2019年10月19日 更新

忌み子の意味と特徴は?双子が忌み子として扱われた歴史背景も

「忌み子」の読み方や意味を知っていますか?現代では、ほとんど使われることはありません。しかし、数十年前までは、当たり前に使われ、それにまつわる風習も存在していました。この記事では、双子を蔑む「忌み子」という言葉の正しい意味や特徴について解説していきます。

四ツ目神

Tori Japanese Shrine - Free photo on Pixabay (97815)

「忌み子」の特徴や時代背景を詳しく知りたいのあら、「四ツ目神」がおすすめでしょう。「四ツ目神」とは、アドベンチャータイプの携帯アプリです。「双子」「忌み子」といった要素が、前面に押し出された携帯アプリとなっています。発売元はSEECで、2016年6月にリリースされました。

佐原真衣という中学3年生の女の子が、主人公です。他には名前の不明な男の子と、「クロ」「シロ」と呼ばれる神社に住み着く霊が、主要な登場人物でしょう。選択によって、さまざまなエンディングを見ることができます。では、四ツ目神の、大まかなストーリーについて、解説していきましょう。

主人公真衣は、物心ついたころから叔父の「佐原誠」と暮らしていました。ある日、里帰りしたことから物語が始まります。里帰りした本家の近くには「四ツ目神社」という神社があり、真衣はそこから帰れなくなってしまうのです。
Torii Gate Architecture - Free photo on Pixabay (97814)

その神社で出会ったのが、同い年くらいの男の子「イミゴ」でした。イミゴは、真衣が帰れるように手助けをしてくれますが、その中で真衣の素性やイミゴの正体が明かされていきます。なぜ、叔父と暮らしているのか、実の両親がどうなっているのかなど、各エンディングで全てが明かされていくのです。

この携帯アプリでは、忌み子がどのようにして扱われたのか、また、その両親の姿が鮮明に描かれています。本家や実の親のと関係、周囲の目など、忌み子を取り巻く環境が詳細に描かれた作品となっているのです。実際に存在していた、忌み子を葬る儀式や、それらにまつわる習慣なども描かれています。

「四ツ目神」というタイトルも、これらの風習に関連しているものです。「双子」という存在は、2人合わせて4つの目を持って生まれてきました。しかし、それらを通常ではないと捉え「2つの目は神様に返す必要がある」といった考えから、通常外の望まれない子供たちを葬る場所として「四ツ目神」が誕生したのです。
Cup Drink Girl - Free photo on Pixabay (97870)

この携帯アプリの奥深いところは、エンディングによってさまざまな角度から物事を捉えられる点でしょう。もちろん、ハッピーエンドと呼べるようなエンディングも用意されていますが、主人公真衣が消えてしまうエンディングにも、奥深さがあります。そして、「タガタ」と呼ばれる登場人物がメインのエンディングも存在するのです。

他にも、手に入れたことによって失う大切な者が描かれていたり、どのエンディングも考えさせられるものが多いのが特徴でしょう。「忌み子」という文化を、深く知ることもできますし、「選択すること」の深さや「今」ということを考えさせられる作品になっています。

小説を読んでいる感覚にもなれる携帯アプリですので、興味を持った人はぜひトライしてみましょう。ゲーム内容も、謎解きのように作りこんでり、飽きることなくエンディングをむかえられます。

言葉を正しく使いましょう

Girls Lying Classic Car - Free photo on Pixabay (97874)

「忌み子」という言葉も、それらにまつわる習慣も、現代ではほとんど使うこともなく、見ることはできません。しかし、日本各地には、これらに関する言い伝えや、まつわる建物が今もなお残っています。

「忌み子」という言葉に限らず、あらゆる言葉には歴史と、誕生した時代背景が存在しているのです。それらを知ることで、言葉をより正しく使えるようになります。今回POUCHSで学んだことを参考にして、正しく言葉を使い、他人を不用意に傷つけることのない生活を送っていきましょう。

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