2019年7月16日 更新

あわせ鏡は良くない?不吉と言われる理由や様々な言い伝え

最近ではスマホのカメラ機能でも、自分の顔を見られる便利な世の中になりましたが、朝の身だしなみなどでは今現在も鏡を使いますよね?身近な物のわりに鏡は、怖い話や言い伝えが多い物でもあります。今回はその中でも、特に怖い話の多い「あわせ鏡」について紹介していきます。

目次

あわせ鏡=不吉の本当の意味

People Woman Grown Up - Free photo on Pixabay (482194)

今となっては迷信と失笑されてしまうような古くからの言い伝えは、日本には数多く存在しています。この国は、古代縄文時代から考えると約1億6500年前から、また神武天皇即位の日から考えても、すでに皇紀2679年も続く世界最古の国です。

その為、神話を始め古文書から民間での伝承などに至るまで、人々が昔から子孫に言い伝えてきたことも多いのです。最近、YOU TUBEなどでも都市伝説や怖い話を取り上げる人が多くなってきましたが、その中に「あわせ鏡」の怖い話を見掛けた人もいるでしょう。

今回は、何故「あわせ鏡」が不吉と言われるのか?様々な言い伝えを踏まえながら、「あわせ鏡」について検証していきます。

あわせ鏡とは

Girl Mirror Portrait Red - Free photo on Pixabay (482228)

「あわせ鏡」とは、本来怖い意味の言葉ではなく、髪型や背中などを自分で確認する為に、2枚の鏡を合わせて使う方法のことです。

鏡1枚では、構造上自分の正面やせいぜい視線の範囲内の横くらいしか写せず、確認も出来ません。その為2枚の鏡を使って、後ろから当てた部分を正面の鏡に写して確認出来るのです。普段「あわせ鏡」を使う場合は、美容室で後ろ髪の確認の為や、お出掛け前の服装の背後確認などで使うことが多いでしょう。

三面鏡

Pretty Woman Makeup Mirror - Free photo on Pixabay (482238)

三面鏡とは、女性が化粧する時ややはり服装チェックなどで使うことの多い、3枚の鏡で出来た物です。正面と左右の横が見えますが、やはり視線の範囲内だけです。

卓上タイプの物や、姿見タイプ、最近ではよく見えるようにLEDライト付きや、拡大鏡付きなど様々なタイプの三面鏡が増えています。

2枚のあわせ鏡をしても、三面鏡を使っても角度によっては、無限に同じ絵が続いていくような状況を作りだすことが出来ますが、その原理を使った物に万華鏡があるのです。

あわせ鏡に関する教えはよくある?

For Reading Granny Grandmother - Free photo on Pixabay (482312)

「あわせ鏡」だけではなく、鏡には昔から言い伝えが多いものですが、皆さんは誰にその言い伝えや注意を聞きましたか?注意はされたけど意味はいまいちよく分からない、又は迷信だから気にしないという人もいるでしょう。

しかし鏡は、古代から現在に至るまで、祭祀や神事、呪いや風水などにも使われることから、不思議な力を持つ物として認識する日本人は多いかもしれません。

また、鏡はどちらかと言えば、男性よりも女性が使う頻度が高いということもあり、日々鏡に向かう際に無意識に入り込んでいる念や、美に対する執念、お気に入りの鏡に対する愛着などから、何となく怖さを感じるという人もいるでしょう。ここでは、あわせ鏡や鏡に関する教えや言い伝えなどを紹介していきます。

あわせ鏡をしてはいけないと母親から言われたことがある

Silhouette Child Mother - Free vector graphic on Pixabay (482271)

理由はよく分からないけど、女性であれば母親から「あわせ鏡はダメ」と言われたという人も多いかもしれません。母親も、自分の母親に聴いたと言い伝えられてはいるけど、いまいち理由は分からないのでしょう。

