2019年7月29日 更新

三文安とは?関係することわざやおばあちゃんが気をつけたいこと

三文安という言葉を知っているでしょうか。一般的に祖父母世代と親世代、子ども世代が同居している家庭において、祖父母、とくにおばあちゃんが主体的に子育てを行うと三文安に育ってしまうと言われています。三文安の意味や関連することわざ、ならない方法を紹介していきます。

目次

祖父母世代が同居していない世代でも、両親のどちらかがどちらかに対して一方的に高圧的な態度を取ったり暴力を振るっている場合、子どもも真似をしてしまうことがあります。

祖父母世代と同居している場合でも同様に、祖父母の真似をして自分より年上の伯父・伯母に対して親のような口調で悪態をつくことがあるでしょう。また、親戚内だけに留まらず学校の友達や会社の同僚に対してもそのように接してしまう癖がついてしまい、周りから嫌われることもあるでしょう。

トラブルやネガティブな事柄を全て母親のせいにする

Girl Sadness Loneliness - Free photo on Pixabay (516060)

あまりにも甘やかされて育っていると祖父母と一緒に母親と批判したりトラブルの解決をおばあちゃんに頼むだけではなく、トラブルが起きた時や嫌なことが起きた時の責任を母親に押し付けることすらあります。

テストで悪い点数を取った時に「お母さんがしっかり勉強を教えてくれなかったせいだ」と言ったり、習い事でスランプに陥った時に「お母さんの教室選びが悪い」など責任転嫁が常套手段になってしまうこともあるでしょう。

もしも子どもにこのような状況が見られた場合は、家庭内だけでの解決は難しい場合もあります。スクールカウンセラーなど専門家の力を借りることも早急に検討するようにしましょう。

三文安のデメリット

Rain Rainy Weather Bad - Free photo on Pixabay (516066)

三文安に育ってしまうと子ども自身は甘やかされているだけなのでもしかしたら幸せだと感じるかもしれません。しかし、できるだけ早期に周りの大人が軌道修正できるように三文安のデメリットをしっかり把握しておくようにしましょう。

愛情を誤認する

Tic Tac Toe Love Heart - Free photo on Pixabay (516069)

三文安に育つと「自分を甘やかしてくれる人が自分を愛している人で、自分に対して厳しいことを言ったりしつけようとする人は自分を憎んでいる」というように認識してしまう場合があります。そうした認知の歪みは大人になっても治らず、自分の敵味方を接し方のみで判断したり、好きな人に対して尽くしまくるような大人になってしまうでしょう。

愛情を誤認してしまうと自分に甘い人間になってしまうだけではなく、いわゆる「ダメンズウォーカー」のような人になってしまうことがあります。好意を持った人に利用されて借金を押し付けられるなどの可能性もあるでしょう。

状況を正しく理解できない

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (516070)

甘やかされてばかりいる三文安は、自分が困った時にすぐに周りの人が助けてくれる状況を当然だと思って育ちます。そのため、積極性や責任感が育たないだけではなく正常な判断能力を養うこともできないでしょう。

困った状況になってもそれを打破する手段を考えることができないだけではなく、そもそも困った状況を味わったことがないために困った状況であるという現状を認識できないこともあります。そのため、やっと危機感を抱いて周りの人に相談した際には既に手遅れになってしまっているというケースも少なくはありません。

男尊女卑傾向

Man Woman Composing - Free photo on Pixabay (516071)

祖父母世代には男尊女卑思想が色濃く残っていることも少なくはありません。子どもの頃からそうした環境で育つと、自然と子どもも現代の価値観にそぐわない男尊女卑の思想を持ってしまうでしょう。

また、父方の祖父母と同居している場合は祖父母から「あなたの父親は立派な人だけど、あなたの母親はダメな女性だ」のように嫁いびりの話を聞かされて育つ場合も多々あります。そうすると「自分の母親のように女性はダメな存在だから自分がしつけなければならない」など、モラハラ思考に陥ってしまうこともあるでしょう。

保守的で批判的

Fantasy Guardian Angel - Free image on Pixabay (516075)

年齢を重ねるごとに、少しずつ新しいことに挑戦する意欲が失われてしまいます。また「最近の若い者は」という言葉に代表されるように、自分が理解できないものに対して批判的になってしまう癖がついてしまうでしょう。

そうした癖を持っている祖父母に育てられて三文安になってしまうと、若いうちから新しいものに対して恐怖を抱く極端に保守的な性格になってしまう場合もあります。自分が新しいものを理解できないことを周りに知られることを恐れて「そんなくだらないものには興味がない」などと批判的な発言をする場合もあるでしょう。

口ばかりで行動力がない

Dog Animal Continental Bulldog - Free photo on Pixabay (516078)

三文安に育つ場合、子どもの頃から周りの人は自分の意見を尊重してくれる環境で育ちます。そのため、理想を話したり要求を話して周りの人に褒められたり周りの人を自分の意のままに動かすことに快感を覚えていくでしょう。

しかしながら、実際は荒唐無稽な理想に対しても祖父母が「孫の言うことだから可愛い」と思っていたり、要求に対しても「可愛い孫のためだ」と動いてくれているだけです。三文安自身がそのことに気付かない限りは、いつまでも口ばっかりで自分で動く能力がない人間のままになってしまいます。

プライドが高くなり理想と現実が乖離していく

Girl Swing Rock - Free photo on Pixabay (516080)

いつでも肯定されるづける状況が続くことで、三文安なのに自分ではそのことを自覚せずどんどんプライドだけが高くなっていきます。そのため、自分の理想とする状況を語るなど大言壮語な性格に育ってしまうこともあるでしょう。

一方、実際はその計画を実行する能力もないどころか実行するための計画を立てることすらもできません。自分の頭の中では自分は有能な王様のはずなのに、実際の現実では冷たい目で見られることが多くなるなど、三文安自身も自身の理想と現実のギャップに苦しんでしまうでしょう。

三文安のメリット

Treatment Finger Keep - Free photo on Pixabay (516085)

三文安のデメリットを紹介してきましたが、決してデメリットだけの存在ではありません。実は三文安に育つことにはメリットもあると言われています。どのようなメリットがあるのか、三つ紹介していきます。

老人に優しい

Art Fingers Heart - Free photo on Pixabay (516087)

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