2019年7月25日 更新

ヒューリスティックの心理学的意味とは?具体例や種類についても

みなさんはヒューリスティックとは何か知っていますか。今回はヒューリスティックの心理学的な意味や具体的な例、ヒューリスティックの種類について詳しく紹介していきます。ヒューリスティックは上手に使うことでいろんな場面で利用できるものになります。

目次

よく小売では期間限定のセールなどをよく見かけるでしょう。これはまさに固着性ヒューリスティックを活用した手法です。

そもそも同じ値段で売られている商品であっても割引されているもののほうが顧客はお得感を感じます。これが固着性ヒューリスティックです。

それに加えて期間限定で値引きをされていると今買わなければいけないと思う効果もあるのです。そのため期間限定の評価をよくするのです。

このようにうまく価格をコントロールするために固着性ヒューリスティックは活用されます。

出荷に関する表記

Business Cargo Containers Crate - Free photo on Pixabay (501144)

出荷に関する表記にも固着性ヒューリスティックが活用されます。その商品が今欲しいと思っている人はなるべく早く手に入れたいと思うはずです。

なので出荷に関しても通常は1週間かかるところを3日で出荷できる商品のほうがいいと思ってしまいます。それが同じような商品であってもです。

もし同じような商品があり、値段も同じだが、出荷の日数を調整するように見せることで出荷日が短い商品を買わせるのです。

このように値段や出荷日などをコントロールすることでマーケティングに固着性ヒューリスティックは活用されます。

フリマアプリでは高い値段を設定

Mobile Phone Smartphone Keyboard - Free photo on Pixabay (501145)

フリマアプリが最近では流行し、使用している人も多いでしょう。そんな中で明らかに高い金額でふっかけてくる人もいるでしょう。

これは固着性ヒューリスティックを使用している典型例です。売る側は最低限の金額を決めています。しかし提示額はそれよりも高く設定します。

そうすることであえて買う側と交渉をするのです。買う側はなるべく安く買いたいと考えます。そのため値下げ交渉をしてきます。

その値下げが最低限の金額までであれば売る側は容認するでしょう。そして買う側は値引きできているのでお得感を感じる感じることができるのです。

待ち合わせに遅れるときの連絡

Yarn Phone Communications Network - Free image on Pixabay (501146)

待ち合わせに遅れるときにも固着性ヒューリスティックを活用できます。簡単に言えば遅刻してしまい到着時間を余計に見積もるのです。

実際は30分の遅刻だとしても相手には1時間ほど遅刻しそうと伝えるのです。そうして30分で到着するのです。

そうすると相手からは急いできてくれたから30分の遅刻で済んだのだと思います。遅刻に対してそこまでお咎めを受けずに済むかもしれません。

このように日常生活においても固着性ヒューリスティックは活用することができるのです。

合コンは自分より美意識が低い人を

Wine Glasses Drink - Free photo on Pixabay (501147)

合コンにおいても固着性ヒューリスティックを活用することができます。簡単に言えば自分よりもカッコ悪い人、可愛くない人を呼ぶのです。

合コンは恋人を作りたいと思う人が集まっていることがほとんどでしょう。合コンの場合は限られた人から選ぶ必要があります。

なるべくモテたいと思うのなら自分よりも劣っている人を呼ぶのです。そうすることでその場の基準では自分が優位になることができます。

この手法はあからさまにやってしまうと逆に自分の評価を下げかねないので注意は必要でしょう。

シミュレーションヒューリスティックの例

Hourglass Clock Sand - Free photo on Pixabay (501148)

最後はシュミレーションヒューリスティックです。シュミレーションヒューリスティックは現実よりとはかけ離れたことを想像してしまうことです。

このシュミレーションヒューリスティックはみなさんもよく経験したことがあるのではないでしょうか。

子供の頃であれば遠足の前日にワクワクして眠れないことや学生であれば部活の試合前や受験の前日に眠れないみたいなことです。

これはシュミレーションヒューリスティックが働いているために起きてしまうのです。

内定をもらっていないけど浮かれる

Interview Job Icon - Free image on Pixabay (501151)

大学を卒業する前にほとんどの人が就活をするでしょう。就活生の気になることは内定をもらえるかどうかです。

面接を受けて先方からの評価がよかったと面接後に人事担当からフィードバックを受ける機会もあるでしょう。

そんなときにシュミレーションヒューリスティックが起きます。まだ内定はもらっていないのにあたかももらったかのように浮かれてしまいます。

こんな経験したことはありますでしょうか。まだ何も結果は出ていないのに浮かれたり落ち込んだりするのはこのせいなのです。

遠足の前日は眠れない

Summer Holiday Young Woman - Free photo on Pixabay (501153)

冒頭でもお伝えしましたが遠足の前日に眠れないのもシュミレーションヒューリスティックの影響です。

小学生の頃にみなさんは遠足に行った経験があるでしょう。ほとんどの人がワクワクして前日の夜はなかなか寝付けないことを経験したでしょう。

これはまさにシュミレーションヒューリスティックの典型例です。遠足での楽しい場面を想像することによりワクワクするのです。

これは別に悪いことではありませんが、あまりにワクワクしすぎて当日眠くなってしまってはあまり意味がないでしょう。

明日の論文発表が不安で不眠

Office Business Notebook - Free photo on Pixabay (501154)

最近ではほとんどの人が大学に行くでしょう。大学生が卒業する前に立ちはだかる壁は卒業論文です。これが通らないと卒業できません。

そのため卒論の発表前にはどんなに準備をしていても緊張してしまうでしょう。これは遠足の逆パターンと言えます。

遠足の場合はいいことを想像して眠れませんでしたが、この論文の場合は失敗したらどうしようと思ってしまうのです。

頭の中では今くよくよしても仕方ないことをわかっています。しかしながら失敗したことを想像してしまうのはこれの影響なのです。

うまく使えれば様々なところに利用できる

Face Girl Close-Up - Free photo on Pixabay (501156)

いかがでしたか。今回はヒューリスティックについて4つの種類があること、それぞれについて具体例を交えて紹介しました。

ヒューリスティックはうまく活用することで日常生活やビジネスの場面で活用することができます。逆に自分も活用されてしまっています。

このヒューリスティックというものを理解した上でものごとを判断するとより正しい判断や納得のいく判断ができるでしょう。

ヒューリスティックをしっかりと理解し、なるべく自分の正しいと思う判断をするように心がけていきましょう。

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