2019年8月12日 更新

菊容子の事件詳細と死因!殺害された理由や犯人藤沢陽二郎との関係も

1975年4月29日、当時の人気女優・菊容子が婚約者の手によって殺害されるという衝撃的な事件が起きました。菊容子とはどういう人物なのでしょうか?なぜ婚約者に殺されなければならなかったのか?死因はなんだったのか?菊容子の事件の詳細に迫っていきます。

目次

藤沢陽二郎が菊容子を殺害する引き金になったのが、当日菊がしていた電話です。菊は電話の相手に「明日9時に起こしてね」ですとか「指輪ちょうだい」など、親しげに話しています。

日頃から菊の浮気を疑って、疑心暗鬼になっていた藤沢がそんな会話を聞いてしまったため、菊の電話の相手が浮気相手だと確信した藤沢はカッとなって菊を殺害してしまったのです。

一方的に浮気相手だと決め付けて疑わなかった藤沢ですから、この電話の相手は誰だったのか?指輪とはなんのことだ?と、菊に問い詰めることもしなかったのでしょう。

冷静に話を聞く余裕が藤沢にあれば、この悲劇は回避できたことでしょう。

本当の電話の相手

Person Human Female Rear - Free photo on Pixabay (375037)

菊容子がこの時電話をしていた相手は菊の父親・武次さんだったのです。菊は翌朝新宿コマ劇場での仕事の予定があり、武次さんにモーニングコールを頼んでいただけでした。

では藤沢陽二郎が浮気相手だと確信した「指輪ちょうだい」とは一体どういうことなのでしょうか?実は菊容子は母親を早くに亡くしていました。

その母親の形見の指輪は武次さんが大切に管理していたのですが、菊がお嫁に行く時に譲り受ける約束をしていたのだそうです。

菊が電話で話していた「指輪ちょうだい」は、菊に結婚の意志があったという意味合いがあります。菊は藤沢との結婚に前向きだったということなのでしょう。

別れ話のもつれ?

Pair Man Woman - Free image on Pixabay (375030)

逮捕後、藤沢陽二郎は「自分は菊さんが好きで結婚したかったけど、菊さんが他の男と交際しているため、自分の思い通りにならなかったので殺した」証言しています。

電話の直後、菊容子と口論になったのかは定かではありませんが、一方的に菊の浮気を疑っていた藤沢が菊の言葉を聞き入れたとは到底思えません。

菊との会話で別れ話をされたと勝手に解釈し、逆上して殺害に及んでしまったとのではないか?という考察も、思い込みの激しい藤沢であれば頷ける話ではあります。

菊容子の男性関係

Couple Romance Love - Free photo on Pixabay (375040)

藤沢陽二郎が執拗に疑っていた菊容子の浮気ですが、そこまで疑われなければならないほど、菊の男性関係は派手なものだったのでしょうか?

清純派女優で売っていた菊の男性関係が派手だったという証言や資料は見つかりませんでしたが、その中で少し気になる証言が見つかりました。

『菊容子』の名付け親である漫画家・石森章太郎との濃い関係についての話です。ここからは菊容子の男性関係について考察も交えて解説していきます。

石森章太郎との関係

Friends Big And Small Father - Free photo on Pixabay (375056)

石森章太郎と菊容子との出会いは、菊が10代の頃に『少女クラブ』という雑誌でモデルとして活躍していた時代でにまで遡ります。

石森章太郎は同じ時期に『少女クラブ』で連載をしており、その関係で知り合ったのだそうです。菊がモデルから女優に転向する際には石森が名付け親になっています。

石森は菊のことを気に入っていたようで、自身が原作で菊のブレイクのきっかけになった『好き!すき!!魔女先生』や、『人造人間キカイダー』や『変身忍者 嵐』などの作品の出演女優に菊を推していたといいます。

枕営業の噂

Pillows Linen Sheets - Free photo on Pixabay (375068)

菊は石森章太郎に枕営業をしていたという衝撃的な話があります。これは菊容子の死後、石森が出したエッセイで書かれた証言です。

「愛人の女優が惨殺された」ですとか「その女優は自分相手に枕営業をしていた」など、赤裸々に書かれています。なぜ菊容子の死後に、わざわざこのようなエッセイを出したかについては明らかにはされていません。

石森章太郎が自身の漫画がドラマ化される際に菊を推していたのは、単に気に入っていただけではなく、そういった絡みが背景にあったという見方もされているのです。

藤沢陽二郎のその後や現在

Man Rain Snow - Free photo on Pixabay (376451)

事件については被害者である菊容子の事については大きく報道されていますが、逮捕後の藤沢陽二郎について多くは語られていないようです。

菊容子についてのエピソードは調べると続々と出てくるのに対し、藤沢陽二郎についての資料も著しく乏しいもので、出てくるものは推察・考察などの信憑性に欠ける話ばかりであり、噂の域を出ないのが実情です。

ここからは藤沢陽二郎の判決結果と、藤沢陽二郎の現在についての推察や噂などを考察を交えて解説していきます。

東京地裁の判決

Gavel Auction Law - Free photo on Pixabay (376452)

藤沢陽二郎は懲役7年の刑が言い渡されたとされています。事件は今から40年以上前のことですから藤沢陽二郎はとっくに刑期を追え、出所しているはずです。

身勝手な動機で人の人生を断っておいて懲役7年とは短すぎるような気もしますが、酌量の余地があっての判決だったのでしょう。

出所してからの藤沢陽二郎は、当然のことながら俳優業に復帰できるわけもありませんので、別の生き方をしているということは言わずもがなですね。

藤沢陽二郎の現在

Tie Necktie Adjust - Free photo on Pixabay (376473)

現在の藤沢陽二郎についての情報は一切入ってきません。芸能界を辞め、一般人として生活している藤沢陽二郎の個人情報は守られているんですね。

噂では、寿司屋の一人娘と結婚して跡を継ぎ、寿司屋の大将として真面目に生きているという話や、父親がやっていた家業を継いで整体師として生きているという噂も耳にしました。

人一人の人生を狂わせた罪は一生消えるものではありませんが、再び犯罪に手を染めることなく真っ当に生きていくのが、せめてもの罪滅ぼしかもしれません。

電話の相手を知らされた藤沢の反応

Guy Man People - Free photo on Pixabay (376462)

藤沢陽二郎が浮気相手だと思い込んでいた、菊容子の電話の相手は菊の父・武次さんだったことや、菊が指輪を欲しがっていた真相を知った藤沢は法廷で泣き崩れたといいます。

この話はテレビで放送されたものなのですが、テレビ製作側の演出なのではないか?という厳しい意見も出ています。

といいますのは、逮捕後に事件当日の菊の電話の相手が誰だったのかは警察側から藤沢にされていても不思議ではなく、法廷で藤沢が初めて知るというのは不自然だという考察です。

テレビでは悲恋が生んだ悲しい誤解という演出であるが、実際には激昂したストーカーによる犯行であるという考察に一理あるような気もしますが、実際のことが不透明である以上、受け取り手の判断に委ねられます。

石森章太郎のその後

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