そこにあるのは、「縁起が悪い」「不吉だから」程度の理由でしかありません。同じような理由でよく昔の母親が注意していた、鏡にまつわる話で多いのは、姿見など鏡を使わない時は、「布などで隠しておきないさい」というものもあります。

こちらも、理由としては「縁起が悪い」という漠然とした答えが多いでしょう。

あわせ鏡をすると不吉だと聞いたことがあるが理由はわからない

Questions Question Mark Quiz - Free vector graphic on Pixabay (482402)

小学生時代などの学生時代に、誰が言いだしたのか分からない学校の怪談や七不思議は、何処の学校にもあり、誰でも1つや2つ聴いたことがある人は多いでしょう。

コックリさんや、トイレの花子さんなどに始まり、紫の鏡など日本人には定番の怖い話はたくさんあります。その為、あわせ鏡も、誰に聴いたかは不明でも、何となく「不吉だ」ということを知っているのかもしれません。

しかし、やはり人づてで伝わる怖い話は、出所が不明な分理由がハッキリしないのです。そこがまた、不気味さを感じさせるのです。

鏡に関する様々な教えが存在するがどれが正しいのかわからない

Group Team Balloons Question - Free photo on Pixabay (482622)

祖父母や両親から言い伝えられたことも、科学の発展と共に「迷信」だと言う人が増えてきました。お化けや妖怪、言い伝えなどが怖くなくなった原因としては、電気の登場で夜中でも明るくなったことや、テレビやカメラがデジタル化したことで、ハッキリした画像になったり、素人でも簡単に画像や動画加工を出来ることなどがあるでしょう。

しかし、そのような現代でも、日本ではわりと昔の言い伝えを気にする人が多いのではないでしょうか?その分、鏡に関する様々な言い伝えが多過ぎて、どれが正しいのか分からなくなるという人もいるかもしれません。

鏡を跨ぐのは不謹慎、鏡が割れると不幸になる、鏡は呪い返しになるなど、言い伝えや都市伝説、スピリチュアル系や風水など、ネット文明になって益々情報過多な時代になったせいで、余計混乱してしまうのでしょう。

あわせ鏡が不吉と言われる理由①

Bible Family Christian - Free photo on Pixabay (482682)

何となく怖い、不気味、不吉などと言われている「あわせ鏡」は、やはりいまいちハッキリとした理由を告げられる人は少ないでしょう。

実際に「あわせ鏡」で怖い経験をした人から怖い話を聴けば、それは怖い話になってしまいますし、ネットでの話や知り合いが程度の話だと、「怖いねぇ~」とは思いつつも、中々信じきることは出来ません。

ここでは、そんな曖昧な理由の中から、少しでも信憑性のありそうなものを探る為に、「あわせ鏡」が不吉と言われる理由を紹介していきます。

自分の顔は鏡がないと見られない

Lipstick Lipgloss Lip Gloss - Free photo on Pixabay (482712)

今でこそ、冒頭でも少し触れたように、鏡以外にも窓ガラスや、スマホのインカメラ、写真、ビデオカメラなど自分の顔を見られる場所や物があるのが普通です。しかし、鏡が登場するまで、人が自分の顔を確認出来るのは、水に映る自分を見る程度でしか確認することが出来ませんでした。鏡が日本で登場するのは、紀元前の弥生時代からとかなり古い時代からです。

文献では古事記にて、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、天の岩戸に閉じこもった後に再びこの世に出てきて貰う為、神々は「あなたより貴い神が現れた」として、鏡を付け岩戸の前で楽しく踊り出し、気になった天照大御神が岩戸から覗きみた際、鏡に映る自分に驚いたところ岩戸から引きずり出されたというエピソードがあります。

この鏡はのちに、三種の神器の内の1つ「八咫鏡(やたのかがみ)」となるのです。そのような神話から神事で使う物だという認識や、昔は高貴な人しか持てない高価な物だったこともあって、自分の顔が写る鏡は神秘的で、不思議な物として人々には感じられたのかもしれません。

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