2019年9月8日 更新

いじめが引き起こしたと言われる悲劇の事件!少年達の生い立ちも

コロンバイン高校銃乱射事件をご存知でしょうか?この事件はコロンバイン高校の生徒2人が学校で銃を乱射し、たくさんの死傷者が出た事件です。この事件はいじめが引き起こしたと言われています。何が彼らをそこまで追い詰めたのか、事件の概要や犯人の詳細をまとめてみました。

目次

ボウリング・フォー・コロンバインは、2002年にアメリカで公開されたドキュメンタリー映画です。その翌年に日本でも公開されました。この作品はアメリカ銃社会の矛盾を浮き彫りにしたドキュメンタリーになっており、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。

監督のマイケル・ムーアは、作品の中で、ハリスとクレボルドが心酔していた歌手のマリリン・マンソン、全米ライフル協会の会長であるチャールトン・ヘストン、コロンバインの市民などにインタビューをしたり、アメリカの銃社会の歴史を検証しています。

エレファント

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エレファントは、2003年にアメリカで公開された映画です。その翌年に日本でも公開されました。エレファントは第56回カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルム・ドールと監督賞を受賞しており、前述のボウリング・フォー・コロンバインと比較されることの多い映画です。

事件当日の出来事を再現したこの映画は、事件を生徒たちの視点から切り取っているだけにも関わらず、その内面までも見事に映し出しています。それは、この作品に出演している生徒役の人たちが役者ではなく、オーディションで選ばれた実際の高校生であり、アドリブの要素を多くして作られた作品だからです。

ZERO DAY

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ZERO DAYは、2003年にアメリカで公開された映画です。この作品はハリスとクレボルドの視点で描かれており、ハリス家の地下室で撮影されていた「地下室テープ」を再現した映画になっています。

この作品では、犯人の少年たちが犯行を行う日を「ゼロデイ」と呼び、拳銃を手に入れ、拳銃を改造するなど、犯行に向けて着実に計画を進めていく様子が映し出されています。淡々と描かれている作品ですが、少年たちの心理を探ることができる映画になっています。

事件に関するその他のこと

Hunting Rifle Weapons - Free photo on Pixabay (612213)

地下室テープ、メモ書き、2人の日記などから、彼らが実際よりも大規模な計画を立てていたことが分かっています。そのことを含め、コロンバイン高校銃乱射事件に関するその他の情報をまとめてみました。

トレンチコート・マフィアはナチス式の敬礼

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トレンチコート・マフィアはナチス式の敬礼を採用していました。ハリスやクレボルドはトレンチコート・マフィアには所属していませんでしたが、ハリスはヒトラーを礼賛していました。

ハリスはナチズムに惹かれ、暴力的な妄想を抱いていくようになります。そんなハリスにとって、クレボルドは自分のエゴを肯定してくれる唯一の存在でした。その一方で、内気で自分に自信がなかったクレボルドにとって、ハリスは自分にできないことを大胆に成し遂げてくれる心強い味方でした。

さらに、2人の絆はいじめを通してますます強くなっていきました。ハリスの妄想が現実化していき、それに感化されたクレボルドが敵意を他者に向けるようになった頃には、お互いの存在がお互いのブレーキを壊すまでの存在になっていたのです。

当初の予定では500人殺害されていた

Arlington National Cemetery - Free photo on Pixabay (615049)

ハリスとクレボルドは500人を殺害するつもりで計画を立てていました。1995年4月19日に起きた爆破テロ事件であるオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件で出た犠牲者数を超える事件を引き起こし、アメリカ犯罪史上に、多に類を見ない大虐殺事件の犯人としてその名を刻むつもりだったのです。

また、犯行が行われた4月20日がヒトラーの誕生日だったことから、この日をあえて狙っての犯行だとする説と、オクラホマシティ連邦ビル爆破事件が起きた4月19日に決行するつもりだったのに、準備が間に合わずに翌日になったという説があります。

爆弾が機能していれば300人の死者

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もし、カフェテリアの爆弾が機能していれば、300人の死者が出たと言われています。カフェテリアに仕掛けられた爆弾は、それだけ強力なもので、カフェテリアを破壊し、2階にあった図書館を落下させるほどの威力があったと言われています。

ハリスとクレボルドは、そうやってたくさんの生徒たちを爆死させてから、カフェテリアから逃げてきた生徒たちに向かって銃を発砲し、爆弾を投げ、ナイフで刺すつもりでした。

そして、救急車や消防車をはじめ、学校に集まってきた警察や記者たちを、午後12時に爆発するようにセットしておいた車の爆弾で吹き飛ばして殺害するつもりだったのです。

マスメディアの誤報道

Mobile Phone Social Media - Free photo on Pixabay (612508)

事件の後、マスメディアの報道では事件の死者は25人、負傷者は50人となっていました。実際の被害者数よりかなり上回って報道されていたことから、情報が混乱していたことが分かります。その後、被害者数は公式発表で訂正されました。

午後2時38分には、図書館で気絶していたパトリック・アイルランドが、図書館の窓から救出される様子がテレビで生中継されました。そのことで、彼は「窓の少年」として知られるようになりました。

話を聞いてくれる誰かがいれば

Hands Macro Plant - Free photo on Pixabay (612512)

話を聞いてくれる誰かがいれば、この事件は起こらなかったのでしょうか。この事件はいじめが原因で引き起こされた事件として、今でも語り継がれています。

もちろん、いじめだけが原因ではありませんが、いじめがなければ、彼らが妄想を現実に変えることはなかったでしょう。事件の後、ハリスとクレボルドがマリリン・マンソンのファンであったことがメディアで報道されました。

そのことで、彼に影響されて、ハリスとクレボルドが事件を起こしたと今でも信じている人がいます。インタビューを受けたマリリン・マンソンは、「まず、彼らが言いたいことを聞いてやるよ。それこそ誰もしなかったことだからね」と語ったと言われています。

いじめ問題は深刻である

Hand Woman Female - Free photo on Pixabay (612513)

コロンバイン高校銃乱射事件について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?10代の少年たちが学校で銃を乱射して多くの犠牲者を出したこの事件ですが、その背景にはスクールカーストが生み出したいじめがありました。

いじめがなければ引き起こされることのなかった事件なだけに、いじめがどれだけ深刻な問題なのかを再認識した人も多いのではないでしょうか。このような事件が二度と起こらないように、いじめがなくなることを祈るばかりです。

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