2019年7月19日 更新

搾取子になりやすい人の特徴とは?愛玩子との違いや脱出方法も

搾取子とはどういう特徴を持つ子のことかご存知でしょうか。この記事では搾取子の特徴や復讐の体験談、脱出するための方法を紹介していきます。また、搾取子とは対の存在である愛玩子や全ての元凶となる毒親についても解説するのでぜひご覧ください。

兄が愛玩子、弟の俺が搾取子という典型的な家庭で育ちました。何をするにも兄が優先。兄が悪いことをしたらしっかり見ていなかった弟の責任。兄が褒められるのは兄の実力。次第に兄も増長して、家族全員どころか親戚一同が俺を召使のように扱う生活に嫌気が差していました。

変わったのは高校を卒業してからです。地元で就職するふりをして両親や兄を安心させ、県外の遠い地域で就職。その後、そこで出会った女性と結婚して義理の実家を実の両親のように大切にする日々を送っています。そろそろ四十歳になるので家を出てから二十年が経過しようとしていますが、就職以来地元には一度も帰っていないし結婚も孫も生まれたことも知らせてしません。もう両親の顔も兄の顔もぼんやりとしか思い出せないです。

電話だけは出るけど、のらりくらり

Relaxing Lounging Saturday - Free photo on Pixabay (486593)

金銭的な面で私が搾取子だと気付いたのは、就職してすぐの頃でした。幸い、ネットで搾取子のことは知っていたので自覚してからすぐに行動して親元を離れました。住所は知らせず、でも連絡手段を完全に絶つとうるさいので電話番号だけは知らせています。

数ヶ月に一度、両親から「お金がないから送金しろ!」という連絡が来ますが「今は手持ちがない」や「ATMが調整中で使えない」と言ってのらりくらりとかわしています。地元の幼馴染に聞くと、最近は着るものも古くてかなり困っているみたいですけど、そもそも貯金してない自分たちが悪いんだしこれからも逃げきるつもりです。

搾取子状態を抜け出せない人の特徴

Boy Looking Fence Chain - Free photo on Pixabay (486596)

先ほど紹介した搾取子の復讐劇のように、自分が搾取子であることに気付いてその状況を抜け出せる人もいれば、搾取子から抜け出せずに苦しみ続ける人もいます。どのような人が搾取子を抜け出せずに苦しみつづけることになりがちなのでしょうか。搾取子から抜け出せない人の特徴を紹介していきます。

親を憎みきれない

Baby Child Father - Free photo on Pixabay (486599)

自分が搾取子だと分かっていても、親との良い思い出を思い出して憎みきれないという人もいるでしょう。小さい頃に親に優しくしてもらった思い出が忘れられなかったり、親が気まぐれに買ったおもちゃを大切にとっておく人にこのタイプの人が多いと言われています。

親との良い思い出が一つでもあると、その他にどんなにひどいことをされても親を捨てられない人は珍しくありません。「もう少し耐えたらまた優しくしてくれるかもしれない」という気持ちで、いつまでも親に固執してしまう人もいます。

責任感が強い

Hands Globe Earth - Free image on Pixabay (486601)

責任感が強い人も自己犠牲で物事を考えがちです。自分が搾取子だと自覚していても「自分が我慢すれば他の家族は快適に過ごすことができる」と思っていたり、抜け出したい場合でも「今まで甘やかしたから、ここでいきなりやめるのは可哀想」だと考えてしまうこともあります。

責任感が強すぎて我慢するのはありがちですが、周りの人はその我慢に気付くことはありません。それどころか「あの人はああいう立ち位置を好んでいる」と誤解されることも多く、なかなか努力に気付いてもらえずに苦しむこともあるでしょう。

感覚が麻痺している

Question Mark Important Sign - Free image on Pixabay (486602)

物心ついた時から家族や兄弟から搾取されるのが当然になり過ぎて、感覚が麻痺してしまっている人もいます。搾取が当然だと思っているので、自分の置かれている状況が異常であることにも気付けなければ搾取されているという事実にすら気付けない人もいます。周りから「あなたは搾取子だ」と言われても「いや、うちはこれが普通だから」と返してしまうこともあるでしょう。

搾取に対して感覚が麻痺している場合は、家族に対してだけではなく会社の人や恋人に対しても尽くしすぎる傾向があります。そのため、なかなか対等な人間関係を築けないこともあるでしょう。

自分で搾取子ということを受け入れている

Read Nature Literature - Free photo on Pixabay (486603)

自分が搾取子であることを自覚して、状況が不自然であることも知りながらその状況を受け入れているタイプの人もいます。非常に珍しいですが「搾取されても親に関心を持ってもらいたい」と思っている場合もありますし「家族の犠牲になっている自分が好き」というタイプもいます。

このタイプに対しては、周りの人がいくら助けようとしても無駄な努力に終わってしまうでしょう。「搾取されることで必要とされるのが幸せだ」と信じきっていることが多いので、最も対応が難しいケースです。

搾取子状態を脱出する方法

Sunbeam Road Light - Free photo on Pixabay (486605)

自分が搾取子だと気付いた時に、搾取子の状況から脱出したいと考える人もいるでしょう。しかし、残念ながら搾取子から脱出するのは簡単なことではありません。どうやったら搾取子状態から脱出できるのか、最後に脱出方法を紹介していきます。

親と距離を取る

Hiker Travel Trip - Free photo on Pixabay (486606)

搾取子状態から脱出するためには、まずは加害者である親と距離を取ることが必要です。進学や就職を機に、地元から離れた土地に行くようにしましょう。親に住む場所を知らせなかったり、仮に知らせる場合でもオートロックのマンションに住んだり鍵を渡さないなど、親が介入しづらい状況を作り出すことが重要です。

親と物理的に離れることができれば、徐々に搾取子ではない状態が普通に感じられるようになるでしょう。まずは親から離れて搾取子ではない世界を知ることが重要です。

引っ越しを行う

Woman Girl Train - Free photo on Pixabay (486607)

現在一人暮らしをしていても、セキュリティ的に親がすぐ来られる場所だったり、合鍵を渡してしまっている場合もあるでしょう。その場合もすぐに引っ越して親と距離を取る必要があります。

また、親とは物理的に距離を取れていても搾取子として振る舞う癖が付いてしまっていて会社内でも搾取子のような立ち位置になってしまっている人もいるでしょう。その場合は転職も視野に入れながら対等な人間関係を築ける環境に自らを置くようにしましょう。

絶縁する

Bell Pepper Board Cooking - Free photo on Pixabay (486608)

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