目次
- フィクサーについて
- フィクサーの意味
- フィクサーの語源
- フィクサーの類語
- ラスボス
- 頭領
- 大ボス
- 影の仕切り役
- 陰のキーマン
- 狂言回し
- フィクサーを使った例文
- 大統領には必ずフィクサーがついている
- フィクサーはマフィアの親玉みたいなものだろうか?
- フィクサーが裏の権力者と呼ばれる理由
- 政界に通じているから
- 企業のトップと関係があるから
- フィクサーの仕事内容
- 面倒事を引き受ける
- やっかいなことをもみ消す
- ボーカロイドの楽曲「フィクサー」
- 「フィクサー」の内容
- ボーカロイドとは
- 洋画のフィクサーについて
- 「フィクサー」の内容
- ジョージ・クルーニー
- トム・ウィルキンソン
- 「嘘はフィクサーのはじまり」について
- 「嘘はフィクサーのはじまり」の内容
- リチャード・ギア
- リオル・アシュケナージ
- フィクサーはカッコイイ役柄
狂言回しとは狂言廻しとも表記され、その名にあるように狂言から生まれた言葉です。狂言の舞台を見ている観客が、物語の進行を理解しやすいよう手助けするために登場する人物のことを意味します。物語の語り手であり、観客の理解を手助けする役割なので、登場人物として物語そのものと直接関わることはないとされています。例として、2013年放送の大河ドラマ『平清盛』に登場する源頼朝や映画スター・ウオーズシリーズに登場する、アールツーディーツー、シースリーピーオーなどが狂言回しの役どころを演じています。
フィクサーを使った例文
via pixabay.com
フィクサーとは裏取引や調停・仲介などを行う人物を意味し、どちらかといえばマイナスのイメージの言葉であるため、一般的なビジネスシーン等ではほとんど使われません。ここでは、フィクサーという言葉が使われる背景を、例文と一緒にご紹介したいと思います。
大統領には必ずフィクサーがついている
via pixabay.com
2012年アメリカのABCで放送されたドラマ「スキャンダル託された秘密」は、政治家や有名人が起こした事件やスキャンダルを、頭脳と人脈を駆使して適切に処理する女性フィクサーを主人公に描いたドラマです。ドラマの設定として、最初は大統領との不倫を軸にしたストーリーの展開でしたが、大統領選をめぐる陰謀を描いたドラマに方向転換したことにより全米中で人気を博し、その人気は日本にも及びました。
こうしたフィクサーの存在はあくまでもドラマの中フィクションだと思われる方もいるかもしれませんが、現職のトランプ大統領の元顧問弁護士がフィクサーとして数々の不正を揉み消してきたという証言をしたことが最近話題になっています。トランプ大統領の不正を証言したのは、元顧問弁護士兼フィクサーのマイケル・コーエン氏です。コーエン氏は、トランプ大統領が自身の選挙活動にダメージが及ぶのを恐れ、当時不倫していたポルノ女優との関係を隠蔽するために、口止め料を支払ったこと、トランプ氏が所持する肖像画に偽の入札者をでっちあげ、入札金を支払ったとみせかけ嘘の資産報告をしたこと、フィクサーであったコーエン氏自身が口止め料として個人的に小切手を受け取っていたことなどを証言しています。
こうしたフィクサーの存在はあくまでもドラマの中フィクションだと思われる方もいるかもしれませんが、現職のトランプ大統領の元顧問弁護士がフィクサーとして数々の不正を揉み消してきたという証言をしたことが最近話題になっています。トランプ大統領の不正を証言したのは、元顧問弁護士兼フィクサーのマイケル・コーエン氏です。コーエン氏は、トランプ大統領が自身の選挙活動にダメージが及ぶのを恐れ、当時不倫していたポルノ女優との関係を隠蔽するために、口止め料を支払ったこと、トランプ氏が所持する肖像画に偽の入札者をでっちあげ、入札金を支払ったとみせかけ嘘の資産報告をしたこと、フィクサーであったコーエン氏自身が口止め料として個人的に小切手を受け取っていたことなどを証言しています。
政治家は有権者の信頼を勝ち取るためにクリーンなイメージをアピールする必要があります。そうしたイメージを守るために、フィクサーと呼ばれる人たちが政治家の影で隠蔽やもみ消しを行っているのだとしたら、大統領には必ずフィクサーがついているという例文に信ぴょう性がましますね。
フィクサーはマフィアの親玉みたいなものだろうか?
