2019年7月25日 更新

ヒューリスティックの心理学的意味とは?具体例や種類についても

みなさんはヒューリスティックとは何か知っていますか。今回はヒューリスティックの心理学的な意味や具体的な例、ヒューリスティックの種類について詳しく紹介していきます。ヒューリスティックは上手に使うことでいろんな場面で利用できるものになります。

目次

ヒューリスティックはマーケティングにとても有効性があります。大衆のほとんどはヒューリスティックでものごとを考えます。

そのためパッケージをどうするのか、商品の数をどうするのかにヒューリスティックは、とても有効的です。

人は色に対して無意識的にイメージを持っています。赤であれば熱いものや辛いものをイメージ、青いものは冷たいものをイメージします。

商品の数であれば値段の違う商品数を何種類にすべきかを考えるときにヒューリスティックが使えます。人は一番高いものより1つ下の商品を買おうとするのです。

フリマなどでも使える

Flea Market Books Box - Free photo on Pixabay (499353)

フリマにみなさんは行ったことがあるでしょうか。最近はフリマアプリなどがあり個人からものを買うことが増えています。

対面でのフリマではよく明らかに高い金額を最初にふっかけてくる経験をしたことがあるかもしれません。

なぜそのようにするのか。フリマは値引きできるものと買う側は考えています。そのためにある側は最初の提示額は高めに設定します。

それにより段々値下げすることにより買う側は安くすることができたと喜び、売る側も売りたかった金額で売ることができるのです。

恋愛にも使える

Love Valentine Heart In - Free photo on Pixabay (499357)

恋愛においてもヒューリスティックが多くあるとともに有効活用することができます。恋愛には想像することが多くあります。

明日デートがあるとしたらわくわくして眠れないなんてことがあるでしょう。よく遠足に行く前の日は眠れないのと同じです。

これはヒューリスティックの代表例で頭の中で想像したストーリーを膨らませてしまうのです。これをうまく使うことができます。

基本的に人は現実よりもいい状況を想像します。そのためその期待をいい意味で裏切ろうとすることで恋愛はうまくいくかもしれません。

ヒューリスティックの種類

Woodtype Printing Font - Free photo on Pixabay (499358)

ではヒューリスティックの種類について紹介して行きます。ヒューリスティックは大きく分けると4種類あります。

「代表的ヒューリスティック」、「利用可能ヒューリスティック」、「固着性ヒューリスティック」、「シュミレーションヒューリスティック」です。

これらそれぞれについてはこれから具体的に紹介していきます。ヒューリスティックを理解するにはこのそれぞれを理解することが大切です。

難しいことはなくみなさんもなんとなく行なっていることがこれら4つに分類されています。実際に具体的にみていきましょう。

代表性ヒューリスティック

Hallway Corridor Lobby - Free photo on Pixabay (499360)

代表的ヒューリスティックとはヒューリスティックの代表的な考え方です。代表的ヒューリスティックは見た目や固定概念のことです。

みなさんもものごとを見た目や固定概念で判断をしていることがあるのではないでしょうか。今はこれに対していい悪いの評価はしません。

例えば先ほども紹介した辛いものは赤いと言うことです。これはまさに代表的ヒューリスティックと言えます。

なんとなく固定概念として辛いものは赤いパッケージのものが多いし、そういうイメージを持ってしまっているからです。

リンダ問題

Pretty Woman Young Female - Free photo on Pixabay (499367)

代表的ヒューリスティックにリンダ問題というものがあります。これらは2つの選択肢を紹介します。どちらのほうが可能性が高いか考えてください。

問題としてはリンダという女性は聡明で人格問題などに参加した経験があります。さてどちらのほうが可能性として高いでしょうか。

1つはリンダは銀行員をやっている。2つ目はリンダは銀行員で、女性解放運動にも参加している。の2つです。

明らかに1つ目の選択肢のほうが絶対数は多いでしょう。しかしほとんどの人が女性解放活動という言葉に引っ張られ2つ目を選んでしまいます。

利用可能性ヒューリスティック

Chess Strategy Board - Free photo on Pixabay (499368)

次は利用可能性ヒューリスティックです。利用可能性ヒューリスティックはすぐに思い出せることができる記憶に頼って判断をすることです。

利用可能性ヒューリスティックは深く考えることなく瞬発的に判断をすることができます。これにはいい面も悪い面もあるでしょう。

例えばコインの裏表を当てるゲームをしていて表が連続的に出た場合に次も表が出るのではと思ってしまうことです。

普通に考えれば確率は一定であることはわかりますが、その場にいると利用可能性ヒューリスティックが働いてしまうのです。

コーラの実験

Coca Cola Cold Drink Soft - Free photo on Pixabay (499370)

利用可能性ヒューリスティックのことをより理解することのできる実験があります。その名もコーラ実験です。

このコーラ実験はコカコーラとペプシコーラどちらがおいしいのかを比較した実験です。1回目はブランド名を隠して味を比較します。

ブランド名を隠した状態だと味の違いがわからない人が多かったようです。2回目はブランド名を知らせた上で2つのコーラを飲んでもらいました。

そうするとほとんどの人がコカコーラのほうがおいしいと答えたのです。これは知っているものや接触回数の多いものほどおいしいと感じてしまうのです。

接触頻度の問題

Businessman Finger Touch Turn - Free photo on Pixabay (499372)

接触頻度は人にバイアスをかけさせる原因となってしまうようです。先ほどの紹介したコーラ実験も接触頻度が多いほうが味に影響が出ました。

このように接触頻度は人の思考や知覚にさまざまな影響を与えます。例えば日本にはコンビニと美容室どちらが多いと思いますか。

答えは美容室です。なんならコンビニは歯医者よりも少ないようです。もしコンビニと思ってしまった人は接触頻度が影響しています。

仕事をして家に帰るまでには何軒ものコンビニを目にするでしょう。そのためコンビニのほうがよく目につくためコンビニの数は多いと錯覚します。

固着性ヒューリスティック

Web Dew Hold Tight Tied - Free photo on Pixabay (500424)

次は固着性ヒューリスティックについてです。固着性ヒューリスティックとは事前に与えられる情報から推測することを言います。


例えば定価5万円の財布と定価10万円がセールで半額になった5万円の財布であればあなたはどちらがお得に感じますか。

多分半額になっている後者の配布でしょう。このように固着性ヒューリスティックとは事前に与えられた情報が印象に残ります。

そのためその与えられた情報からのみ判断をするために後者の財布のほうがお得で安いと感じてしまうのです。

先に基準を提示することが大事

Business Staff Head Of Human - Free photo on Pixabay (500440)

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