目次
- コロンバイン高等学校で起こった悲劇
- コロンバイン高校銃乱射事件の概要
- 犯人は2人
- ハリスの殺人予告ウェブサイト
- 事件のだいたいの経過
- 犯人はいじめを受けていた
- 彼らはいじめを受けていた
- いじめの内容
- トレンチコート・マフィア
- 彼らもいじめを行っていた
- 犯人の2人の詳細
- エリック・ハリス
- ディラン・クレボルド
- 銃乱射事件の経過について
- 2人は自動車で高校へ
- 爆弾をセット
- 爆弾は不発、予定は変更
- 所持していた銃の詳細
- 事件の始まり
- 西階段で3人負傷
- 西入口の小丘
- カフェテリア付近での銃撃
- 教員の動きと図書館の生徒
- 学校警官の到着
- 2人は銃撃を止めず走る
- カフェテリアからの集団を撃つ
- 逃れた生徒と科学室
- サンダースの死
- 図書館へ2人の足が伸びる
- ハリスの行動
- 図書館の死傷者
- 次々と発砲を続けていく
- ハリスと2人の女生徒
- 銃の再装填
- 図書館のカウンターへ
- その後の犯人の行動
- 火事を起こす
- 再び図書館へ
- 2人は自殺
- 警察の過失
- ハリスのウェブサイトを隠蔽
- ただ傍観していた
- 犠牲者の遺体を翌日まで放置
- ブルックスを不当な理由で容疑者扱い
- 犠牲者の衣服の取り扱い
- 警察のいい加減な報告書
- 再調査を求められるが否決
- 犯人2人の親しい友人の証言
- 「ここから離れろ」と忠告されていた
- 地域ののけ者となる
- 犯人の状態
- 抗うつ薬の大量服用
- 攻撃性が高くなる副作用
- 類似した事件
- オーロラ銃乱射事件
- アラパホー高校銃乱射事件
- 上記の高校はコロンバインから30キロ圏内
- バージニア・テレビクルー射殺事件
- この事件を題材とした作品
- ボウリング・フォー・コロンバイン
- エレファント
- ZERO DAY
- 事件に関するその他のこと
- トレンチコート・マフィアはナチス式の敬礼
- 当初の予定では500人殺害されていた
- 爆弾が機能していれば300人の死者
- マスメディアの誤報道
- 話を聞いてくれる誰かがいれば
- いじめ問題は深刻である
ボウリング・フォー・コロンバインは、2002年にアメリカで公開されたドキュメンタリー映画です。その翌年に日本でも公開されました。この作品はアメリカ銃社会の矛盾を浮き彫りにしたドキュメンタリーになっており、アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞しています。
監督のマイケル・ムーアは、作品の中で、ハリスとクレボルドが心酔していた歌手のマリリン・マンソン、全米ライフル協会の会長であるチャールトン・ヘストン、コロンバインの市民などにインタビューをしたり、アメリカの銃社会の歴史を検証しています。
監督のマイケル・ムーアは、作品の中で、ハリスとクレボルドが心酔していた歌手のマリリン・マンソン、全米ライフル協会の会長であるチャールトン・ヘストン、コロンバインの市民などにインタビューをしたり、アメリカの銃社会の歴史を検証しています。
エレファント
via pixabay.com
エレファントは、2003年にアメリカで公開された映画です。その翌年に日本でも公開されました。エレファントは第56回カンヌ国際映画祭で、最高賞であるパルム・ドールと監督賞を受賞しており、前述のボウリング・フォー・コロンバインと比較されることの多い映画です。
事件当日の出来事を再現したこの映画は、事件を生徒たちの視点から切り取っているだけにも関わらず、その内面までも見事に映し出しています。それは、この作品に出演している生徒役の人たちが役者ではなく、オーディションで選ばれた実際の高校生であり、アドリブの要素を多くして作られた作品だからです。
事件当日の出来事を再現したこの映画は、事件を生徒たちの視点から切り取っているだけにも関わらず、その内面までも見事に映し出しています。それは、この作品に出演している生徒役の人たちが役者ではなく、オーディションで選ばれた実際の高校生であり、アドリブの要素を多くして作られた作品だからです。
ZERO DAY
via pixabay.com
ZERO DAYは、2003年にアメリカで公開された映画です。この作品はハリスとクレボルドの視点で描かれており、ハリス家の地下室で撮影されていた「地下室テープ」を再現した映画になっています。
この作品では、犯人の少年たちが犯行を行う日を「ゼロデイ」と呼び、拳銃を手に入れ、拳銃を改造するなど、犯行に向けて着実に計画を進めていく様子が映し出されています。淡々と描かれている作品ですが、少年たちの心理を探ることができる映画になっています。
この作品では、犯人の少年たちが犯行を行う日を「ゼロデイ」と呼び、拳銃を手に入れ、拳銃を改造するなど、犯行に向けて着実に計画を進めていく様子が映し出されています。淡々と描かれている作品ですが、少年たちの心理を探ることができる映画になっています。
事件に関するその他のこと
via pixabay.com
地下室テープ、メモ書き、2人の日記などから、彼らが実際よりも大規模な計画を立てていたことが分かっています。そのことを含め、コロンバイン高校銃乱射事件に関するその他の情報をまとめてみました。
トレンチコート・マフィアはナチス式の敬礼
via pixabay.com
トレンチコート・マフィアはナチス式の敬礼を採用していました。ハリスやクレボルドはトレンチコート・マフィアには所属していませんでしたが、ハリスはヒトラーを礼賛していました。
ハリスはナチズムに惹かれ、暴力的な妄想を抱いていくようになります。そんなハリスにとって、クレボルドは自分のエゴを肯定してくれる唯一の存在でした。その一方で、内気で自分に自信がなかったクレボルドにとって、ハリスは自分にできないことを大胆に成し遂げてくれる心強い味方でした。
