目次
- 上申書殺人事件
- そもそも上申書とは?
- 上申書殺人事件
- きっかけは「新潮45」の記者との出会い
- 上申書を出した後藤良次の生い立ち
- 中学生からグレ始め暴力団員へ
- 数々の悪行を繰り返す
- 先生との出逢い
- 内縁の妻がいた
- 死刑を求刑される
- 先生こと三上静男とは?
- 不動産ブローカー
- 人格者を装ったサイコパス
- 三上が首謀者だった
- 後藤と三上が起こした事件
- 石岡市焼却事件
- 日立市ウォッカ事件
- 第4の殺害計画
- 第5の殺害計画
- 第6の殺害計画
- 第7の殺害計画
- スナックママ、入水自殺の謎
- 資産家男性が不審死
- 設計会社幹部、排ガス自殺
- 後藤が上申書を提出するきっかけとなった、ある男の『死』
- 刑事裁判の結果
- 三上は無期懲役
- 後藤は懲役20年
- その他関係者も求刑される
- 上申書殺人事件が元になった映画「凶悪」
- 三上=リリー・フランキー
- 後藤=ピエール瀧
- 事件をモデルにした作品3選
- 冷たい熱帯魚
- コンクリート
- 闇金ウシジマくんシーズン3『洗脳くん』
- 後藤の告発で発覚した事件の真相
via pixabay.com
後藤が上申書を提出したことで、日立市ウォッカ事件の被害者であるカーテン屋の妻と娘夫婦が新たに逮捕されることなり、懲役13年~15年がそれぞれに言い渡され、死亡保険金が振り込まれた口座を不正開設した詐欺罪で被害者家族2人が懲役1年執行猶予3年となりました。
後藤の舎弟4人は不起訴、その中の3人は別の事件で懲役12年~無期懲役になっています。
後藤の舎弟4人は不起訴、その中の3人は別の事件で懲役12年~無期懲役になっています。
上申書殺人事件が元になった映画「凶悪」
via pixabay.com
後藤の上申書を作り上げるために奔走した「新潮45」の記者。彼が書いたノンフィクション小説「凶悪-ある死刑囚の告発-」が出版され、大きな反響を呼びました。
これを元に作られた映画「凶悪」もまた、公開から11日で興収が1億円を超えるなど大ヒットし、年を超えてロングラン上映されました。
三上のみならず、後藤や記者、記者の妻までもサイコパスにしてしまうといった原作とは違う設定に首を傾げる原作ファンは多いようですが、全体的に完成度の高く、評価も高い作品だといえます。
これを元に作られた映画「凶悪」もまた、公開から11日で興収が1億円を超えるなど大ヒットし、年を超えてロングラン上映されました。
三上のみならず、後藤や記者、記者の妻までもサイコパスにしてしまうといった原作とは違う設定に首を傾げる原作ファンは多いようですが、全体的に完成度の高く、評価も高い作品だといえます。
三上=リリー・フランキー
via pixabay.com
三上を演じているリリーフランキーの演技にゾッとしたという人は多いのではないでしょうか。リリーフランキーはこの当時、別の映画にも出演しており、その役との振り幅が凄いと演技力の高さに賞賛の声があがりました。
しかし原作を読んでいた人からは「イメージとは違う」と、やや不満の声もあがりました。しかし、これはリリーフランキーの演技に対しての不満というより演出の問題なのかもしれませんね。
しかし原作を読んでいた人からは「イメージとは違う」と、やや不満の声もあがりました。しかし、これはリリーフランキーの演技に対しての不満というより演出の問題なのかもしれませんね。
後藤=ピエール瀧
via pixabay.com
この映画の中では後藤役のピエール瀧の演技が一際光っていたと評価されており、人を何人も殺している狂気に満ちた顔と獄中の穏やかな顔のギャップが不気味です。
内縁の妻役を演じている松岡依都美の演技は、ピエール瀧の演技以上に評価されていますので、そちらにも注目して観てみるといいでしょう。
内縁の妻役を演じている松岡依都美の演技は、ピエール瀧の演技以上に評価されていますので、そちらにも注目して観てみるといいでしょう。
事件をモデルにした作品3選
via pixabay.com
この事件の他にも凶悪事件を基にした映画やドラマは数多くあり、これからご紹介する3作品はどれも『日本の犯罪史上陰惨』として今も語り継がれている事件をモチーフに描かれています。
実際に起こったものより幾分かはマイルドな仕上がりにはなっているものの、グロ表現や残虐な暴力シーンなどの描写には衝撃を受ける人は多いでしょう。
後味の悪さは強烈に残りますので残虐性の高いものが苦手な方は、トラウマになる心配がありますから見る時はそれなりの覚悟で見てください。
当方では責任は負いかねますので自己責任でお願い致します…。
実際に起こったものより幾分かはマイルドな仕上がりにはなっているものの、グロ表現や残虐な暴力シーンなどの描写には衝撃を受ける人は多いでしょう。
後味の悪さは強烈に残りますので残虐性の高いものが苦手な方は、トラウマになる心配がありますから見る時はそれなりの覚悟で見てください。
当方では責任は負いかねますので自己責任でお願い致します…。
冷たい熱帯魚
via pixabay.com
1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとした物語で、この作品は映倫規定においてR18+(18歳未満は観覧禁止)に指定されています。
熱帯魚ショップを経営している主人公・社本信行は、死別した前妻との娘と再婚した現在との板ばさみにあっていた。社本の態度に不満を募らせていた娘の美津子はある日スーパーで万引きをして店長に捕まります。
