目次
- 上申書殺人事件
- そもそも上申書とは？
- 上申書殺人事件
- きっかけは「新潮45」の記者との出会い
- 上申書を出した後藤良次の生い立ち
- 中学生からグレ始め暴力団員へ
- 数々の悪行を繰り返す
- 先生との出逢い
- 内縁の妻がいた
- 死刑を求刑される
- 先生こと三上静男とは？
- 不動産ブローカー
- 人格者を装ったサイコパス
- 三上が首謀者だった
- 後藤と三上が起こした事件
- 石岡市焼却事件
- 日立市ウォッカ事件
- 第4の殺害計画
- 第5の殺害計画
- 第6の殺害計画
- 第7の殺害計画
- スナックママ、入水自殺の謎
- 資産家男性が不審死
- 設計会社幹部、排ガス自殺
- 後藤が上申書を提出するきっかけとなった、ある男の『死』
- 刑事裁判の結果
- 三上は無期懲役
- 後藤は懲役20年
- その他関係者も求刑される
- 上申書殺人事件が元になった映画「凶悪」
- 三上＝リリー・フランキー
- 後藤＝ピエール瀧
- 事件をモデルにした作品3選
- 冷たい熱帯魚
- コンクリート
- 闇金ウシジマくんシーズン3『洗脳くん』
- 後藤の告発で発覚した事件の真相
第6の殺害計画
via pixabay.com
億単位の借金を抱えているパチンコ業者がいました。持っている土地は権利関係が複雑になっていて恩恵はなさそうだったが、パチンコ業者が生命保険に加入していることに三上は目をつけました。
パチンコ業者は高齢で健康を損ねていたことから「じいさんなら、この高さで確実に死ぬよな？」と、パチンコ業者の自社ビルを見上げながら三上は後藤に言いました。
後藤は同意したのですが、これも後藤が逮捕されてしまったため実行されず、その後どうなったのかはわかっていないそうです…。
パチンコ業者は高齢で健康を損ねていたことから「じいさんなら、この高さで確実に死ぬよな？」と、パチンコ業者の自社ビルを見上げながら三上は後藤に言いました。
後藤は同意したのですが、これも後藤が逮捕されてしまったため実行されず、その後どうなったのかはわかっていないそうです…。
第7の殺害計画
via pixabay.com
ある資産家が趣味を楽しんでいる最中の事故で亡くなりました。この資産家は長年の愛人であるスナックママに資産の大半を譲る旨を遺言状にしたためていたため、遺言状に則りスナックママに不動産なども含め資産の大半が渡ったのです。
スナックママを殺害して資産を乗っ取れないかと画策した三上は後藤に話を持ちかけましたが、後藤は「女と子供は殺さない」という信条があったため、その依頼を断ります。
その後、後藤からその地域に土地勘のある舎弟をサポート役として紹介された三上でしたが、結局実行されることはなかったそうです。
ちなみに、後藤が死刑を言い渡された宇都宮事件において、後藤は女性に多量の覚醒剤を打って殺していますが、これは「裏切り者は許さない」という理由からであり、そこには男も女も関係なかったと考えられるでしょう。
スナックママを殺害して資産を乗っ取れないかと画策した三上は後藤に話を持ちかけましたが、後藤は「女と子供は殺さない」という信条があったため、その依頼を断ります。
その後、後藤からその地域に土地勘のある舎弟をサポート役として紹介された三上でしたが、結局実行されることはなかったそうです。
ちなみに、後藤が死刑を言い渡された宇都宮事件において、後藤は女性に多量の覚醒剤を打って殺していますが、これは「裏切り者は許さない」という理由からであり、そこには男も女も関係なかったと考えられるでしょう。
スナックママ、入水自殺の謎
via pixabay.com
三上が借金の取立てを行っていたスナックのママが1999年9月に外出したまま行方がわからなくなり、家族が捜索願を出していました。
数ヵ月後、川で白骨化した遺体が発見されますが、警察は事件性が低いと判断されています。この遺体が行方不明のママかどうかは定かではありません。
また、スナックママの借金が生命保険で清算されたのかについても不明です。
数ヵ月後、川で白骨化した遺体が発見されますが、警察は事件性が低いと判断されています。この遺体が行方不明のママかどうかは定かではありません。
また、スナックママの借金が生命保険で清算されたのかについても不明です。
資産家男性が不審死
via pixabay.com
市内の広大な土地を代々受け継いできた資産家がいました。資産家はアパートやマンションなどを何軒も建てましたが、詐欺師に騙されてしまい、土地を切り売りする羽目になってしまいます。
三上はこの資産家に土地を担保に500万円を貸し付け、知人男性に土地を売り払い全額を自分の懐に入れたのです。自宅しか残っていない資産家はその後、体調不良で急死します。
この男性も日立市ウォッカ事件の被害者と同様にアルコール中毒で糖尿病も患っていました。資産家の最期を診た医師によると脳卒中だということですが、この資産家も日立市ウォッカ事件と同様に無理矢理酒を飲まされたのでは？との憶測も飛び交っているようです。
三上はこの資産家に土地を担保に500万円を貸し付け、知人男性に土地を売り払い全額を自分の懐に入れたのです。自宅しか残っていない資産家はその後、体調不良で急死します。
この男性も日立市ウォッカ事件の被害者と同様にアルコール中毒で糖尿病も患っていました。資産家の最期を診た医師によると脳卒中だということですが、この資産家も日立市ウォッカ事件と同様に無理矢理酒を飲まされたのでは？との憶測も飛び交っているようです。
設計会社幹部、排ガス自殺
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三上は設計会社幹部と共に土地開発事業を進めていました。土地開発の申請を出願していたのですが、三上は急に消極的になったといいます。
その土地は『北茨城生き埋め事件』で被害者を生き埋めにした場所であったため、三上は発覚を恐れていたため。そのような時に設計会社幹部が排ガス自殺をし、土地開発の話は立ち消えになってしまったのです。
