2019年9月7日 更新

兄弟リスクとは?兄弟リスクが増え続ける原因とその回避方法

大人とは、自分で自分の面倒をみられる人です。ですが、社会の変動のせいもあり、大人になりきれない大人が増えました。そして、兄弟だからという理由で、大人が大人に面倒をみてもらうという兄弟リスクが増え始めています。事例や回避方法などを解説します。

相手が「大人」であるのに、金銭的な援助を続けなければならいのはとてもおかしな話です。まず、そのことに気が付いてください。相手は誰かの庇護が必要な「子供」ではないのです。大人同士なのに、どんな金銭的援助も止めるべきです。

食べるものがない状況になれば、まだ生きていたい人なら、どんな仕事をしてでも働きたいと思いますし、働くようになります。そこに気が付かせてあげることも、兄弟や家族だからこその愛情です。

「もし自分がされたらどう思う?」と質問することで気が付かせてあげることもできます。自分で面倒をみられない生活を続けていることで得られる価値のあるものなどありません。金銭的援助の兄弟リスクを負うことはやめましょう。

法的手続きのアドバイスを行う

Boys Portrait Brothers - Free photo on Pixabay (444832)

世の中で「兄弟リスク」が増えているせいで、法的にも何ら問題なく対応してくれるようになりました。背負いたくないのに背負わされている兄弟リスクがある人は、特に、金銭的な問題には感情的にならないようにサッサと専門家に任せるという方法もあります。

身近すぎて話すのが辛すぎることや、権利を主張してくる厄介な兄弟リスクを持つ兄弟がいる場合、全く赤の他人の専門家に入ってもらうことで、驚くほどスムーズに話が進みます。「もう甘えることが許されない」と自覚させることも家族だからこその愛情です。

兄弟リスクを発生させる人物だとして「自分は社会のお荷物だ」と思わせることは、優しさではありません。「大人とはこういうもの」「もし自分がされたらどう思う?」ということに気が付いていない場合もあります。

調停で問題を整理する

Feet Children Together Brothers - Free photo on Pixabay (444837)

兄弟リスクの専門家に任せても、どうしても動いてくれないほど深刻な兄弟リスクを背負っている人は、調停に出してしまって問題を解決する方法もあります。

自分で自分の面倒をみられない兄弟に対して「恥ずかしい」「かわいそう」と思って何もしなければ、事態はどんどん悪化していくだけです。傷つけあって憎しみ合って共倒れする前に、もう行動してしまってください。早ければ早い方が良いからです。

自分らしく大人として楽しく生きたいなら「自分で自分の面倒をみる」だけでOK!!と自信をつけさせることは、かわいそうなことではありません。かわいそうな自分で生き続けさせる方が、もっとかわいそうです。身内だからこそ、愛を持って心を鬼にしてください。

兄弟リスク関連書籍

Rose Book Old - Free photo on Pixabay (451030)

「兄弟リスク」という言葉が表面に出てくるほど、珍しい問題ではなくなった今では、兄弟リスクに関する書籍や、関連書籍も続々と出ています。「自分しかいない」とひとりで背負い続けないでください。助けてくれるのは何も身内だけではありません。

ただ「大人は自分で自分の面倒がみられる人」だと理解していれば済む話ですが、そう簡単なことではない場合の人もいるでしょう。だからといって、あきらめないでください。そして共倒れするつもりで生きないでください。解決法は見つかります。

もし心配なことがあるなら、まずさらっと見てみることで、気持ちを落ち着かせることができたり、準備や対策することができます。そして、本の中で解決できる方法を示唆してくれています。ここで内容やポイントを簡潔に解説していきます。

きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?

Sisters Winter Snow - Free photo on Pixabay (444835)

ひきこもりの弟、結婚しない姉、非正規の妹、親の財産を浪費する兄など、非婚化や雇用の不安定化がめずらしいものではなくなった今、自立できないまま頼る家族もない「兄弟姉妹」が増えています。

環境や金銭問題などで子供を持つことが大変になり少子化も進む中、自分の子供が家族内で唯一の「次世代」というケースもめずらしくありません。そして、なんと自分の子供が、叔父や叔母にあたる人のの将来も背負うことになるかもしれません。

新しい社会問題である「きょうだいリスク」の実態をリポートし、課題と展望を提案してくれる本です。

言ってはいけない 残酷すぎる真実

Boys Brothers Child - Free photo on Pixabay (444834)

2017年『新書大賞』を受賞した本です。「ひとは幸福になるために生きているけれど、幸福になるようにデザインされているわけではない」と衝撃的な内容を示唆するところから始まります。

表面的には「この社会にはきれいごとがあふれている」「人間は平等で、努力は報われ、見た目は大した問題ではない」と教わりますが、大人になる過程で「それらは絵空事で、努力は遺伝に勝てない」と知ります。

「知能、学歴、年収、犯罪癖も例外でない」「美人とブスの『美貌格差』は約3600万円」「子育てや教育はほぼ報われない」などとということを、進化論、遺伝学、脳科学の最新知見から、人気作家が「この不愉快な現実を直視せよ」と明かしてくれます。

人生は理不尽

Sisters Snow Girl - Free photo on Pixabay (444831)

うつ病の妻、自閉症の長男を支えながら、死に物狂いで働き『東レ』の取締役まで辿り着きました。ところが、その2カ月後に妻が自殺未遂し、そのうえ自身の突然の左遷。「会社のためにがんばったのに、なぜ報われないのか? 」「なぜ自分や家族がこんな目に遭わねばならないのか? 」と呆然となりました。

「苦悩の中で、私は物事を楽観的に見るコツを身につけました。それが「期待するのをやめること」です。孤独や不安を小さくするには、過剰な期待を持たないに限るのです」と、壮絶な半生から学んだ独自の『哲学』を提案してくれます。

兄弟リスクはあなたの身近に存在する

Boys Funny Faces - Free photo on Pixabay (444833)

ここまで見て「あ!」と思わなかった人は少ないはずです、両親や兄弟姉妹だけでなく、親せきや恋人にまで、人生において深い関係性の人がいる人ほど、その関係性は自分自身にとって「心強いもの」でなく「自分の人生を食いつぶすもの」の変わる危険性があるからです。

簡単に手放せる関係ならまだ大丈夫ですが、愛するがゆえにやめることができない援助もあります。ですが、正しい知識を持つことで、傷付け合い共倒れし続けるのでなく、結果助けることができることもわかりました。

自分で自分の面倒をみることもできない人は「大人」として生きていけないことを自覚することはそんなに難しいことなのでしょうか?いつからそんな偽物の「大人」が、他人の人生を脅かすほど力を持つようになったのでしょうか?「大人」について考えさせられます。

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