2019年5月27日 更新

キャトルミューティレーションの真相とは?宇宙人の仕業?自然現象?

キャトルミューティレーションとは、家畜の体の一部が切り取られ、血を抜き取られて殺されるという凄惨な事件のことです。宇宙人の仕業とまで言われましたが、その後科学的な検証がなされ、真相が明らかになりました。キャトルミューティレーションの真相に迫ってみましょう。

宇宙人の仕業?キャトルミューティレーションとは

Fantasy Space Galaxy - Free photo on Pixabay (328485)

キャトルミューティレーションとは、家畜の体の一部が切り取られ、さらに血液が全て抜き取られるという異常な事件のことです。1960年代にアメリカの牧場を中心に報告されるようになり、その後、世界中で似たような事件が頻発します。

事件の奇妙さから、一時期は宇宙人が実験のために行っているのではないかという荒唐無稽な説まで飛び出し、オカルトファンの間で騒がれました。
Blood Knife Kill - Free photo on Pixabay (328487)

キャトルミューティレーションの存在が知られるきっかけとなった事件は、1967年にアメリカのコロラド州で起こりました。コロラド州の牧場で奇妙な馬の死骸が発見されたのです。

死骸の肩から上の肉がごっそりと削ぎ落とされており、頭蓋骨がむき出しの状態という無残な有様でした。牧場主は、死骸の切断面が非常にきれいだったことから、当初は人間による犯行を疑っていました。

しかし、その後、同じような事例がアメリカ中の牧場で報告されるようになります。最初の事件で犠牲になったのは馬でしたが、後の事件で犠牲になったのは主に牛だったことから、キャトルミューティレーション(cattle mutilation、直訳すると牛の切断)と呼ばれるようになりました。

キャトルミューティレーションの詳細

Doctor Physician Surgery - Free photo on Pixabay (328489)

キャトルミューティレーションの特徴は、被害に遭った動物の死骸の異常な状態です。以下でキャトルミューティレーションの特徴や検死結果について詳しく解説します。

身体的な特徴

Knife Stabbing Stab - Free photo on Pixabay (328501)

キャトルミューティレーションの最大の特徴は、体の一部分がきれいに切除されていることです。切断されていたのは、主に口や乳房、性器などの柔らかい部位です。単に体の一部がないだけであれば、野生動物に食べられたという説明で十分です。

しかし、キャトルミューティレーションの被害に遭った動物の死骸には、鋭利な刃物で切断されたかのようなうきれいな切断面がありました。コヨーテのような野生動物に食べられただけとは考えられません。
Background Blood Stain - Free image on Pixabay (328496)

さらに、目や脳など、体の内部にある臓器の一部が、あたかも抜き取られたかのようになくなっており、とても野生動物の仕業とは思えませんでした。

また、ほとんどの事例で動物の死骸から血液が全て抜き取られているのも大きな特徴です。傷からの流血が原因とも考えられますが、現場には血痕がほとんど見当たらないため、単に流れ出ただけという理由では説明がつきません。

仮に傷から流れ出ただけだとしても、体の血液が全てなくなってしまうことは、やはり奇妙であり、多くの人を悩ませました。

検死結果

Steel Black And White Bw - Free photo on Pixabay (328504)

キャトルミューティレーションの被害に遭った動物の死骸のいくつかには、詳細な検死が行われました。その結果、一部の動物の体内に本来は存在しない化学物質が発見されました。ただし、これらの物質が動物の死に関与しているのかどうは分かっていません。

問題となった切断面については、やはり何か鋭利なもので切断されたのではないかという結果でした。一部の内蔵が抜き取られていたことも、野生動物の仕業とは考えにくいとされました。

検死の結果を総合すると、動物は何らかの意図的な方法で殺害されているということになり、事件の謎をますます強めることとなったのです。

キャトルミューティレーションの捜査

Questions Question Mark Quiz - Free vector graphic on Pixabay (328506)

キャトルミューティレーションは世界中で報告されてしましたが、特にアメリカに集中しており、社会問題にまで発展しました。そこで、ついにFBIが事件解決に向けて捜査に乗り出します。

以下でFBIによる捜査の過程を見ていきましょう。

FBIによる捜査

Bodyworn Body Camera Police - Free photo on Pixabay (328508)

FBIが実際に報告された事件を詳細に調査したところ、ある興味深い事実が浮かび上がります。もしキャトルミューティレーションが意図的な家畜の殺害だとすれば、家畜の年間死亡数が増加しているはずです。しかし、家畜の死亡数に変化はほとんどありませんでした。

この事実に着目したFBIは、ある実験を行い、キャトルミューティレーションの原因を突き止めようとします。その実験とは、実際に牛の死骸を事件と同じような状態で放置し、その経過を観察するというものでした。
Cow Head - Free photo on Pixabay (328510)

実験の結果は驚くべきものでした。放置された牛の死骸は、たった数日で事件で報告されていたキャトルミューティレーションの牛の死骸と同じような状態になったのです。

キャトルミューティレーションとして知られていた事例は決して意図的なものではなく、自然に起こり得ることが証明されたのです。

キャトルミューティレーションは自然現象説が濃厚

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (328512)

FBIによる捜査の結果、キャトルミューティレーションは自然現象説が濃厚となりました。自然現象説が正しいとすると、キャトルミューティレーションはどのような原理で起こったのでしょうか?

以下でキャトルミューティレーションの自然現象説について詳しく解説します。

口や性器などの各部の欠損・切断

Wolf Coyote Animal - Free photo on Pixabay (328515)

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