現場に駆けつけた社本は仲裁に入り場を収めてくれた村田と出会い、あるビジネスを持ちかけられます。村田との出会いで社本の人生を狂わせることになるのです。
熱帯魚ショップを経営している主人公・社本信行は、死別した前妻との娘と再婚した現在との板ばさみにあっていた。社本の態度に不満を募らせていた娘の美津子はある日スーパーで万引きをして店長に捕まります。
現場に駆けつけた社本は仲裁に入り場を収めてくれた村田と出会い、あるビジネスを持ちかけられます。村田との出会いで社本の人生を狂わせることになるのです。
via pixabay.com
村田役を演じるでんでんの怪演が一際異彩を放ちます。この映画を見た後でユッケなどの生肉が見れなくなったという人が続出しています。
R18+ということから残酷な描写がされていることは簡単に想像できると思いますが、R18+では甘いのではないか?というほど残酷な描写がされていますので、ご覧になる時は覚悟してください。
R18+ということから残酷な描写がされていることは簡単に想像できると思いますが、R18+では甘いのではないか?というほど残酷な描写がされていますので、ご覧になる時は覚悟してください。
コンクリート
via pixabay.com
1988年(昭和63年)11月から1989年(昭和64年)1月の間に発生した女子高生コンクリート詰め殺人事件。その事件を基にした『十七歳、悪の教科書』という小説をモチーフにした作品で、公開はたった1週間しかされなかった幻の映画ですがDVDは発売されているようです。
この作品は加害者の視点で物語が進みます。主人公・大杉辰夫は札付きの悪だった。辰夫は人生が上手くいかない事にヤケを起こし、帰宅途中の美咲を強引にホテルに連れ込み姦淫します。
このことが発覚することを恐れた辰夫は美咲を自宅に連れ込み監禁し、次第に辰夫の仲間も加わりエスカレートしていく暴行の末に美咲は死亡してしまい、後味の悪いエンディングを迎えるのです。
冷たい熱帯魚のようなグロい表現はそれほどないものの、残虐なシーンも多くあり後味が悪いことは確実に言えますので、ご覧の際は注意してください。
この作品は加害者の視点で物語が進みます。主人公・大杉辰夫は札付きの悪だった。辰夫は人生が上手くいかない事にヤケを起こし、帰宅途中の美咲を強引にホテルに連れ込み姦淫します。
このことが発覚することを恐れた辰夫は美咲を自宅に連れ込み監禁し、次第に辰夫の仲間も加わりエスカレートしていく暴行の末に美咲は死亡してしまい、後味の悪いエンディングを迎えるのです。
冷たい熱帯魚のようなグロい表現はそれほどないものの、残虐なシーンも多くあり後味が悪いことは確実に言えますので、ご覧の際は注意してください。
闇金ウシジマくんシーズン3『洗脳くん』
via pixabay.com
こちらは2002年(平成14年)3月以降に起こった北九州監禁殺人事件をモデルにした、シリーズ最高の問題作とも言われている作品です。
上原まゆみの婚約者として上原家に入り込んだ神堂大道によって、家庭内の信頼関係を壊されていきます。互いに疑いを向けさせ憎み合うように、互いに暴力を振るうように仕向けられていくのです。
暴力の果てに死亡してしまった者を処理させたり、まゆみやまゆみの姉から金をむしり取る神堂。頼るところがなくなってしまったまゆみはウシジマくんがいるカウカウファイナンスに金を借りに行くのでした。
この作品はウシジマくんの手によって神堂が成敗されていたり、実際のものより生存者が多いのが救いで、上記2作品よりは幾分か後味は悪くないかも知れません。
上原まゆみの婚約者として上原家に入り込んだ神堂大道によって、家庭内の信頼関係を壊されていきます。互いに疑いを向けさせ憎み合うように、互いに暴力を振るうように仕向けられていくのです。
暴力の果てに死亡してしまった者を処理させたり、まゆみやまゆみの姉から金をむしり取る神堂。頼るところがなくなってしまったまゆみはウシジマくんがいるカウカウファイナンスに金を借りに行くのでした。
この作品はウシジマくんの手によって神堂が成敗されていたり、実際のものより生存者が多いのが救いで、上記2作品よりは幾分か後味は悪くないかも知れません。
via pixabay.com
ただし、まゆみがウシジマくんのもとに行くまでの道のりは長く、それまでに起こる暴力シーンや、神堂による洗脳は胸糞が悪く、精神的にダメージを受ける可能性も否めませんので、注意が必要です。
後藤の告発で発覚した事件の真相
via pixabay.com
上申書を提出した後藤の思惑には、死刑を引き延ばしたかっただけだという声もありますが、死ぬ前に闇に葬られた事件を全て打ち明けてスッキリしたかったという話が有力です。
そして事件を告発した理由としてはやはり、舎弟を自殺に追いやった三上に対する怒りが大きく、三上が何食わぬ顔で平然と暮らしていくのが許せなかったというところが大きかったのでしょう。
後藤が上申書を出すこともなく三上がそのまま野放しになっていたら、罪のない人がまだまだ謎の死を遂げていたかも知れません…。
そして事件を告発した理由としてはやはり、舎弟を自殺に追いやった三上に対する怒りが大きく、三上が何食わぬ顔で平然と暮らしていくのが許せなかったというところが大きかったのでしょう。
後藤が上申書を出すこともなく三上がそのまま野放しになっていたら、罪のない人がまだまだ謎の死を遂げていたかも知れません…。
4 / 4