さらに、2人の絆はいじめを通してますます強くなっていきました。ハリスの妄想が現実化していき、それに感化されたクレボルドが敵意を他者に向けるようになった頃には、お互いの存在がお互いのブレーキを壊すまでの存在になっていたのです。
ハリスはナチズムに惹かれ、暴力的な妄想を抱いていくようになります。そんなハリスにとって、クレボルドは自分のエゴを肯定してくれる唯一の存在でした。その一方で、内気で自分に自信がなかったクレボルドにとって、ハリスは自分にできないことを大胆に成し遂げてくれる心強い味方でした。
さらに、2人の絆はいじめを通してますます強くなっていきました。ハリスの妄想が現実化していき、それに感化されたクレボルドが敵意を他者に向けるようになった頃には、お互いの存在がお互いのブレーキを壊すまでの存在になっていたのです。
当初の予定では500人殺害されていた
via pixabay.com
ハリスとクレボルドは500人を殺害するつもりで計画を立てていました。1995年4月19日に起きた爆破テロ事件であるオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件で出た犠牲者数を超える事件を引き起こし、アメリカ犯罪史上に、多に類を見ない大虐殺事件の犯人としてその名を刻むつもりだったのです。
また、犯行が行われた4月20日がヒトラーの誕生日だったことから、この日をあえて狙っての犯行だとする説と、オクラホマシティ連邦ビル爆破事件が起きた4月19日に決行するつもりだったのに、準備が間に合わずに翌日になったという説があります。
また、犯行が行われた4月20日がヒトラーの誕生日だったことから、この日をあえて狙っての犯行だとする説と、オクラホマシティ連邦ビル爆破事件が起きた4月19日に決行するつもりだったのに、準備が間に合わずに翌日になったという説があります。
爆弾が機能していれば300人の死者
via pixabay.com
もし、カフェテリアの爆弾が機能していれば、300人の死者が出たと言われています。カフェテリアに仕掛けられた爆弾は、それだけ強力なもので、カフェテリアを破壊し、2階にあった図書館を落下させるほどの威力があったと言われています。
ハリスとクレボルドは、そうやってたくさんの生徒たちを爆死させてから、カフェテリアから逃げてきた生徒たちに向かって銃を発砲し、爆弾を投げ、ナイフで刺すつもりでした。
そして、救急車や消防車をはじめ、学校に集まってきた警察や記者たちを、午後12時に爆発するようにセットしておいた車の爆弾で吹き飛ばして殺害するつもりだったのです。
ハリスとクレボルドは、そうやってたくさんの生徒たちを爆死させてから、カフェテリアから逃げてきた生徒たちに向かって銃を発砲し、爆弾を投げ、ナイフで刺すつもりでした。
そして、救急車や消防車をはじめ、学校に集まってきた警察や記者たちを、午後12時に爆発するようにセットしておいた車の爆弾で吹き飛ばして殺害するつもりだったのです。
マスメディアの誤報道
via pixabay.com
事件の後、マスメディアの報道では事件の死者は25人、負傷者は50人となっていました。実際の被害者数よりかなり上回って報道されていたことから、情報が混乱していたことが分かります。その後、被害者数は公式発表で訂正されました。
午後2時38分には、図書館で気絶していたパトリック・アイルランドが、図書館の窓から救出される様子がテレビで生中継されました。そのことで、彼は「窓の少年」として知られるようになりました。
午後2時38分には、図書館で気絶していたパトリック・アイルランドが、図書館の窓から救出される様子がテレビで生中継されました。そのことで、彼は「窓の少年」として知られるようになりました。
話を聞いてくれる誰かがいれば
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話を聞いてくれる誰かがいれば、この事件は起こらなかったのでしょうか。この事件はいじめが原因で引き起こされた事件として、今でも語り継がれています。
もちろん、いじめだけが原因ではありませんが、いじめがなければ、彼らが妄想を現実に変えることはなかったでしょう。事件の後、ハリスとクレボルドがマリリン・マンソンのファンであったことがメディアで報道されました。
そのことで、彼に影響されて、ハリスとクレボルドが事件を起こしたと今でも信じている人がいます。インタビューを受けたマリリン・マンソンは、「まず、彼らが言いたいことを聞いてやるよ。それこそ誰もしなかったことだからね」と語ったと言われています。
もちろん、いじめだけが原因ではありませんが、いじめがなければ、彼らが妄想を現実に変えることはなかったでしょう。事件の後、ハリスとクレボルドがマリリン・マンソンのファンであったことがメディアで報道されました。
そのことで、彼に影響されて、ハリスとクレボルドが事件を起こしたと今でも信じている人がいます。インタビューを受けたマリリン・マンソンは、「まず、彼らが言いたいことを聞いてやるよ。それこそ誰もしなかったことだからね」と語ったと言われています。
いじめ問題は深刻である
via pixabay.com
コロンバイン高校銃乱射事件について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?10代の少年たちが学校で銃を乱射して多くの犠牲者を出したこの事件ですが、その背景にはスクールカーストが生み出したいじめがありました。
いじめがなければ引き起こされることのなかった事件なだけに、いじめがどれだけ深刻な問題なのかを再認識した人も多いのではないでしょうか。このような事件が二度と起こらないように、いじめがなくなることを祈るばかりです。
いじめがなければ引き起こされることのなかった事件なだけに、いじめがどれだけ深刻な問題なのかを再認識した人も多いのではないでしょうか。このような事件が二度と起こらないように、いじめがなくなることを祈るばかりです。
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