2019年9月2日 更新

ネグレストの意味とは?ネグレクトの原因や影響と実際の事件も

ネぐレストの意味をご存知でしょうか?育児放棄や介護放棄などのことを広くネグレクトと表現しますが、ネぐレストとはこのようなネグレクトを行う人を意味する言葉です。この記事ではネグレクトが原因で起こってしまった事件などについてご紹介しています。

Table Fork Knife - Free photo on Pixabay (598606)

ネグレクトの具体的な事例としてまずご紹介したいのが、食事の世話をしないということです。高校生くらいの子供ならば自分で食事を作ったりコンビニなどでご飯を買って食べることもできますが、乳幼児や小学生の場合はそれができません。

それにもかかわらず食事の世話をしないというのは、子供たちを間接的に餓死へと追いやっていると言っても過言ではないのです。親ならば、子供の体調不良などの特段の事情がない限りは、三食きちんとご飯を作って食べさせるのが当然のことでしょう。

気が向いた時にだけご飯を作って与え、気が向かない時は食事の世話をしないのならば、立派な育児放棄であり児童虐待であると言えます。

体や服が汚れていてもそのまま

Hobo Vagrant Homeless - Free photo on Pixabay (598607)

子供の体や服が汚れていてもそのまま放置しているというのも、ネグレクトでよくある事例のひとつとして挙げられるでしょう。

一人でお風呂に入ったり洗濯ができない小さな子供がいるにも関わらず、その子を汚い格好・状態のまま放置するのは育児放棄にほかなりません。子供の健康面・衛生面に無関心で無頓着である証拠です。

このようなネグレクトを行う親は、子供の歯磨きもろくにしてあげないため、乳幼児なのに虫歯だらけになってしまうというケースも少なくありません。また、小学校にあがると子供は体臭や汚れた服などによって周囲の子供から敬遠されたりいじめを受けるなど、さらなる苦痛を受けてしまうことでしょう。

必要な医療を受けさせない

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体調を崩しているのが明らかであるにも関わらず、病院を受診させないというのも典型的なネグレクトの事例として挙げられます。子供のことが大切ならば、少しでもいつもと様子が違っていればすぐに病院に連れて行くのが普通の親です。

ですが、ネグレクトを行っている親は子供が病気にかかっていようが苦しんでいようが無関心であるため、明らかに体調を崩しているにも関わらず、病院に連れて行こうとしません。

「病院に連れて行くのが面倒臭い」「病院代や薬代がもったいない」と考えているのです。また、食事を与えないなど自分のネグレクトが原因で子供の体調が悪化している自覚のある親は、ネグレクトを隠そうとして意図的に子供を病院から遠ざけようとします。

学校に行かせない

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ネグレクトの事例のひとつとして忘れてはならないのが、学校に行かせようとしないということです。ネグレクトを行う親は子供の世話を怠るだけでなく、子供が学校に通うという権利さえも奪おうとします。

つまり、子供と外部との接触を断ち、子供が友人を作ったり学んだり、あるいは給食を食べるチャンスをことごとく潰そうとするのです。

中には、子供に対する虐待が学校側や子供の友人の親などにばれてしまうのを恐れて、子供を頑なに学校に行かせようとしない親もいるでしょう。

子供に無関心

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子供に無関心であるというのも、立派なネグレクトです。親ならば子供に関心をもち、子供が幸せで楽しく生活できるようにさまざまな配慮をするものでしょう。

ですが、育児放棄を行っている親はそもそも子供に対する関心が薄いか全くないため、子供がどこで何をしようが知らん顔をしています。

このように無関心な親のもとで育てられた子供は、しばしば「放置子」と呼ばれ、大人からの愛情や温かい家庭環境を求めて、知らない大人になれなれしい態度を取ったり、友達の家に頻繁に出入りしたがります。

子供をコントロールしようとする

Child Education Fear - Free photo on Pixabay (598615)

ネグレクトの事例のひとつとして挙げられるのが、子供を自分の意のままにコントロールしようとするということです。幼い子供であっても自我というものがあり、いくら親であっても子供を完全に自分の思い通りにさせることはできません。

そのようなことを理解しようとせず、子供を精神的にも肉体的にも完全に自分の支配下に置こうとする親はネグレクトを行っていると言えるでしょう。

もし子供が少しでも自分の気に入らない行動を取ったならば、ヒステリックに怒鳴ったり食事を抜きにする、あるいは徹底的に無視するなど、虐待的な対応を取ります。

予防接種を受けさせない

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子供が健康に育つためには、小さい頃から定期的に予防接種を受けることが必要です。予防接種を子供に受けさせるのは親としての義務ですが、ネグレクトを行っている親はしばしば子供に予防接種を受けさせません。

「予防接種を受けさせに行くのが面倒くさい」「お金がかかるのが嫌だ」と言った理由で、子供の健康をないがしろにするのです。

ちなみに、自然派ママと呼ばれる母親たちも子供に頑なに予防接種を受けさせようとしませんが、それは子供がどうでもいいからではなく、自分なりの誤った考えに基づいて子供を守ろうとしているからです。この意味において、自然派ママの予防接種拒否は必ずしもネグレクトと言えない場合もあります。

ネグレストにならないための対策

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この記事を読んでいる方の中には、育児で心も体も疲れ切っていて、子供のことを十分に愛し大切にできている自信がないとお悩みの方もおられるかもしれません。

また、「もしかして自分のしていることはネグレクトなのではないか?」と薄々気づいているという方もおられることでしょう。では、どうすればネグレクトをせずに育児に向き合うことができるのでしょうか?

ネグレクトにならないためには、親自身が対策をすることももちろん大切ですが、周囲の人々が育児に悩んでいる親に気づいて手を差し伸べてあげることもそれと同じくらい大切です。ここからは、ネグレクト対策について見ていきましょう。

悩みは一人で抱え込まない

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育児にお悩みの親御さんにまず知っておいてもらいたいのが、ネグレクトを起こしてしまわないためには一人で悩みを抱え込まないようにするということです。

一人で育児の悩みを抱え込んでしまうと精神的にも肉体的にも強いストレスが蓄積していくものですし、その悩みを解消することはできないため、どんどん子育てをするのが嫌になってネグレクトを起こしやすくなってしまいます。

パートナーや両親、兄弟姉妹、友人など誰でもよいので、心許せる人に育児に関するもやもやや悩みについて相談してみてください。相談するだけでも心が軽くなりますし、今の状態から抜け出すためのアドバイスをもらうこともできます。

相談窓口に相談する

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子育ての悩みを身内や周囲の人に相談することはできないという方も少なくないことでしょう。そのような時には、ぜひ相談窓口を利用してみてください。

各市町村には、子育ての悩みを相談することのできる専用の窓口があります。電話での相談だけでなく、直接会って話を聞いてもらうこともできますので、育児でストレスが限界に達してしまう前に、まずはこのような窓口を利用してみてください。

場合によっては、一時的に子供を施設に預かってもらうことも可能でしょう。

周りが手を貸してあげる

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