2019年2月20日 更新

僻みの意味と妬みや嫉みとの違い!僻みっぽい人の心理と対処法も

女同士の会話でもよく耳にする「僻み」「妬み」「嫉み」の明確な意味の違いをご存知ですか?漠然と、羨ましいと感じる心理だと捉えている人も多いようです。この記事では意味の違いについて解説していきます。どんな人が僻みやすくなるのかも、対処法と合わせて紹介していきます。

どのような人でも、コンプレックスは持っていますし、他者と比べ劣等感を感じる瞬間はあります。僻みっぽくない人は、他者を羨ましいと思う反面、自身の魅力や能力を認めているため、正確に相手の優れた部分を受け入れることができます。

しかし、僻みっぽい人は、他人の能力を素直に認めてしまえば、優れていないと感じる自身が、さらに劣った存在ということになってしまいます。それを避けるため、他人を認めず、陥れるような曲がった事実の捉え方をするようになるのです。

批判が多い

Girl Person Oops Forgotten · Free photo on Pixabay (68557)

人にたいしても、起こった出来事にたいしても、批判的でネガティブ要素を持った発言が多いのは、僻みっぽい人の特徴です。僻みやすい人は、自身のポジションを確立させるのが上手くありません。また、自身が現在立っているポジションについて、不安感や安定感のなさを感じています。

つまり、いつ友達を失うか、いつ自分の立場が危うくなるか冷や冷やしているということです。そういった心理を持っていると、危うい場所を強固なものにするため、あらゆる危険を排除したいという心理が働き始めます。

自分と友達との関係を危うくさせそうな新しい交友関係を持った人を批判したり、突発的に起こった出来事を批判したり愚痴をこぼしたりするのです。
Scream Child Girl · Free photo on Pixabay (68559)

僻みやすい人が、自身のポジションを確立させることが下手な理由は、正しく状況を見ることができないからです。曲がった捉え方をしてしまう僻みやすい人は、その場の状況や人の様子を正しく理解することが苦手です。

そのため、円満な人間関係も築きにくいですし、空気の読めない発言をして、周囲と軋轢を生みやすくなります。また、他人の助言や注意を聞き入れられないため、能力が向上していきにくく、仕事や勉学にも支障をきたしやすくなるのです。

僻みの原因

Girl Beauty Fairytales · Free photo on Pixabay (68560)

僻みっぽい人は、周囲との関係も築きにくく、常に人と比べてしまうことにより、心身ともに疲れやすい傾向があります。本人にとっても「僻み」という感情は、マイナスにしか働きません。それなら、そういった感情をなくしたいと思うでしょう。

「僻み」やすい性格を治すためには、まず「僻み」の原因を知る必要があります。ここからは、僻みの原因について、ご紹介していきましょう。

自分と他人を比較したときに生じる劣等感

Worried Girl Woman Waiting · Free photo on Pixabay (68561)

前項でご紹介したように「僻み」という感情は、負の感情が自身に向いてしまうことによって発生します。他人と自分を比較した時に、相手にたいして恨みや憎しみが膨らむのは「嫉み」という感情です。

「僻み」という感情は、他人と自分を比較し、「自分が劣っている」「優れていない」といった劣等感を持った時に使用する言葉になります。

相手と自分を比べ、この部分は相手が優れているが、別の部分は自分が優れているといった自己肯定感が持てれば、僻みという感情は発生しにくくなります。自身の魅力や優れている部分を見つけられず、相手の優れている部分にばかり注目し、それらを比較するのが僻みの原因です。

自尊心の欠落

Desperate Sad Depressed · Free photo on Pixabay (68562)

甘やかされ他者の気持ちを推し量ることが苦手な僻みやすい人は、自尊心を持ちすぎていると誤解されています。本当に自尊心を持っていれば、他人と比べることもありませんし、他人によって自身の立場が危うくなるといった危機感も持たないのです。

