2019年5月26日 更新

エキスポランド事故の全貌とその後は?事故の原因と判決も

今から12年前の2007年5月5日大阪府吹田市にあった遊園地エキスポランド内で人気のジェットコースター型アトラクションで発生した脱線事故。1人の女性が亡くなる痛ましい事故でした。当時の事故直後の様子やその後の様子をまとめました。

「風神雷神Ⅱ」の脱線事故から約3ヶ月後の2007年8月10日に「風神雷神Ⅱ」以外の全アトラクションとプール営業を再開しました。風神雷神Ⅱ」の脱線事故から全てのアトラクションの点検を行い安全が確認されたはずですが、小型ジェットコースターの「ワイルドマウス」というアトラクションでコンピューターに不具合が生じ発車直後車体が持ち上がらないトラブルが発生し緊急停止をしました。
「風神雷神Ⅱ」の脱線事故から4ヶ月後の2007年9月には宙づり式ジェットコースター「OROCHI(オロチ)」が運行を終えてホームに戻ってきたにも関わらず、停止をせずにそのままもう1周してしまいました。幸い乗り合わせた人たちに怪我などはありませんでした。

その後閉園

Carousel Merry Go Round Fun - Free image on Pixabay (325390)

「風神雷神Ⅱ」の脱線事故以降、営業を再開してもトラブルが相次ぎ。客足も思うように伸びず2007年12月9日には再度エキスポランドは閉園しました。絶叫系アトラクションが売りのエキスポランドでしたが、イメージを払拭するために、子ども向けアトラクションを増やし2009年春頃を目途にリニューアルオープンできるように改修工事を行います。

しかし、資金繰りは悪化し2008年10月に自主再建を断念しました。翌年2009年2月に民事再生法を申請し破産手続きを行いエキスポランドは倒産することになりました。

エキスポランドの跡地のその後

Natural Leaf Grass Blue - Free image on Pixabay (325399)

度重なる事故や不具合に悩まされ立ち直れなかったエキスポランドの跡地には何ができたのでしょうか?この跡地には更地にはならず今でも利用されているようです。どのような建物ができたのか見ていきましょう。

農業体験型公園ファームエキスポ

Cow Head - Free photo on Pixabay (325936)

2009年2月に倒産したエキスポランドですが、その後、2010年3月27日~2011年5月15日まで園全体の5分の1のスペースを使って農業体験型公園ファームエキスポとして開園しています。

年会費をとって区画を割り当てる貸し農園ではなく、月に2回農業アドバイザーが指導を行い、スケジュールに沿って野菜を栽培していく「畑の教室」として運営していました。収穫のみ参加することができるイベントなどが行われていました。

エキスポマルシェ

Vegetables Garden Harvest - Free photo on Pixabay (325502)

農業体験型公園ファームエキスポに入園するとすぐそばに園内や大阪市内の農家で収穫された野菜を購入することができる農産物直売所「エキスポマルシェ」がありました。

産地直送ということもあってスーパーなどで購入するよりもお安くお買い物ができたようです。農業体験型公園ファームエキスポは入園料無料だったので「エキスポマルシェ」で買い物だけする人もいました。

三井不動産が跡地を利用

Meeting Business Architect - Free photo on Pixabay (325503)

2011年にファームエキスポが閉園した後、大阪府はエキスポランドの跡地の利用事業者を公募しました。様々な企業が手を挙げる中、教育や異文化交流などをテーマとした大型複合施設を提案した三井不動産が利用事業者として選定されました。

そして、2015年11月17日に三井不動産は大型複合施設をオープンさせました。この大型複合施設は「EXPOCITY(エキスポシティ)」と名付けらています。やはり、関西の人にとってエキスポランドは馴染み深い場所であり、その跡地にオーブンするということで”エキスポ”を大型複合施設の名前にも入れたのでしょう。

エキスポシティとは

Wyoming State Fair Ferris Wheel - Free photo on Pixabay (325505)

では、エキスポランドの跡地に建設された「EXPOCITY」とはいったいどのような施設なのでしょうか。ここでは「EXPOCITY」についてまとめました。

国内最大級「大型複合施設」

Escalator Stairs Metal Segments - Free photo on Pixabay (325507)

エキスポランドの跡地に建設された「EXIPOCITY」は、日本最大級の大型複合施設です。大阪府吹田市の万博記念公園に隣接されており敷地は約172,000平方メートルととても広く、その敷地内には8つの大型エンターテイメント施設と全305店舗からなる「ららぽーとエキスポシティ店」があります。

「遊ぶ、学ぶ、見つける楽しさをひとつに」をコンセプトとしており、遊びも学びもショッピングもできるので1日中飽きることなく過すことができる施設です。

開業1年で2400万人の脅威の集客

Woman Shopping Lifestyle - Free photo on Pixabay (325595)

2015年11月17日にオープンした「EXPOCITY」は開業1年間で来場者数2400万人となりました。当初の予想は1700万人だったので予想を大幅に上回った形になります。

ショッピング以外のエンターテイメント施設を配置したことでさまざまな年代が幅広く利用したこと来場者数に反映されています。2年目以降も万博記念公園のイベントとの連動やガンバ大阪の本拠地吹田サッカースタジアムでの試合日に販促を強化するなど集客対策をしています。

英語教育施設などさまざまな施設

People Girl Standing - Free photo on Pixabay (325596)

「EXPOCITY」にはどのような施設があるのでしょうか。主な施設をまとめました。また「ららぽーとエキスポシティ店」には、関西初出店の店舗や百貨店にしか入っていないコスメブランドや様々な年代の方に向けたファッションブランドやちょっとおしゃれな雑貨店などが名を連ねています。「ららぽーとエキスポシティ店」を回るだけでも1日かかるほどのラインナップです。
・海遊館が運営する水族館NIFREL
・日本一高いシースルーゴンドラ型観覧車REDHORSE OSAKA WHEEL
・体験型英語教育施設OSAKA ENGLISH VILLAGE
・セガが展開する国内2店舗目のエンターテイメント施設Orbi Osaka
・109シネマズ大阪エキスポシティ
・アニメひつじのショーンの体験型アミューズメント施設ENTERTAINMENT FIELD
・移動遊園地ANIPO
・バンダイナムコアミューズメントによる体感施設VS PARK

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