2019年7月24日 更新

ミソジニーの意味とは?ミソジニーになる原因や具体例・対処法

日本にはミソジニーが多いと言われています。では、なぜ日本でミソジニーが多いのでしょうか。その原因やオタクにミソジニーが多いと言われている原因と、対義語であるミサンドリーとの違いと一緒に紹介していきますので、ぜひご覧ください。

目次

ミソジニーの意味とは

Book Hardcover Text - Free photo on Pixabay (503100)

ミソジニーとは女性自身や「女らしい」という概念に対して嫌悪感を抱く考え方や行動のことを意味する言葉です。日本語では女性蔑視や女性嫌悪とも言われます。ミソジニーの考え方を元に女性を嫌悪して避けるような人のことを「ミソジニスト」と呼んでいます。

「女性嫌悪」というイメージから、ミソジニストは男性しかいないと考えられがちです。しかしながら、確かに男性が多いとは言え女性の中にもミソジニストは存在しています。まずは男性と女性、そして宗教におけるミソジニーについてどういったものなのか考えてみましょう。

男性におけるミソジニー

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男性の中にいるミソジニストは、多くの場合単に「女性が嫌いである」という思想だけに留まりません。単に女性が嫌いなだけであれば個人の嗜好なので問題はありませんが、周りの女性に対して性的な嫌がらせをしたり人権を侵害するような発言をしたり、時には直接的に暴力をふるう場合もあります。

ただし、ミソジニストであっても女性に性欲を感じないわけではありません。むしろ女性の人格を否定しつつも女性を性的な目線で見るので、場合によっては深刻なセクハラや性暴力などの危険性も秘めています。行動力がある男性がミソジニー思想を持っている場合は女性にとって脅威になり得るので、女性は自衛する必要があるでしょう。

女性におけるミソジニー

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男性よりも割合としては少なくなりますが、女性の中にもミソジニーの思想を持ったミソジニストがいないわけではありません。女性の場合のミソジニーは男性と違い、その攻撃性が内面に向いてしまうことが多々あります。

自分自身が女性らしい身体つきをしていることに嫌悪感を覚えて自傷行為に走ってしまったり、摂食障害やうつ病などを発症してしまうこともあります。また、女性であることに劣等感を抱きすぎ、自尊心が育たずに周りの男性に盲目的に従ってしまうなど日常生活にも支障が出る場合もあります。

男性のミソジニーと女性のミソジニーが同じ環境にいる場合だと、男性のミソジニーが女性のミソジニーを奴隷のように扱う支配関係が発生してしまうこともあります。

宗教におけるミソジニー

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個人の思想だけではなく、宗教的にミソジニーの考え方が広まっている場合もあります。男尊女卑の考え方は昔の日本でも広く浸透していたものですが、それだけではなく女性の身体自体が穢れの象徴だという考え方を持っている宗教もあります。

特に、女性の中でも初潮を迎える年齢になると負の要素の元凶として考えられてしまい、無実の罪に問われてしまうこともあります。これは決して過去の話だけではなく、現在でも世界中で女性蔑視に苦しんでいる女性は少なくありません。

ミソジニーの対義語とは

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では、ミソジニーには対義語はあるのでしょうか。冒頭で解説した通り、ミソジニーは日本語で「女性蔑視」という意味を持つ言葉です。

これに対して「女性や女性らしさを強く愛好する」という考え方もあります。これは「フィロジニー」という言葉で表されます。また、女性ではなく男性自身や男性らしさを嫌悪するという思想もあります。これは「ミサンドリー」と言い、一般的にミソジニーの対義語としてはミサンドリーを連想する人が多いでしょう。

ミソジニーとミサンドリーは、意味は全く正反対であるものの音の響きが似ているので間違って覚えている人も多い言葉です。間違って使わないように注意しましょう。

ミソジニーとミサンドリーの違い

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先ほど、女性蔑視を意味するミソジニーの対義語として男性蔑視を意味するミサンドリーという単語を紹介しました。では、ミソジニーとミサンドリーは蔑視する対象以外にも具体的な違いはあるのでしょうか。両者について、もう少し詳しく学んでみましょう。

性への差別という点では同じ

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ミソジニーとミサンドリーは、蔑視している対象が違いますが決して全く違うジャンルの言葉ではありません。女性蔑視か男性蔑視かという違いはありますが、どちらも性別のみで個人を判断して差別することに罪悪感を覚えないどころか「差別されて当然」だと考えてしまう点では同じものだと捉えることができるでしょう。

ミソジニーにしてもミサンドリーにしても嗜好の問題で特定の性別を苦手だと思うだけではなく、性別だけで全てを判断し、自分が嫌悪する対象に対してはどんな振る舞いをしても良いと考えてしまいがちな点に大きな問題があります。

男性社会であることを考えればミソジニーのほうが優位である

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日本でも長らく男性優位の文化が続き、残念ながら現在においてもそうした男女差別が完全に解消されているとはいいがたい現状があります。特に職場などで「同じ総合職でも女性はコーヒーを淹れるなどの来客対応があるが男性は義務ではない」という状況を味わったことがある人も多いのではないでしょうか。

こうした状況は日本だけではないどころか、世界の一部の地域においてはさらに男性優位の社会が確立されていることもあります。そうしたことを考えると、ミソジニーとミサンドリーは同じような性差別の思想とはいえミソジニーの方が声高に主張する人も多く優位であると言われています。

ミサンドリーの攻撃は男性社会の影響で叩き潰されることも多い

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似ている点も多いミソジニーとミサンドリーですが、似ているのは「性差別」という点だけです。先ほど解説した通り、日本だけではなく世界的にも男性が優位である社会は少なくありません。そのためミソジニーの攻撃は上の立場からの攻撃になり、逆にミサンドリーの攻撃は下の立場からの反抗になる場合が多くあります。

そのため、ミサンドリーの攻撃は社会的に握りつぶされることも多々あります。ミサンドリーよりもミソジニーの思想の人が多く感じられるのは、単純な数の比較だけではなく社会構造も関係していると言われています。

ミソジニーの行動や態度の具体例

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