2019年8月28日 更新

創価学会の葬式が怖い?創価の葬式の特徴や流れ・マナーとは

日本の宗教法人である創価学会、そのお葬式は私たちが普段参列しているお葬式とはちょっと違います。どうやら世間では、創価学会のお葬式は怖いとの噂もあるようです。今回は創価学会のお葬式の特徴や、知っておいたほうが良いマナーなどを紹介します。

仏式葬儀と友人葬の一番の大きな違いは、お葬式に僧侶を呼ばないことでしょう。仏式葬儀で僧侶を呼ぶ理由としては、読経してもらうことによって極楽浄土へと導いてもらうため、説話をでしてもらうことで辛い気持ちを和らいげたり、、落胆から立ち直るきっかけになるといったものがあります。

しかし創価学会では「僧侶が読経をしないと成仏しない」、また「故人に戒名が必要である」という考え方に否定的です。そのため僧侶は呼ばず、「導師」と呼ばれる友人の代表儀典長が読経を行います。

しきみ祭壇

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友人歳は、使用される祭壇にも特徴があります。一般的に使用される祭壇は白木を使って組まれた「白木祭壇」と呼ばれるもので、誰もが見たことのあるものではないでしょうか。 その他の代表的なものとしては生花祭壇があります。白木祭壇は生花祭壇と比べると厳格な雰囲気になります。

一方友人葬では、高木の常葉樹である「しきみ」をつかった「しきみ祭壇」を使用します。しきみは白い花で、華やかで清廉な印象があります。しきみだけではなく、他の白い花を使うこともあるようです。

香典が不要

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香典とは故人の霊前に供えるもので、お線香やお花の代わりと考えられています。それに加えて、お供え物を購入するためやお葬式の費用にに使って欲しいという意味合いも含んでいるでしょう。

友人葬では、香典は持参しなくてもよいというのが創価学会の方針です。場合によっては香典をすべて辞退していることもあります。親しい友人や親戚が、お葬式に参列し読経することで、供養を行うのが友人葬です。「まごころ」が大切という考え方なので、お金は不要ということでしょう。

お布施・戒名が不要

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一般的なお葬式の費用で大きな割合を占めるのが、戒名料とお寺へのお布施です。戒名料が高額なほど、位の高い戒名を与えてもらえます。詳しい人だと戒名を見ていくら戒名料を支払ったのか、わかってしまう人もいるようです。

友人葬では僧侶がいないため、お布施を渡す必要がありません。また、戒名もつけないので戒名料も払うことがありません。故人は戒名ではなく、生前の名前のまま弔われます。

読経を行ってくれるのは学会員である導師ですが、導師にお布施やお礼のお金を渡すこともありません。

地区の創価学会員が参列する

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一般葬では友人や親戚、仕事関係の知り合いなどが参列するものですが、友人葬では親しい友人、近い親戚に加えて地区の創価学会員が参列します。この学会員の代表が導師を務めます。友人葬に慣れているベテラン学会員の人が務めることが多いようです。

学会員の人たちが取り仕切るお葬式に、一般の無宗教または仏教徒の人たちが混ざって参列しますので読経や香典、祭壇の違いなどに戸惑うことも少なくありません。普段行われている会合と同じメンバーで行われるのでしょうから、独特な雰囲気がでてしまうのも仕方ないでしょう。

創価学会のお葬式の流れ

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創価学会で行われる「友人葬」では一般的に親しまれている仏式葬儀と違う点が3点あります。まず、僧侶を呼ばず導師が取り仕切ること、戒名やお布施がないこと、そして祭壇がしきみ祭壇であることです。

ではお葬式の全体的な流れはどのようになっているのでしょうか。流れをある程度把握していれば、参列したときに戸惑いは少なくて済むかもしれません。参列する必要がある時のために、ここからは「友人葬」の流れをひとつずつ解説していきます。

開式の辞を行う

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まずは仏式葬儀と同様に、司会者より開式の辞が述べられます。これはお葬式の始まることを案内する言葉です。「本日の葬儀は、故人のご遺志並びに喪主のご希望により友人葬として執り行います」など、友人葬である旨もこの時に案内されます。

司会は創価学会員が務めることもあるようですが、葬儀社の担当者が務めるのが一般的です。葬儀社は創価学会専門の「報恩社」という会社があります。しかし現在は友人葬に精通している一般の葬儀社も増えてきているということです。

読経・唱題を行う

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仏式葬儀では僧侶が読経し、参列者は目をつぶったりうつむいたりして読経を聴くのが一般的ですが、友人葬では導師を中心に読経・唱題を行います。

読経とは法華経の「方便品」と「寿量品」の「自我偈」2回を唱えることを言います。また唱題とは南無妙法蓮華経の「題目」を唱えることです。

この「導師を中心に」という表現をしているのは、導師以外にも創価学会員の人たちが読経を行うからです。もちろん無宗教や仏教の参列者は法華経を暗唱できませんので聴いているだけで十分ですが、参列していて隣の人が突然読経を始めることもありますのでびっくりしないようにしましょう。

焼香する

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焼香とは、仏や死者に向けて香を焚いて拝むことです。仏式葬儀では僧侶や葬儀社の係員の方の促しで、僧侶、親族、一般参列者の順に焼香していきます。

焼香は祭壇の前に用意されている香炉に細かくした香を1~3回落として焚く「立礼焼香」か、参列者が多い場合や会場が狭い場合に回し香炉に香を落とす「回し焼香」が一般的でしょう。

友人葬でも焼香の仕方は相違ありませんが、タイミングが決まっています。通常は一回目の自我偈が唱えられると同時に焼香が始まります。焼香の順番は導師、副導師、親族、一般参列者の順番です。係りの人が促してくれるまで待ちましょう。

御祈念文・題目三唱

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焼香が終わり導師が唱題終了の合図に鈴を打ちます。その後ご本尊に向かい題目三唱します。それが終わると、導師が追善供養の御祈念を行います。。

この「御祈念」は、「御本尊への報恩感謝」、「三代会長への報恩感謝」、「世界広宣流布の祈念と回向」に分かれており、それぞれの祈念の後に毎回題目三唱をします。

最後の「世界広宣流布の祈念と回向」の祈念後の題目三唱の後に「世界の平和と一切衆生の幸福のために。」と言って鈴を打ちますので、最後に参列者全員で題目三唱を行います。創価学会員でなければ唱えるのが難しいので聞いているだけでも大丈夫です。

弔慰文・弔電紹介を行う

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