2019年2月26日 更新

丑三つ時の時刻と由来は?わら人形の呪いや幽霊の体験談

丑三つ時といえば"幽霊が出る怖い時刻"といわれています。ふと時計を見たとき丑三つ時だったら、ヒヤっとしてしまいますよね。今回は、丑三つ時の意味・由来を紹介すると共に、丑三つ時に神社で行う、わら人形を使った丑の刻参りについても紹介をしていきましょう。

不吉な時刻!丑三つ時の意味とは

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"丑三つ時"という言葉を聞いたことはありますか?テレビ・本・アニメなど多くのメディアで使われています。現代でもよく耳にする言葉ではありますが、実は遠い昔から使われている言葉なのです。

丑三つ時とは不吉な時刻を指し、"幽霊が出る"という時間として知られています。丑三つ時について詳しく紹介すると共に、恐怖体験などを紹介していきたいと思います。

丑三つ時と呼ばれる時刻

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丑三つ時とは、"午前2時から2時30分"の"30分間"の時間の事を指します。そもそも丑三つ時とは、丑の刻である午前1時から午前3時の2時間を4等分した時の3番目の時間に当たるのです。

午前1時から1時30分は丑一つ時、午前1時30分から2時は丑二つ時、午前2時から2時30分は丑三つ時、午前2時30分から3時が丑四つ時という事になります。

丑三つ時の意味と由来

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丑三つ時の意味と由来について紹介していきましょう。まず、何故"丑"(ウシ)なのかというと、昔の時刻は1日の24時間を十二支で表しているからです。夜中の0時は"子の正刻"、正刻を中心として23時から1時が"子の刻"はじまり"子の刻"、子の正刻の2時間後の2時が"丑の正刻"であるので、1時から3時が"牛の刻"…と時計を十二支がぐるりと一周するのです。

そして前述でも紹介した通り、その十二支を配した2時間を4等分し「一つ時・二つ時・三つ時・四つ時」と呼ばれているのです。

起源は明確ではありませんが、昔から"丑"・"丑三つ時"は怪談話によくでてくること・不吉なものと言われていたようで、現代でも恐れられている時間帯なのです。そして丑の刻は常世に繋がる時刻と言われており、過去に呪術が執り行われていた時間でもあります。

丑三つ時と鬼門の関係

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丑三つ時には鬼門との関係があるとされています。古代中国の"陰陽五行"の思想から関係付けられているのです。陰陽五行の思想とは、自然界のあらゆるものを陰・陽に分けて考える思想の事を指します。

陰陽五行の思想では"寅は陽"・"丑は陰"とされているのです。そして丑・寅の間の時刻である3時(丑寅)は鬼が出入りする方角と考えたようです。東北が丑寅の鬼門の方角で、時刻でみると丑の刻・寅の刻の間にある3時が丑寅・鬼が出る時刻と結びついているようなのです。

丑の刻参りのわら人形

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丑の刻参りにはわら人形が必要です。"呪いなんてないだろう、迷信だろう"と思っている方がほとんどだと思いますが、実は"わら人形の呪いの事件"は過去に起こっているのです。

秋田県に住んでいた男性が、女性関係のもつれから恨みを買ってしまうという出来事がありました。その恨みを発散すべく、相手の女性は藁人形を使用し丑の刻参りを始めました。丑の刻参りを始めた頃に男性は胸の痛みに耐え切れず倒れてしまったそうです。医師の診断は"原因不明"女性への恐怖・原因不明の恐怖から警察に相談し、その後女性は"丑の刻参りをしていたとして脅迫罪"で逮捕をされることになりました。

女性が逮捕された後、男性の体調は良くなり元気に生活を送れるようになったそうです。この事件以降、「お前を呪っている」という言葉が脅迫罪に適用されるようになり、藁人形を他人に贈りつける行為も脅迫罪として適用されるようになりました。

丑の刻参りとは

Japan Aso Shrine - Free photo on Pixabay (78893)

"丑の刻参り"とは"うしのときまいり"と読みます。丑の刻である午前2時前後に神社に参詣して、自分が呪いたい相手をかたどったわら人形を参詣した神社の御神木に釘で打ち込むという古来から伝わる日本の呪術の一種です。

現代の日本では"呪術"はあまり浸透はしておりませんが、昔は多くの人がこの呪術を行っていたとも言われています。

丑の刻参りの歴史

Old Books Book - Free photo on Pixabay (78894)

遠い昔には、祈願成就のために丑の刻に神仏に参拝することを言いました。現在で言われる"丑の刻参り"とは正反対の意味だったのです。

日本で始めて丑の刻参りを行ったのは平安時代の貴族のお嬢様でもあった"橋姫"という嫉妬深い性格の女性でした。橋姫は貴族の男性と結婚をしましたが、一歩多妻制が一般的だった平安時代。嫉妬深い橋姫は、嫉妬を抑えることができず、

とある神社に参拝をし"あの女を殺す力を手に入れる為に鬼にしてください"とお願いをしたそうです。参拝を始めて一週間経った頃、参拝していた神社の大明神が表れ「21日間、宇治川に浸かればお前を鬼に変えてやろう」と言ったそうです。
Ash Candlelight Candle - Free photo on Pixabay (79059)

すると橋姫な21日の間、白装束を着用し、長い髪を5つに束ねて鬼のような角を作り、頭にはめた鉄輪に松明を刺し、松明を咥え、顔・身体を朱色に染めながらも宇治川に浸かっていたのです。その結果、橋姫は鬼となり別の奥さんは次々と食い殺しました。

この話が元となり、陰陽五行の思想や式神関係の藁人形の要素が加わり、江戸時代までに現在の丑の刻参りが誕生したと言われています。

丑の刻参りの方法

Tree Nature Wood - Free photo on Pixabay (78895)

丑の刻参りの方法について説明します。決行しようと思っている方は自己責任でお願いします。自宅で冷水を頭からかぶり身を浄めます。そして白装束を纏い、足元には一本歯か長下駄を履いて、頭に鉄環か五徳を被ります。そして鉄環にたロウソクを3本立てます。

胸元には鏡をぶら下げて、懐に護り刀を忍ばせまず。そして口には櫛をくわえます。髪は乱して、顔に白い粉をつけ、歯はおはぐろにして、唇は真っ赤な口紅で染めます。藁人形と五寸釘とカナヅチを持ち、丑の刻である午前1時から3時頃に神社に向かいます。
Japan Torii Shrine Suizen Ji - Free photo on Pixabay (79135)

神社についたら藁人形を境内の御神木に打ち込みます。その時は恨みを込めながら打ち込むのです。これを7日間続けるのです。藁人形には呪う相手の髪の毛・爪・名前の書いた紙を織り込むと効果が高くなるといわれています。

また、丑の刻参りの方法については色々な方法があるようですが、今回紹介した物が一般的されているようです。正しい方法を見定めて行いましょう。

丑の刻参りの注意点

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