つまり、僻みの原因は、自尊心の欠落により、他人の影響力が強すぎることが原因になります。自尊心がないことによって、他人の意見や評価に左右されやすく、安定感を持つことができません。

そのため、その場所や心理を安定させるために、他人を攻撃したり、曲がったものの捉え方をして、平静を保ちたいと考えることが原因です。

僻みっぽい人の心理

Checklist Check List · Free photo on Pixabay (68534)

ここでは、僻みっぽい人の心理について、お話していきましょう。「他人を僻む」という行為は、ネガティブな印象であり、ただ「意地悪な人」「性格が悪い人」といった概念で捉えられてしまいます。

しかし、僻みっぽい人にはそうせざるを得ない理由や、本人なりの心理的な動向があるのです。それらを知ることによって、より具体的な原因や改善策も見つけられるようになるでしょう。

不公平な扱いを受けていると思っている

Work Stressed Accounts · Free photo on Pixabay (68535)

僻みっぽい人は、不公平な扱いを受けていると思っています。他人と自分は同等に扱われるべきだと考えていますし、同等に扱われていないと感じているのです。

どのように扱うのか扱われるのかは、それぞれの人間関係によって異なるのは当然です。通行人に対する扱いと、友人に対する扱いが違うのは、当たり前だと理解できる人がほとんどでしょう。極端に言えば、僻みっぽい人は、こういった当たり前のことが、理解できません。

通行人であろうと友人だろうと、「人」として同等に扱うことを、相手に求めているのです。こういった世間一般的な考え方からかけ離れ、かたよった見方をしているのですから、僻みっぽい人が納得するような扱いを受けることは難しく、結果不公平な扱いを受けていると思い込んでしまうのです。

努力が嫌いなのも環境のせい

Fashion Sun Hat Protection · Free photo on Pixabay (68538)

目標があったり理想があれば、それに向けた努力をします。多くの人は、そういった努力をしていなければ、望むものが手に入らないのも当然だと考えるでしょう。そして、努力を怠った自分に落ち度があり、それらを改善しようと考えます。

しかし、僻みっぽい人は努力ができないことも、努力が嫌いな感情も環境のせいにしてしまいます。「僻み」という感情は、自虐的な感情であり、常に自分を攻撃し続ける感情です。そのため、自身の心を守るために、動かし難い事実のせいにして、自責の念を軽くしようとしてしまいます。

また、物事や結果などを曲がった形で受け取ってしまうのが、僻みやすい人の特徴です。「努力を怠った自身に落ち度がある」といったストレートな受け取り方や考え方ではなく、捻じ曲げた結論として、環境や他者、運勢などのせいにしてしまいやすいのが特徴になります。

常に物事をネガティブにとらえる

Model Woman Conceptual · Free photo on Pixabay (68540)

僻みっぽい人は、常に物事をネガティブに捉えてしまいます。他人からの称賛や、プレゼントなど、本来ならポジティブに受け取れる物事であっても、ネガティブに受け取ってしまうのです。

それは、曲がったものの見方をしていることが原因でしょう。例えば、「綺麗だね」という言葉を「下心がある」「お金をだまし取ろうとしている」など、素直に受け取らずありもしない裏の意味を読み続けてしまうのです。

自分に自信がないことによって、「褒められるに値しない」と考え「褒める」という行動に、悪意が隠れていると考えてしまいます。

他人と比較したがる

Twins Girls Model Blue · Free photo on Pixabay (68542)

僻みっぽい人は、あらゆる場面で他人と比較したがります。自分自身で、長所や短所を認められていれば、他人と比較する必要はありません。しかし、自分自身の存在や、能力を認められないのが僻みっぽい人の特徴です。

他人と比較することでしか、自分をはかり知ることができません。しっかりとした自尊心も持っていないため、他人と比較し落ち込み、他人の評価に一喜一憂するなど、騒がしい心理状態をしています。

また、僻みっぽい人は自己肯定感が持てず、自信もありません。そのため、他人を低く評価し蔑むことで、自身の地位を確立させようとしてしまうのです。

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