2019年7月22日 更新

妊婦はローストビーフを食べると危険?トキソプラズマ症のリスクとは

世間の話題になった「妊婦がローストビーフを食すことは大丈夫なのか?」の真実に迫ってみました。世間が知りたかった情報をまとめています。ローストビーフは生肉?生肉ではない?食べて大丈夫なのは本当なのか?生肉に含まれるトキソプラズマの正体とは?

目次

感染したかどうか判断するためには、症状を把握しておく必要があります。
さて、どんな症状が出てくるのでしょうか。

主に、見た目ではわかりにくいです。8割の方が熱は出ないがリンパが腫れてきたり、咳をしたりと風邪の症状に非常に似ています。2割の方は上記の症状に発熱や、筋肉痛のような痛みが出てきては1か月ほどかけて、緩やかに治っていきます。

なので、自然に回復するのを待つ人がほとんどですが、まれに眼、心臓、肺に病変が起き、神経系に症状が出る可能性もあります。

妊婦が食べる=胎児への感染ではない

Baby Sleeping Girl - Free photo on Pixabay (501827)

妊婦からどのようにして胎児へ感染するのかというと、「胎盤をつたって」になります。通常の感染は、食べることで「腸管」から起こりますが、マクロファージに侵入し血流に乗って全身へ広がるという胎盤経路で胎児に感染を引き起こすのです。

なので、生肉を食べるということよりも、生肉を切った包丁で指を切ってしまったりする方が、感染率は上がるということです。「食べることを避ける」よりもけがをしないことも重要と言えるでしょう。

妊婦がローストビーフ以上に気を付ける事

Pregnancy Baby Mother - Free photo on Pixabay (501828)

ローストビーフがそこまで危ないものではないことは、わかっていただけたかと思いますが、他に妊婦さんが気を付けなければいけないことは何でしょうか。

意外と知られていないことがあれば、しっかりと覚えておきましょう。

過度な不安

Metaphor Falling Down Failure - Free photo on Pixabay (501829)

妊婦が気を付けなければいけないこと①「過度な不安」
初めての妊娠、2回目であっても命をお腹の中で一人で育てることに恐怖があって当然です。不安なこともたくさんあるでしょう。気を付けなければいけないことは分かっているが、何に気を付ければいいのかわからない。

そんなたくさんの不安を妊婦さんは抱えています。ですが、過度の不安は、お腹の赤ちゃんを不安にさせてしまうのです。お母さんと赤ちゃんは一心同体ですので、お母さんが思っていることは赤ちゃんにも伝わります。

適度の不安や疑問は持ってもいいですが、度を越えてしまうと「病は気から」という言葉の通りになってしまいます。なので、相談や話を聞いてもらえる相手を見つけて、一人で悩まないようにしましょう。

心理的負担

Robot Woman Face - Free photo on Pixabay (501831)

妊婦が気を付けなければいけないこと②「心理的負担」
先程は不安なことでしたが、「負担」になっていることがあれば、周りに頼るようにしなければしんどくなっていきます。

ただでさえ、妊婦さんはホルモンバランスで精神的にしんどい思いをしていることでしょう。つわりがひどい方や、週数が長くなれば体も重たくなっていきます。そんな中で、家事をしたり、妊娠中以外の子育て。

負担が多くあります。体力的と心理的負担は似ています。「どうして私ばっかり。」と思うことも出てきます。旦那さんや家族の方に支えてもらわなければ、妊婦さんの負担が増える一方です。甘えていいのです。

食べていいものと悪いものを極度に気にする

Food Drink Tea - Free photo on Pixabay (499170)

妊婦が気を付けなければいけないこと③「食べていいものと悪いものを極度に気にする」
ローストビーフは芸能人の人が食べていたからいいか。などと周りの人間に流されるのではなく、自分自身で自分と赤ちゃんのことを守りましょう。

生ものや辛い物は極度に避けたりして、「食べない方が良さそうかな、、、」ではなく「これは食べない!」と意志を強く持つのです。SNSなどの周りに左右されずに、医師にきちんと相談したうえで食べたりする確実にしていくといいでしょう。

菌や環境への過剰な配慮

Virus Microscope Infection - Free image on Pixabay (499169)

妊婦が気を付けなければいけないこと④「菌や環境への過剰な配慮」
妊婦さんは一人の体でない分、何か病気をしてしまったりすると薬が飲めません。なので、冬場は「インフルエンザ」の予防をしっかりとしなければいけません。

最近では働きながらの妊活が当たり前となっています。電車通勤をしている方は、マスクの着用が必須です。たくさんの人が行きかうので、誰が何の菌を持っているかわからないからです。妊活をする前に予防接種などできることはしておくことが大切です。

妊娠期間は過敏になりやすいが過度な心配は禁物

Kid Soap Bubbles Child - Free photo on Pixabay (499167)

女性であれば、誰でも妊娠中は何事にも敏感になったりします。今までは気にしていなくても、電車で誰かが持っていた手すりが嫌に感じたり。それは、意識の問題もありますが、ホルモンバランスの関係にもあります。

心配なことがないわけがありません。妊娠することは、自分の子供ができるという嬉しさや感動もありますが、ふとしたことで悲しい現実になることもあります。そのためにお酒が好きな方は止めなければいけませんし、たばこを吸うなんてもってのほかです。ですが、我慢をしなくてはいけません。

ただでさえ、男性より制限が増えるのに更に気にすることが増えてしまう。それが妊娠中なのですが、考えすぎも体に負担になります。少し肩の力を抜いて、妊娠中を「楽しむ」ことを覚えておきましょう。
Baby Girl Sleep - Free photo on Pixabay (499165)

そうすれば、お腹の中の赤ちゃんも「外に出ることが楽しみだな。」と感じてくれるはずです。
食べ物に関しては、制限をし過ぎるとかえって赤ちゃんの好き嫌いを増やすことにもつながります。

お母さんと赤ちゃんはつながっています。お母さんが野菜を食べずにお肉ばかり食べていると、野菜を食べない子に育ってしまいます。なので、絶対に食べてはいけないもの以外はバランスよく食べることが大切なのです。

普段の生活が規則正しい人であれば、それを変えなくていいので、いつも通り過ごすようにしましょう。生活のリズムを大きく変えてしまうことで、お母さんのストレスになることが、赤ちゃんにとってのストレスに繋がりますから。

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