via pixabay.com
海外マフィアから『ジャパニーズマフィアのボス』として一目置かれる存在に、三代目山口組組長の田岡一雄という人がいます。田岡は山口組を日本最大の暴力団に引き上げた人物で、運輸会社や芸能事務所などを経営する実業家でもありました。戦後の混乱で警察の力が弱体化し治安の悪かった神戸の町や配給が滞り人々に必要な物資の供給源であった闇市を守るために自警団を結成して頭角を現し、山口組の長老の推薦により三代目組長を襲名しました。
田岡はそれまでのヤクザ組織には無かった合法的な収入源を持つことを提案し、組織の中で合法的な事業と非合法的な事業との分業化を進め、手に負えないような荒くれ物に「仕事を持て」「商売せよ」と働くことを強く勧め、世間並みの人間にしたいという精神を貫いてきました。
こうした田岡の精神性やリーダーシップ、カリスマ性が田岡が『ジャパニーズマフィアのボス』として海外からも一目置かれる存在であった理由のようです。
田岡はそれまでのヤクザ組織には無かった合法的な収入源を持つことを提案し、組織の中で合法的な事業と非合法的な事業との分業化を進め、手に負えないような荒くれ物に「仕事を持て」「商売せよ」と働くことを強く勧め、世間並みの人間にしたいという精神を貫いてきました。
こうした田岡の精神性やリーダーシップ、カリスマ性が田岡が『ジャパニーズマフィアのボス』として海外からも一目置かれる存在であった理由のようです。
via pixabay.com
田岡は、ヤクザの親玉であると同時に、フィクサーとしての能力も兼ね備えていましたが、必ずしもマフィアの親玉になる人間にフィクサーとしての能力が備わっているとは言い切れないようです。
フィクサーが裏の権力者と呼ばれる理由
via pixabay.com
本来、政界や企業などの社会的な組織ではきちんとした手続きを踏んだうえで行動を起こしていくのが一般的です。例えば、政治家が選挙戦において当選するために、正規のやり方ではない手段を使って当選しそれが公に発覚した場合、世間から批判されたり罰せられたりするのは周知の事実です。しかし、フィクサーというのは、このような正規の手続きを踏まずとも、重要な意思決定に対して影響を与えることの出来る人物なのです。それでは、フィクサーが裏の権力者と呼ばれる理由をみていきましょう。
政界に通じているから
via pixabay.com
フィクサーが裏の権力者と呼ばれる理由には政界に通じているということが挙げられます。例えば、政界のフィクサーと呼ばれる人に、渡邊恒雄という人がいます。ナベツネの愛称で知られ、読売新聞社の社長として表の顔を持ち、読売ジャイアンツの取締役最高顧問兼球団オーナーとしてその手腕によりジャイアンツを影響力の大きい球団へと成長させてきました。しかし、裏では読売グループを意のままに操るメディア界のドンとして権力を握り、メディアが政界に及ぼす影響力を利用して政界に通じているようです。現職の阿部総理大臣と頻繁に会食を行う場面が報道されていることも、それを物語っていると言えるでしょう。
企業のトップと関係があるから
via pixabay.com
世界的な大規模汚職事件として歴史に名を残した出来事にロッキード事件があります。ロッキード事件とは、アメリカの大手航空機メーカーであるロッキード社が、航空機の受注をめぐり日本の政財界に30億円にもおよぶ献金をばらまき、1976年献金の事実が明るみになった際、当時の衆議院議員であった田中角栄元首相と複数の政治家が逮捕された事件です。この事件の中心人物は田中角栄元首相とされていますが、実は裏でロッキード社と日本の政財界のパイプ役を務めていたのが「政財界の黒幕」と呼ばれた児玉誉士夫でした。
児玉は事件が明るみになる18年前から、ロッキード社の秘密代理人として日本政府に同社の戦闘機を選定させるよう工作活動を行っていました。最初は自民党の政治家に働きかけを行い、1960年代には韓国の朴政権にもロッキード社の戦闘機の選定の話を持ち掛け、その後、日本航空や全日本空輸の大株主でもあり、田中角栄元首相の友人でもあった小佐野賢氏を通じて田中氏と密接な関係を作り上げていったと言われています。事実、田中氏が首相になると全日空はロッキード社のジェット旅客機を21機購入し、その結果ロッキード社の日本での売り上げが拡大、児玉の工作は功を奏しました。
ロッキード社の社長アーチボルト・コーチャンは「児玉の役割はロッキード社の航空機導入を日本の政府関係者に働きかけることだった。児玉は次の大臣が誰になりそうか教えてくれた。彼は私の国務省だった。」と児玉と密接な関係であったことを調書で語っています。
ロッキード社の社長アーチボルト・コーチャンは「児玉の役割はロッキード社の航空機導入を日本の政府関係者に働きかけることだった。児玉は次の大臣が誰になりそうか教えてくれた。彼は私の国務省だった。」と児玉と密接な関係であったことを調書で語っています。
フィクサーの仕事内容
via pixabay.com
フィクサーには仲介者・調停者・黒幕・影の実力者・事件屋・買収者などの様々な役割があります。フィクサーがこのように言われるのにはフィクサーの仕事内容が関係しています。
面倒事を引き受ける
via pixabay.com
先ほどご紹介したロッキード事件の児玉のように、フィクサーには政治や行政の特定の人物や企業の利益のために、資金や人脈を使って取引を持ちかけたり、摩擦が生じた場合の利害関係の調整など面倒事を引き受ける役割があります。児玉の場合は18年という歳月をかけてロッキード社の航空機を日本政府に売り込むという裏工作を行いました。しかも、児玉が工作を行った18年間に、最初に旅客機の選定を持ち掛けた政治家は亡くなり、首相も変わりましたが、児玉はそうした人物たちと密接な関係の構築に尽力しました。
取引を成立させるためには意思決定に際して力のある人物の心を掴む必要があり、そうした人物達と時間をかけて関係を構築する必要性があったからでしょうが、それでも18年という年月をかけて工作をするというのは大変面倒なことでもあります。しかし、この工作の対価として児玉は日本円で21億円を受け取ったとされています。莫大な報酬が、面倒事を引き受けさせる一つの理由なのかもしれません。
2 / 4