2019年7月24日 更新

ミソジニーの意味とは?ミソジニーになる原因や具体例・対処法

日本にはミソジニーが多いと言われています。では、なぜ日本でミソジニーが多いのでしょうか。その原因やオタクにミソジニーが多いと言われている原因と、対義語であるミサンドリーとの違いと一緒に紹介していきますので、ぜひご覧ください。

目次

ミソジニーの中にオタク男性の割合は比較的多いですが、実は女性にとってオタク男性のミソジニーはそれほど危険度が高くありません。なぜなら、オタク男性はそもそも女性との関わりが低いため直接的な攻撃に出ることもないからです。SNSなどのネット上で女性叩きをするか、会社にいたとしても聞こえよがしに悪口を言ってくる程度の被害で済む場合もあります。

ただし、中には攻撃する場合だけ行動力が高いタイプのオタク男性もいます。オタク男性だから絶対に安心だとは言い切れないので、もしも相手が強い攻撃性を示している場合は、一般の男性への対策と同じように早急に上司や警察に相談しましょう。

日本にはミソジニーが多い?

Pedestrians People Busy - Free photo on Pixabay (503179)

実は諸外国と比べて男女共同参画社会法が制定されている日本でもミソジニーは多いと言われています。では、なぜ日本にミソジニーが多いのでしょうか。日本にはオタクが多いことと関連性はあるのでしょうか。日本におけるミソジニーが多い理由や、その危険性について解説していきます。

日本には男性優位の文化があった

Asia Ceremony Chinese - Free photo on Pixabay (503182)

日本は昔から男性優位の時代が長く続いていました。江戸時代だけではなく昭和初期にも「女性は父親や夫、子に従って生活するべき」という考え方が根強く残っていたり、選挙権に関しても当初は男性にしか認められないなど明確な男性社会でありました。

そのため、日本の男性の中には未だに「女性は男性に従い、男性を立てるべき」という考えを持っている人も少なくはありません。また、男性だけではなく女性にも「女性は大和撫子として振る舞うことが最も望ましく、男性に口答えする女性はいみっともない」と考えて男性と対等であろうとする女性を痛烈に批判する人もいます。

宗教におけるミソジニーは少ない

Mt Fuji Volcano Japan - Free photo on Pixabay (503184)

文化や考え方の影響でミソジニーが多いと言われている日本ですが、宗教が理由によるミソジニーはそれほどありません。世界的には宗教上の教義で「女性は男性に従うべき」だとされていたり、さらに「身分が高い男性が身分の下の女性に対する行為は罰せられない」という教えがある宗教もありますが、日本は制度としてそういうものはありません。

そのため、個人の男性が個人的に女性を蔑視することはあっても、周りの同僚や上司、警察などに相談することで女性が大きな被害を受けてしまう可能性は低いといえるでしょう。

日本のミソジニーは少なくないが攻撃性は他国ほど強くない

Lotus Natural Water - Free photo on Pixabay (503189)

諸外国の場合、ミソジニーの男性は意図的に女性を会議に呼ばないようにしたり必要な情報を伝達しないようないじめをするだけではなく、暴力に訴えて女性を虐げようとする場合もあります。しかしながら、日本では女性蔑視を唱えている男性であってもそういった攻撃性を見せることはあまり多くはありません。

ミソジニーが決して少なくないのは問題ですが、それでも攻撃性が強くないため日常的に強い危機感を持って生活しなければならない女性もそれほど多くはないでしょう。日本の治安の良さは、ミソジニー対策の面でも役に立っているという一例と言えます。

ネット上にミソジニーが多い理由

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日本社会におけるミソジニーは決して少なくはありません。また、会社や学校でミソジニ―に出会ったことがないという人でも、ネットを見るとミソジニーの多さに驚くこともあるのではないでしょうか。

