2019年8月12日 更新

菊容子の事件詳細と死因!殺害された理由や犯人藤沢陽二郎との関係も

1975年4月29日、当時の人気女優・菊容子が婚約者の手によって殺害されるという衝撃的な事件が起きました。菊容子とはどういう人物なのでしょうか?なぜ婚約者に殺されなければならなかったのか?死因はなんだったのか?菊容子の事件の詳細に迫っていきます。

目次

菊容子を殺害した後、藤沢陽二郎はメモを書いて菊の部屋から出たと考えられます。その後の藤沢の行動はどういったものなのでしょう?

菊容子の死亡推定時刻は深夜3時過ぎとされていて、藤沢が警察に身柄を確保されたのが午前11時半過ぎだったそうです。

菊容子殺害から警察に発見されるまでの約8時間の間、藤沢は何を考え、どのような行動を取っていたのか?ここからは事件後の藤沢陽二郎の行動について順を追って解説していきます。

友人宅で殺害を自供・友人が通報

Man Depressed Hoodie - Free photo on Pixabay (374923)

菊容子の父・武次さんが110番通報する15分ほど前、藤沢陽二郎は友人宅を訪ね、女性を殺してしまったと友人に犯行を自供しました。

被害者が、コマ劇場に出演している女優だったこと、午後になったら自首するから同行してほしいことなどを友人に告げると藤沢は友人の家から去って行ったのだといいます。

事の重大さを悟った友人は藤沢が去った後すぐに通報し、警察は菊容子殺害事件の重要参考人として藤沢陽二郎の行方を追いました。

自殺未遂・逮捕

Addict Homeless Tramp - Free photo on Pixabay (374953)

藤沢陽二郎は小田原市早川にある箱根ターンパイク有料道路内にて自分の運転する乗用車を橋の欄干に二度ぶつけ、右足骨折など4ヶ月の重症を負って市内の病院に収容されている藤沢を警察が発見します。

警察の調べに対し藤沢は「自殺しようと思い、わざと橋に車をぶつけた」と白状し、「自分は菊さんが好きで結婚したかったけど、菊さんが他の男と交際しているため、自分の思い通りにならなかったので殺した」と話したといいます。

警察は藤沢が回復した後、殺人の疑いで逮捕します。

菊容子と藤沢陽二郎の関係

Hands Hand In Wedding - Free photo on Pixabay (374965)

菊容子と藤沢陽二郎は事件の1年ほど前から交際を始め、婚約までしています。売れっ子女優と無名の俳優の交際に反対する者も多かったそうですが、菊容子は頑として聞き入れなかったそうです。

このことからも、交際当初は菊も藤沢との交際に熱を上げていたようなのですが、日が経つにつれて二人の関係にすれ違いが生じてきたのだといいます。

ここからは菊容子と藤沢陽二郎、二人の関係の移り変わりについて解説していきます。

収入格差

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売れっ子女優だった菊容子の月収は100万円だったとも言われています。対して婚約者の藤沢陽二郎は仮面ライダーなどで灰燼を演じるなどしているものの、主な仕事は特撮番組の名前もない脇役ばかりで、収入は菊の足元にも及ばなかったそうです。

男としても俳優としても、藤沢陽二郎のプライドが許さなかったということも、事件の背景にはあったのかもしれません。しかしそれは交際当初から目に見えたことだったような気もしますが…。

菊容子の父親が結婚に反対

Black White Gray - Free photo on Pixabay (374984)

交際当初から菊容子の父・武次さんは藤沢陽二郎との交際を激しく反対していたのだといいます。反対の理由については多く語られてはいません。

藤沢陽二郎が無名の俳優だから、娘の苦労が目に見えていたということで反対していたのか、それともこのようなことになるのを見越してのことなのかはわかりません。

ただ、藤沢陽二郎との交際について反対だという父を菊容子は笑顔で宥めるようなことをしており、事件直前の電話でも釘を刺す父に対して話をそらすなどしていたようです。

菊容子の現場へのつきまとい・ストーカー行為

Amateur Aperture Camera - Free photo on Pixabay (374988)

無名俳優と売れっ子女優では仕事量も違います。藤沢陽二郎に暇ができても、菊容子は多忙な生活を送っているのですから、そこからすれ違いが生じてしまうのは仕方ないことだといえますよね。

しかし、忙しい経験をしたことのない藤沢陽二郎は、菊容子が忙しくしていることを理由に浮気をしているのではないか?と次第に被害妄想に駆られ、菊の仕事現場につきまとうなどの奇行を始めます。

そうした行動がエスカレートしてストーカーに変貌していった藤沢陽二郎との交際に、菊は次第に疑問を持ち始めるようになったのです。

寿司屋の女将も心配していた?

Sushi Salmon Japanese - Free photo on Pixabay (375006)

新潮社の新潮45の記事によりますと、菊容子のマンションの近くにある寿司屋の女将は、よく菊の相談相手になっていたそうです。

寿司屋の女将は藤沢の事も知っており、「ちゃんと対応しないとあの男に殺されちゃうよ」と注意していたらしいのです。

女将は藤沢の本性を見通していたのでしょうか?藤沢に対してどのような対応をするのが正しかったのか、今となっては知る由もありません。

藤沢が書いたメモのように「愛し合ってしまったのが悪い」との言葉のように、二人が交際を始めてしまったことが菊容子の不幸の始まりだったのかもしれません。

藤沢陽二郎が犯人に及んだ理由

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菊容子への愛情の強さ故にその愛情は徐々に歪んでいったのでしょうか。藤沢陽二郎の犯行は計画的なものではなく衝動的なことから、恨みを募らせていたものではなく恋愛のもつれによるものだと推察されます。

被害妄想に駆られていた藤沢陽二郎は疑心暗鬼に陥り、菊容子が誰と話していても何をしていても、浮気の証拠にしか見えなかったのではないでしょうか。

そのような状態になっている藤沢が、冷静に人の話を聴く余裕があったとは思えません。

菊容子は別れたがっていた?

Pair Man Woman - Free image on Pixabay (375028)

藤沢陽二郎の付きまといに辟易していた菊容子は、色んな人に藤沢との事を相談していたといいます。もしかしたら菊は藤沢を刺激せずに上手に別れる方法を相談していたのかもしれません。

事件直前に父親に電話をかけていたのも、藤沢が家に押しかけてくるのを恐れた菊が助けを求めたがっていた可能性もあります。

モーニングコールをお願いしたり雑談をするために、わざわざ深夜に寝ているであろう父親を起こしてまで電話することでしょうか?もしかしたら菊は父親にSOSのサインを出していたのかもしれません…。

事件当日の電話

Phone Dial Old - Free photo on Pixabay (375035)

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