2019年7月23日 更新

ミソフォニアの特徴や症状とは?対策や治療方法はある?

ミソフォニアは発達障害?ミソフォニアだとわかる特徴はある?耳栓以外で、なにか対策できることはある?ミソフォニアと診断されたらどんな治療がされ、それは仕事に影響はないのでしょうか?まだあまり知られていないミソフォニアとはいったいどんな症状なのでしょうか?

ミソフォニアは、特に「他人の咀嚼音と、繰り返す反復音」に過剰に拒否反応をしてしまいまう症状ですが、発達障害は、苦手な音は人や状況によって異なり、体調が悪かったり、不安が強かったりすると、聴覚過敏が強く出ます。

運動会のピストルの音、掃除機やドライヤーの音、トイレのエアータオルの音、水洗トイレを流す音、食器が触れ合う音などの「特定の音」や、赤ちゃんの泣き声、子どもの声、大勢の人の会話や人ごみの声、多くの人がいる体育館の中での声や音などの「特定の人の声」

授業のチャイム、救急車のサイレン、ドアの開け閉めやノックの音などの「突然鳴る予測不能な音」が、発達障害で強く拒否反応されるものです。

発達障害の人には聴覚が過敏の人もいる

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聴覚の過敏性はASD(自閉スペクトラム症)の人に多い特性です。ただし、ASDの人の中にも聴覚過敏のない人はいます。また逆に、聴覚過敏だからといってASDだとは限りません。

ミソフォニアと同じく、聴覚過敏も周囲に理解されにくい症状です。周囲から「我慢できるでしょ?」「そのうち慣れるよ」などと我慢を強要されたり「そんなことを気にするのは、わがままでは?」などと責められてしまうことが当事者にとって一番つらいのです。

ミソフォニアの治療方法

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ミソフォニアは、体質や遺伝によるものではないので治療を行うことでましになる場合もあります。治療することで、軽減したという事例報告はありますが、未だ論文審査のある記事はありません。

黒板を爪やチョークで「キーッ」とひっかいてしまった経験がある人ならわかるはずですが、心の芯からゾワッとするような、後を引きづる気持ちの悪い音を聞いたことがありませんか?

考えるだけでゾワッとしますが、ミソフォニアは、そんなふうに聞こえがちな毎日と向き合わなければならない症状です。

カウンセリングを行う

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鼻をすする音や咳払いの音、食事中の咀嚼音を聞くと、日常生活に支障をきたしてしまうほど強烈なストレスを感じてしまい、その音を発している人を攻撃することを想像してしまったり、その場から動くことが許されていない場合は死んだ方がましだと思ったり、聴力を失おうと本気で考えてしまうのがミソフォニアです。

ミソフォニアが始まった時がわかれば、ミソフォニアが始まった出来事に意識を戻すカウンセリングを受ければ症状が軽減するようです。

「中耳炎になる可能性が高まると、鼻をすするのをやめるよう言われた」「食事中に音を立てるのをやめるよう注意された」などの例があります。

別の音を加える

Alcohol Blanket Celebration - Free photo on Pixabay (499131)

「患者の周りの環境に雑音を加える療法」は、最も広く適用されるミソフォニアの治療法です。雑音によって、拒否反応を引き起こす音が少なくなり、ミソフォニアの症状が軽減される人が多いです。雑音は、音源発生器や、扇風機の使用、補聴器に似た耳掛型音源発生器で直接に耳に入れます。

耳掛型音源発生器による雑音治療で、6〜12週間の認知行動療法を行うことを「Misophonia Management Protocol」と言います。

耳掛型音源発生器による騒音治療&カウンセリング治療を「Tinnitus Retraining Therapy」と言います。

治療方法に対する論文が少ないのが現実

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認知行動療法により、ミソフォニアの軽減事例を報告した記事は2つありますが、ミソフォニアの治療を報告する学術論文は少なく、その中でも比較試験を含める件はありません。

療法士が「Neural Repatterning Technique」と呼ぶ「counter-conditioning」療法を利用して、重症度のミソフォニアを大幅に軽減したと報告するケーススタディーは2つありますが、この療法は「1人」or「1つの場面」と、数の少ないミソフォニアを引き起こしがある人にしか効力がありません。

ミソフォニアの対策

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ミソフォニアは、周りの人の理解を得ることがとても困難な症状です。ミソフォニアであるだけなのに「変な人」「我慢ができない人」「急に暴れる人」などと、あらぬ疑うをかけられることにより、社会生活を送ることをあきらめたり疲れたりする人もいます。

「自分がミソフォニアである」ことを受け入れ、対策していくことで、それ以上の無駄なストレスをなくすことはできます。ここで紹介していきますので、あきらめずに治療に専念してくださいね。

身近な人にはミソフォニアを打ち明ける

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どんな人でも「なぜそうなのか?」「なぜそれをするか?」の「なぜ?」がわからないから「本当はこんな人」「まさかこんな人」などと不安に思ったり怖がったりするわけです。

なので「ミソフォニアである」ということをお知らせしておきましょう。「なぜ音を嫌がるのか?怖がるのか?」の理由をを知ることで「なんだそういうこと」と、その話は終了してしまうくらいあっさり受け入れてくれます。

人の噂は、噂の元が解明してしまえば、それ以上に興味を持たれることもありません。

人が多い場所や仕事では耳栓をする

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耳栓を使う理由は簡単です。「聞こえることが恐怖でしかない音は、聞こえなくしてしてしまう」ということです。

生活したり社交していかなくてはならない中で、一日中耳栓を装着することは難しいですが「もう絶対今!」ということがわかった時に、必要以上に咀嚼音に警戒する必要はなくなります。

とっさの場合の他人の咀嚼音などのミソフォニアに対応することはできませんが、持っておくだけで心にゆとりが生まれやすくなるので安心感を持てます。

イヤホンを活用する

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ミソフォニア治療で使われることが一番多い「雑音」による、発信元の音を聞こえなくする方法にちかいのが、イヤホンによるミソフォニア対策です。

耳栓と違って、ずっと装着していても、生活したり社交の場で「聞こえなかった」ことによるトラブルは避けやすくなります。

あまり大きな音を雑音にすると「聞こえなかった」トラブルは発生しますが、ある程度の音量で装着することで、ミソフォニアの心配に気をとられ過ぎず、生活や社交に対応することはできます。

音がする場所から離れる

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