2019年7月25日 更新

宮古島の伝統行事パーントゥの実態!お祭りの問題点と注意点

夏に最高の沖縄ビーチ。しかし、沖縄の島々には奇妙な伝統行事があるのをご存知でしょうか?とくに奇妙だと話題になっているのが、宮古島ののパーントゥ。南国のイメージを大幅に裏切る宮古島の謎。これからパーントゥの実態についてご説明いたします。

宮古島の伝統行事パーントゥ

Stone Circles Mystery Cult - Free photo on Pixabay (505811)

パーントゥとは、宮古島で古くから固く守られている伝統行事です。パーントゥは、標準語で(怪物)という意味を持っていまが宮古島の方言でパーントゥと呼ばれています。

パーントゥは10月のはじめに、島で大々的に行われてきましたが、現在はさまざまな理由でひっそりと行われています。パーントゥは3体必要で、それぞれが同じように奇妙なお面をつけて身体から異臭を放っています。

以前は宮古島の2つの地域の島人のみに知られていたパーントゥ。次第にパーントゥが周知されたことで、問題点がでてきました。

宮古島のパーントゥが無形文化遺産に登録

Church Religion Russia St - Free photo on Pixabay (505804)

パーントゥは、宮古島で古くから固く守られている、奇妙な伝統行事だとわかりました。奇妙なパーントゥの行事なので、2018年に無形文化遺産に登録をされています。

無形文化遺産とは、「伝統的な音楽,舞踊,演劇,工芸技術といった無形の文化も,有形の文化遺産と同様にその国の歴史,文化,生活風習と密接に結びついた重要な文化遺産です。」と外務省のHPに掲載されています。外務省のHPに記述があるように、パーントゥは無形文化遺産であり、世界各地で消えつつある民族的地域に密着した保護する必要のある地域独特の文化のことです。

パーントゥとは

Arrow Target Range - Free image on Pixabay (505782)

宮古島のパーントゥは、幾度か消滅の危機があり開催の中止も検討されました。今後も存続していくために無形文化遺産として保護されているパーントゥの実態についてこれから学んでいきましょう。

いつ宮古島の島人とかかわりを持つかわかりません。予め万全に備えておきましょう。

パーントゥの目的

Art Faces Mask - Free image on Pixabay (505787)

パーントゥは無形文化遺産として守られている宮古島の伝統行事ですが、島人たちがこのパーントゥを行う目的についてご説明します。パーントゥは、3体のパーントゥと呼ばれる異臭を放つ怪物が、次々と狙いやすい島人や観光客までも襲っていきます。

宮古島の島人は、パーントゥに襲われる恐怖と引き換えに、厄払いや日ごろの怠惰を戒める自戒の目的が果たせるとパーントゥを昔から行っていました。パーントゥが放つ異臭は、身にまとっている泥にありますが、この泥を島人たちは神聖なものとしています。

平良島尻

Buildings Water Channel - Free photo on Pixabay (505774)

宮古島の中でもパーントゥが行われる地区は、2か所に限られています。1か所目は平良島尻地区。これらの地区以外の島人からはパーントゥは迫害を受けており、パーントゥは、日本でも国の重要無形民俗文化材に指定され保護されています。

平良島尻地区は、宮古島市内から40分ほど車で移動した距離にあります。パーントゥは地区に密着しているので、宮古島市内からわざわざこちらの地区までパーントゥを見に行くのは、宮古島の人でも安易にしないようです。こちらの地区で選ばれた平良島尻出身の若者がパーントゥになり、祭りの日は島人に泥を塗り襲います。

上野地区

Venice Burano Channel - Free photo on Pixabay (505775)

宮古島の上野地区では、2月にパーントゥを行います。上野地区のパーントゥの目的も同じく厄払いですが、人の厄ではなく地域の厄を払う目的で行われます。平良島尻地区のパーントゥとは襲う方法も異なり、地区の女性と小さな男の子だけがパーントゥに選ばれます。

上野地区の集落では、女性とちいさな男の子がパーントゥとされ、彼女彼らが集落の各家を廻り島人に厄払いをの機会を与える行いです。平良島尻地区とは異なり、パーントゥが過激に周りの人々に泥を塗りつけることはなく密かに各家を廻ります。

パーントゥの流れ

Date Time Calendar - Free image on Pixabay (505767)

宮古島の2つの集落で行われているパーントゥ。パーントゥはどのような流れではじまり終わるのかをこれからご説明します。

もしかすると、好きな人や友達がもともとは宮古島の集落の出身だったということが、今後あるかもしれません。好きな人や友達をまるごと理解する上でも、この記事をぜひご参考になさってください。

パーントゥの選抜

Question Mark - Free image on Pixabay (505757)

パーントゥの行事のためには、強烈な臭いの泥を島人に塗るパーントゥの役回りの島人が必要になります。パーントゥは3体選ばれます。上野地区のパーントゥの場合は、女性2名に子ども2名が選ばれます。

その年に選ばれたパーントゥはそれぞれの役割を果たすために、祭りの前の儀式を行います。祭りの日取りに沿い、身体に巻き付けるつる草、島人に泥を塗る手順を詳細まで覚え込みます。

パーントゥは無形文化遺産として保護されている祭りなので、頑なに古い伝統方式に則って行われます。

ンマリガー聖地へ

Night View Buddhism The Holy Land - Free photo on Pixabay (505752)

ンマリガー聖地とは、パーントゥが必要とする強烈な臭いの泥を取り出す井戸のことです。宮古島の2地区の島人はこの井戸のことをンマリガー聖地と呼んでいます。

この井戸は2017年に廃校になった小学校のそばにひっそりとあります。平良島尻地区の大昔の島人が子供を産む時に、この井戸の水をくみ上げて産湯にしていたことから聖地としていますが、今は全く使用されずそこにたまった泥は、異臭を放ちパーントゥの祭りの為だけにおいてあります。

ムトゥ廻り

Jerusalem Holy Land Old City - Free photo on Pixabay (505745)

1 / 4

関連する記事 こんな記事も人気です♪