亡くなった男性は三上から借金をしており、仕事の計画について三上とトラブルになっていたという情報や、三上が男性に脅されていたのでは？という憶測もありましたが、いずれも真相は定かではありません…。
その土地は『北茨城生き埋め事件』で被害者を生き埋めにした場所であったため、三上は発覚を恐れていたため。そのような時に設計会社幹部が排ガス自殺をし、土地開発の話は立ち消えになってしまったのです。
亡くなった男性は三上から借金をしており、仕事の計画について三上とトラブルになっていたという情報や、三上が男性に脅されていたのでは？という憶測もありましたが、いずれも真相は定かではありません…。
後藤が上申書を提出するきっかけとなった、ある男の『死』
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三上のもとで働いていた藤田(仮名)という男がいました。藤田の実家は造園業を営んでいて、大豪邸に住み、広大な土地を複数所有している資産家として有名な家だったといいます。
しかし父親である社長が亡くなった途端会社が傾き、残された妻と藤田は家業を継いだが借金が重なり火の車だった。藤田はツテを頼り、紹介されたのが不幸にも不動産ブローカー・三上静男でした。
「借金はきれいにしてやる。全て任せろ！君の住む家も仕事も面倒見てやる」と、三上は藤田に言い、借金は確かになくなりました。
しかし三上の手によって、藤田一家の土地や不動産は人手に渡り豪邸も解体されて跡形もなく消え去りました。三上はこの時、多額の土地売買仲介料をせしめたそうです。
しかし父親である社長が亡くなった途端会社が傾き、残された妻と藤田は家業を継いだが借金が重なり火の車だった。藤田はツテを頼り、紹介されたのが不幸にも不動産ブローカー・三上静男でした。
「借金はきれいにしてやる。全て任せろ！君の住む家も仕事も面倒見てやる」と、三上は藤田に言い、借金は確かになくなりました。
しかし三上の手によって、藤田一家の土地や不動産は人手に渡り豪邸も解体されて跡形もなく消え去りました。三上はこの時、多額の土地売買仲介料をせしめたそうです。
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藤田は三上のもとで働かされ、後藤と出会い後藤の舎弟になります。藤田には生活能力がなく、そんな藤田のことを後藤はとても気にかけていたそうです。
後藤は逮捕される際、三上に藤田の事を重ね重ね頼んでおり、三上は二つ返事で約束していたものの容易く藤田を見放し、将来を悲観した藤田は自殺してしまいました。
守りたかった物が跡形もなくなり、慕っていた人は戻ってくる見込みがなく、誰からも見放されてしまった藤田が悲観してしまう気持ちはわからなくはありませんよね…。
目をかけていた舎弟の自殺によって三上に対する怒りが噴出した後藤は、三上が関わった事件を明るみにすべく上申書を提出することを決意したのです。
後藤は逮捕される際、三上に藤田の事を重ね重ね頼んでおり、三上は二つ返事で約束していたものの容易く藤田を見放し、将来を悲観した藤田は自殺してしまいました。
守りたかった物が跡形もなくなり、慕っていた人は戻ってくる見込みがなく、誰からも見放されてしまった藤田が悲観してしまう気持ちはわからなくはありませんよね…。
目をかけていた舎弟の自殺によって三上に対する怒りが噴出した後藤は、三上が関わった事件を明るみにすべく上申書を提出することを決意したのです。
刑事裁判の結果
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後藤が上申書を提出したことで闇に葬られた3つの事件が白日の下に晒され、世間では大騒ぎになり、裁判の行方に注目が集まりました。
しかし石岡市焼却事件では遺体は既に燃やされ残っておらず被害者の身元確認も出来ず、北茨城生き埋め事件についても、後藤の逮捕後に三上によって遺体を隠蔽され事件として立証することはできなかったのです。
裁判では３つの事件のうち、日立市ウォッカ事件だけが事件として立証され、保険金殺人として刑事裁判となりました。
しかし石岡市焼却事件では遺体は既に燃やされ残っておらず被害者の身元確認も出来ず、北茨城生き埋め事件についても、後藤の逮捕後に三上によって遺体を隠蔽され事件として立証することはできなかったのです。
裁判では３つの事件のうち、日立市ウォッカ事件だけが事件として立証され、保険金殺人として刑事裁判となりました。
三上は無期懲役
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裁判の間一貫して罪を認めることはなく、発言・奇妙な行動が多く目立っており、サイコパス特有の不気味さを感じさせるようだったといいます。
三上静男には一審・二審共に無期懲役が言い渡され、最高裁まで持ち込みましたが無期懲役が確定しました。
三上静男には一審・二審共に無期懲役が言い渡され、最高裁まで持ち込みましたが無期懲役が確定しました。
後藤は懲役20年
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既に別の事件で死刑が確定していましたが、この事件において後藤良次に対しての判決は懲役20年でした。後藤は自分に下された刑に対しては不満を漏らすことはありませんでした。
しかし三上静男が死刑になることを期待していた後藤は、実三上が死刑にならず無期懲役で刑が確定した事について不満を漏らしていたそうです。
しかし三上静男が死刑になることを期待していた後藤は、実三上が死刑にならず無期懲役で刑が確定した事について不満を漏らしていたそうです。
その他関係者も求刑される
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