2019年9月8日 更新

いじめが引き起こしたと言われる悲劇の事件!少年達の生い立ちも

コロンバイン高校銃乱射事件をご存知でしょうか?この事件はコロンバイン高校の生徒2人が学校で銃を乱射し、たくさんの死傷者が出た事件です。この事件はいじめが引き起こしたと言われています。何が彼らをそこまで追い詰めたのか、事件の概要や犯人の詳細をまとめてみました。

目次

ハリスとクレボルドは日常的にいじめを受けていたことで、カースト上位の生徒たちへの恨みを募らせていったことは確かです。それが、この事件を起こす引き金の一つとなったことはまず間違いないでしょう。

しかし、2人は下級生に対しては、いじめの加害者でもありました。ハリスとクレボルドは日頃から、黒人やヒスパニック系の生徒たちを蔑んでいじめていたのです。事件当時も、黒人の生徒に対して、クレボルドが差別用語を使うのを聞いた生徒がいました。

犯人の2人の詳細

Hand Keep Head - Free image on Pixabay (603893)

ここからはハリスとクレボルドについて解説していきます。学校で銃を乱射し、たくさんの生徒たちの命を奪い、自らも自殺した少年たちがどのような人物だったのか、その詳細をまとめてみました。

エリック・ハリス

Solitude Man Standing - Free photo on Pixabay (603916)

エリック・ハリスはカンザス州ウィチタで生まれました。米国空軍の輸送パイロットだった父親の転属に合わせて頻繁に引っ越しをしていましたが、1993年に父親が退役し、1996年にコロンバインにある家を購入したことで、そこに定住することになります。

犯行当時の身長は175cmで、性格は明るく、学校の成績もよく、髪型やファッションに気を使い、女の子にも普通にモテる少年でした。ピザ屋でバイトをしており、ピザ屋の店長からの評判もよく、仕事もそつなくこなすことができました。

その一方で、夜に家を抜け出して友達と遊ぶことも少なくありませんでした。愛車に乗って、タバコやマリファナを吸ったり、お酒を飲んだり、ロケット花火を飛ばしたりして遊んでいました。

ディラン・クレボルド

Grass Lying Resting - Free photo on Pixabay (603917)

ディラン・クレボルドはコロラド州レイクウッドで生まれました。両親はともに高学歴で、収入もよく、不自由のない平和な家庭でクレボルドは育ちました。両親に似て頭が良かったクレボルドは、1年早く学校に通い始めました。

クレボルドはハリスとは真逆で大人しく内気な性格の少年でした。特に女の子と話すは苦手で、恥ずかしがってすぐに赤くなっていました。成績はハリスよりも優秀でしたが、自分に自信がなく、身長は190cmととても高かったですが、いつも猫背になっていました。

その一方で、子供のころから一度火がつくと、手がつけられなくなるところがありました。カッとなると感情を抑えられなくなって怒り出したりすることが多く、いつも冷静沈着なハリスとはまさに真逆の性格をしていました。

銃乱射事件の経過について

Gun Control Safety - Free photo on Pixabay (601464)

ここからは事件当日の流れを詳しく解説していきます。この事件は突発的に起こったものではなく、事件が発生するおよそ1年前からハリスとクレボルドによって計画されていたものです。

当初、彼らが思い描いていたものは、実際の結果よりも遥かに壮絶な大虐殺のシナリオでした。もし、筋書き通りに事が運んでいたなら、アメリカ犯罪史上類を見ない大量虐殺事件として、歴史にその名が刻まれていたことでしょう。

2人は自動車で高校へ

Key Car Hand - Free photo on Pixabay (603912)

事件当日の午前11時10分ごろ、ハリスとクレボルドはそれぞれの車に乗って学校に到着しました。2人はカフェテリアを爆破した後に、そこから逃げてくる生徒たちを駐車場から撃つ計画を立てていました。

そのため、ハリスは下級生用の駐車場に車を駐車し、クレボルドは上級生用の駐車場に車を駐車しました。その位置からカフェテリアの出入り口をしっかりと捉えることができるからです。この事件で多くの犠牲者を出した図書館はカフェテリアの上にありました。

爆弾をセット

Apocalypse Disaster End Time - Free photo on Pixabay (607164)

ハリスとクレボルドはプロパン爆弾の入ったダッフルバッグを2つ持ってカフェテリアに入りました。Aランチが始まる数分前のことでした。爆弾は午前11時17分に爆発するようにセットされていました。

正確には、2人が爆弾の入ったダッフルバッグをカフェテリアに置いた時刻は定かではありません。カフェテリアにはたくさんの生徒がいましたが、2人がダッフルバッグを置いたのを目撃した人がいなかったからです。

カフェテリアに設置されていた防犯カメラにも映っていませんでした。ただし、午前11時14分にビデオテープを交換したことから、この時間に設置されたのではないかと推測されています。

爆弾は不発、予定は変更

Planning Plan Adjusting - Free photo on Pixabay (607209)

カフェテリアに設置した爆弾は、セットした時刻になっても爆発しませんでした。しかも、ハリスとクレボルドは学校に来る前に、2個の爆弾を他の場所にも仕掛けていました。

カフェテリアの爆弾が爆発した時、消防車と救急車がすぐに到着しないようにするために、学校の南約4.8kmの地点と消防署の南3.2kmの地点に、いくつかの爆弾を詰めたバックパックを午前11時14分に爆発するようにセットして置いておいたのです。

これらの爆弾は1つだけ爆発しましたが、爆発した爆弾の数が少なかったため、小さな火災を引き起こしたもののすぐに消化されました。ハリスとクレボルドは爆弾が不発に終わったことで、当初の予定を変更することに決めました。

所持していた銃の詳細

Weapons Guns Ammunition - Free photo on Pixabay (601463)

ハリスが使用したのは、ハイポイント995 9mmセミオートカービンとサベージ スプリングフィールド67Hポンプアクション式ショットガンでした。クレボルドが使用したのは、9mm半自動拳銃イントラテック TEC-DC9とスティーブンス311Dの二連式ショットガンでした。

どちらのショットガンも銃身が短くなっていました。ソードオフに改造されたショットガンは、射程距離は短くなるものの、至近距離から撃った場合には、通常のショットガンよりも殺傷力が高くなります。2人はこれらの銃の他に、弾丸と爆弾の詰まったバックパックとナイフをそれぞれ2本所持していました。

事件の始まり

Glass Broken Fragmented - Free photo on Pixabay (607487)

カフェテリアの爆弾が爆発しなかったことで、2人は学校で一番高さのある西側の丘の階段の最上部に行きました。カフェテリアの入り口はその階段の下方にありました。そして、午前11時19分、クレボルドはパイプ爆弾を駐車場に投げました。

爆弾は部分的に爆発しただけで、西口の隣の芝生に座って友人のレイチェル・スコットと昼食を取っていたリチャード・カスタルドは、それを見てただのいたずらだと思い、慌てることはありませんでした。

しかし、次の瞬間、「Go!Go!」という掛け声とともにトレンチコートの下から銃を抜いたハリスとクレボルドが、スコットとカスタルドに向かって銃を連射したのです。この発砲でスコットが即死し、カスタルドが重傷を負いました。

西階段で3人負傷

Steps Stairs Up - Free photo on Pixabay (607757)

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