実は日本ではネット上のミソジニーの数がとても多いと言われています。その中には、会社では女性の同僚と対等な関係を築けているにも関わらずネット上ではミソジニストを気取るような「隠れミソジニー」もいると言われています。

では、なぜ日本ではネット上にミソジニーが多いのでしょうか。その理由を3つ解説していきますので、ネット上でミソジニーの主張を見かけた時は思い出してみましょう。

リアルで女性を差別すると反感を買うから

Flame Fire Match - Free image on Pixabay (503197)

ネット上でミソジニーな発言をしても、見ている人を不快にしたり窘められたりするだけで、本名が知られていない限り実害を被ることはありません。しかしながら、現実世界で実際の女性に対して差別的な発言をすると、女性本人だけではなく周りの男性からも反感を買ってしまうでしょう。

そのため、ミソジニーな思想を持っている人でも現実世界でもそのような発言を絶対にするというわけではありません。むしろ現実では「ちょっと女性が苦手」と言って女性と距離を取るだけに留めておいて、本心では決して人前では言えないような蔑視の思想を持っている人の方が多いでしょう。

こうした人もミソジニーであることに変わりはありませんが、表立って差別的な発言をすることもなければ女性に対して暴力をふるうわけではありません。ミソジニーの中でも比較的無害な部類だと言えるでしょう。

面と向かっては言いにくいから

Agreement Brainstorming Coffee - Free photo on Pixabay (503201)

ネット上だけでミソジニーな発言をしているだけでは満足できず、実際に女性に対して差別的な発言をして目の前で傷つく姿を見たいという欲望を持っている男性もいます。しかしながら、そのように思っていても実際に女性を前にすると言いづらいために現実では差別発言をせずにネット上だけに留めざるを得ない人もいます。

こういうタイプは、特に自分のコンプレックスが原因でミソジニーになったり女性にモテたいのにモテないからという逆恨みの理由でミソジニーになった人が多くいます。女性に対して差別的な思想を持っているのに、それを口に出す勇気がないということもできます。

反感を買うのを恐れて差別的な発言を控えているタイプと違い、ちょっとしたきっかけがあれば急に攻撃的になる可能性を秘めているので注意しましょう。ある日突然攻撃的な発言をしてきたり暴力を振るってくることもあるので適切な距離を保つ必要があります。

女性の主張を目にする機会が多くそれを読んで反論したくなる

Office Business Accountant - Free photo on Pixabay (503213)

個人が特定されないネット上に限り発言が過激になるのは、ミソジニーだけの特徴ではありません。ミソジニーが攻撃の対象としている女性も、ネット上だけは現実では言えないような過激な主張をする場合もあります。そうした主張に反論したくなるため、ミソジニーな意見が過熱する場合もあります。

ネット上で、女性が「旦那に愛はないけどATMだと思っている」や「男性ばかり優遇されているからこれからは虐げられれば良い」という発言をしているのを見たことがある人もいるでしょう。多くの女性が本心で思っているわけではありませんが、ミソジニーにとっては許しがたい発言です。

顔が見えないネット上だからこそ、ミソジニーだけではなく女性も過激な発言をしてしまいがちです。そうした環境を日々目にすることで、自分でも知らないうちにミソジニーや極端な女性の主張に影響されてしまうケースもあるので注意しましょう。

ミソジニーに屈しない強い心を持とう

Winters Woman Look - Free photo on Pixabay (503220)

ミソジニーではない女性にとって、ミソジニーの発言は理由もないのに自分自身を否定され、時には命の危険すらも感じるような怖いものでしょう。特に男性のミソジニーに対しては力で勝てない分恐怖を感じることも多いのではないでしょうか。

しかしながら、そうしたミソジニーに屈して女性全体が卑屈になってしまってはますますミソジニーを増長させてしまうだけです。自分から危険に飛び込む必要はないので適度に距離を持ちながらも、ミソジニーには屈しないような強い心を持って毅然と生活していくようにしましょう。

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