目次
- 姉歯事件の概要
- 構造計算書偽装問題
- 姉歯事件の中心人物
- 元一級建築士の姉歯秀次
- 株式会社ヒューザー元社長の小嶋進
- 生贄にされた?姉歯秀次のその後
- マスコミの執拗な攻撃
- 妻は自殺
- 一級建築士資格のはく奪
- 真相は闇の中?姉歯だけではない事件関係者
- 木村建設元社長
- 木村建設元東京支店長
- イーホームズ社長
- 日本ERI
- 姉歯事件が起きた背景は法改正?
- 橋本内閣が建築基準法の一部を改正
- 公務員検査員から民間へ
- 闇の真相?国土交通省と創価学会
- 創価学会とは
- 国土交通省と創価学会
- 姉歯秀次は学会員
- 創価学会内部の内ゲバとも言われている
- 実は国土交通省だけではない学会の野望
- 姉歯事件だけではない?建設業界の闇
- コスパ重視
- ゼネコンと下請けの仕組み
- 働き方改革で益々キツイ安全と工期の両立
- ブラック過ぎて人手不足
- 姉歯物件は実は頑丈だった?
- 殺人物件と呼ばれた姉歯物件
- 東日本大震災でも無事だった姉歯物件
- 姉歯以外にもある耐震偽造と建築基準法違反
- アパホテル耐震偽装問題
- トーヨーゴム工業免震・防震ゴム性能データー改ざん
- レオパレス21建築基準法違反
- 利権の絡むところ偽装有り!
日本ERIは、ERIホールディングスの子会社です。日本ERIに関しては、イーホームズの社長が、国会尋問において、ヒューザーのマンションが姉歯氏によって耐震偽装され、日本ERIによって耐震偽造が発見されたが隠蔽されたという内容で通報がありました。
日本ERIの社長は記者会見において、耐震偽装の隠ぺいについては否定しました。しかし、国土交通省の立ち入り検査の結果、奈良県と北九州市のホテル2棟の偽装を見落としていたことが発覚しました。この事件で、日本ERIは、500平米以上の建築確認の業務を3ヶ月間停止という処分をうけました。過去にも2002年10月に確認検査員以外が確認検査を行っていたことが発覚して業務停止1か月の処分をうけています。
別件ですが、大阪の日本リートのマンションで耐震偽装が発覚し。耐震診断を担当した日本ERIを相手取り裁判を起こしました。裁判は最高裁までもつれ込み、日本ERIの上告を棄却し、日本リートに損害賠償金として約1億4800万円を支払うように命じられました。
姉歯事件が起きた背景は法改正?
姉歯事件が起きた背景はどのようなものがあるのでしょうか。主な背景を2つあげていきましょう。
橋本内閣が建築基準法の一部を改正
1998年に、橋本内閣の時に建築基準法が改正されました。1995年1月に起きた阪神淡路大震災の後になります。内容は、建築材の材質や寸法などを規定した仕様規定を一定の強度を満たすことを要件にした性能規定に変更されました。そして、建築確認や検査の手続を民間業者にも開放するなどの抜本的な改正がされました。
1995年1月に阪神淡路大震災が起こり、直下型地震で多くの人々が犠牲になっただけでなく、建物も多大な被害を受けました。そのことから、最小限の被害を食い止めるためにも、建物の耐震強度を上げるということもあり、1998年に建築基準法が改正されました。
公務員検査員から民間へ
耐震強度の検査は、1998年の改正前は公務員検査員が行っていました。1998年の建築基準法の改正により、民間の検査機関が行うことができるようになりました。指定確認検査機関という国土交通省から指定を受けている企業が耐震強度の検査ができるようになりました。
しかし、姉歯事件の影響で建築基準法の見直しが行われ、2006年の建築基準法の改正では、それまでの規定に加えて、損害賠償能力や公正中立要件や人員体制等を含め、機関としての指定要件と特定行政庁による指導監督が強化されるようになりました。
闇の真相?国土交通省と創価学会
国土交通省と創価学会にはどのような関係があるのでしょうか。闇の真相はどのようなものなのでしょうか。姉歯氏のことを含めていくつか解説していきましょう。
創価学会とは
まずは創価学会の説明をいたしましょう。創価学会は、日本で有名な宗教法人であり、鎌倉時代に日蓮が開祖した日蓮宗が母体となっています。1930年に初代会長の牧口常三郎氏と第二代会長の戸田城聖氏によって創立されました。現在は池田大作氏が三代目会長であります。現在の日本の政党の公明党も創価学会と関連があると言われています。
国土交通省と創価学会
公明党は連立与党ということもあり、入閣している大臣も数人公明党の議員がいます。この姉歯事件の当時の国土交通大臣は北側氏でした。姉歯事件の発覚の際は、先ほどあげた熊本の木村建設の急激な成長を遂げたのは創価学会が関わっているとされています。
そして、自公連立になってからは、国土交通大臣はこのところ、北側氏を始め公明党の議員が就任することが多くなりました。現状では、国土交通省は現場を予算で仕切っていて、かつ技官も多くいる現場が他の省庁に比べてはるかに強いという情報があります。大臣が変ってもそれほど中身が変るほどの影響を受けないとのことです。
現在与党最大の自由民主党にとっては、創価学会と関係があるとされている公明党は、何をするかわからないと警戒しているという情報があり、同じ与党の大臣を置くには国土交通大臣が都合がいいという噂もありますが、真相は分かっていません。
姉歯秀次は学会員
姉歯氏は家族全員で創価学会の学会員ということが週刊誌の報道で明らかになりました。姉歯氏の妻が熱心な学会員であり、自宅周辺には公明党のポスターが貼ってあったり、創価学会が発行する聖教新聞が自宅のポストに入っていたという情報がありました。
そして、ヒューザーの社員の約8割が創価学会の学会員という情報があり、このことから、姉歯事件は創価学会が絡んでいるという噂が立ちましたが、真相はまだ分かっていません。
創価学会内部の内ゲバとも言われている
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