2019年2月20日 更新

僻みの意味と妬みや嫉みとの違い!僻みっぽい人の心理と対処法も

女同士の会話でもよく耳にする「僻み」「妬み」「嫉み」の明確な意味の違いをご存知ですか?漠然と、羨ましいと感じる心理だと捉えている人も多いようです。この記事では意味の違いについて解説していきます。どんな人が僻みやすくなるのかも、対処法と合わせて紹介していきます。

僻みの意味と読み方

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会話で「僻んでいる」「妬んでいる」といった言葉を使ったことがある人も多いはずです。友人にたいして「妬んでいるだけだよ」「僻んでいるだけだよ」と励ました経験のある人もいるでしょう。

「僻み」「妬み」などの言葉は、生活に根付いた言葉の一つですが、「他人を羨ましいと感じる心理」といった漠然とした意味合いとして、使用されることが多々あります。「僻み」とは「ひがみ」と読み、ねじ曲がった心で、物事や他人の発言を受け取る状態や心理を意味した言葉です。

「ひがむ」という読み方の他に「かたよる」という読み方もできます。読み方が示すように、一方にかたよったものの見方や捉え方をしてしまい、本筋から外れてしまう様や一般的な捉え方ができない状態を表した言葉です。

「僻み」「妬み」「嫉み」それぞれの違い

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「僻み」と「妬み」の意味は混合されて認知されている場合が多々ありますが、その他にも「嫉み」といった言葉も、似た意味として周知されています。ここでは、「僻み」「妬み」「嫉み」の意味や、違いについてご説明していきましょう。

現代はブログやTwitterなど、個人から全世界に発信するツールが数多く存在しています。知らず知らずのうちに、間違った意味として、大声で発信してしまっている可能性もあるのです。恥をかかないためにも、正しい意味や使い方を知りましょう。

妬み

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読み方は「ねたみ」です。「妬」という漢字は、「石」という部首が「硬くて融通が利かない様子」を意味しています。「女」という部首が合わさったことによって、女性が他者に負けまいとし、頭の中が怒りでいっぱいになる様子を意味している漢字です。

つまり、自分より他人が優れていると感じ、それらの様子を憎らしく羨ましく感じる様といったところでしょう。自身の劣っている様を嘆いたり、劣等感を抱えたりするなど「妬み」を持った時は、敵意や悪意が自身に向いているのが特徴的です。

また、「妬」という漢字は、積もり積もった妻の夫に対する気持ちを意味した言葉だともいわれています。女性から男性に向けたネガティブな思いを表す際に使用するのが、正しい使い方だともいわれているのです。

嫉み

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「妬み」と同じく「女」という部首が使用されたこの漢字は「そねみ」と読みます。意味は、他人が自分より優れていると感じ、その様が許せないと強く感じる状態のことです。「妬み」よりも、憎む感情や許せないといった拒絶感が強い言葉でしょう。

「嫉み」という漢字には「疾」という漢字が使用されています。これは「病(やまい)」を意味する漢字で、強い拒絶や忌み嫌う様を表しているのです。
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また、「妬み」と大きく違う部分は、敵意や悪意が他者に向かうところになります。羨む気持ちが過ぎるがあまり、相手を憎らしく陥れたいといった敵意が向いている様を表した言葉です。

「妬み」のように単体で使われたり、会話の最中に使用されるケースは稀でしょう。使い方として「妬み嫉み」など合わせ、羨ましく悔しく思う気持ちや、大きな憎しみを表す意味として使用されます。「嫉妬(しっと)」という言葉も、他者を羨ましく思い、憎んだりやきもちをやく感情を表した言葉です。

それぞれの違い

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「妬み」と「嫉み」は、どちらも他者を羨む感情を意味しています。しかし、「嫉み」の方が、より憎悪や拒絶、強い敵対心を意味した言葉です。また、感情の矛先も違います。敵意や悪意が自身に向くのが「妬み」であり、他者に向くのが「嫉み」という言葉になります。

「妬み」は他者が自身よりも優位だと認めた時の感情を表しているのにたいし、「僻み」は正しく受け入れられていない様を意味した言葉です。歪んだものの見方をしているために、他者の優れた部分や物事を認められない様子を、「僻む」というのです。

「嫉み」と「僻み」の違いは、意味も違いますが、感情の矛先も違います。どちらも自身と他者を比べていますが、「他人を羨み憎む」のが「嫉み」であり、「他者を認められず否定する」のが「僻み」です。「嫉み」は相手を憎む他責なのにたいし、「僻み」は自身に劣等感を感じる自責や自虐的な感情を意味しています。

僻みっぽい人の特徴

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ここからは、他人を認められず、劣等感を感じやすい僻みっぽい人の特徴について、ご紹介していきます。僻みっぽい人は、特殊な環境で育ってきたわけでもありません。つまり、日常的にある些細な出来事や生活環境の蓄積により、僻みっぽい人になるということなのです。

自身の生活や、周囲の人間の特徴と当てはめながら、「僻みっぽい人はいないか」「自身が僻みっぽい人間ではないか」など、考えながら読み進めてみましょう。

負けず嫌い

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他人と比べ「勝った」「負けた」をはっきりさせたい負けず嫌いの人は、僻みっぽい人の可能性があります。他人と正確に比べることは難しいということを知っていれば、「他人に負けたくない」といった感情は持ちません。

他人と競い「勝ちたい」という欲求を持つということは、自身と他者で優劣をつけることができると思っている証拠です。優劣をつける基準は人によって違いますが、「勝ちたい」という気持ちがフィルターとなり、相手の優れた部分を「優れたもの」として受け取ることが難しくなります。

僻みとは、かたよったものの見方をし、他人を受け入れられない状態を意味していますから、自身にかたよった優劣の付け方をする負けず嫌いの人は、僻みやすい人といえるでしょう。

甘やかされて育った

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幼少期に甘やかされて育つと、他者への気遣いや配慮が苦手な大人になっていきます。他者への配慮や気遣いが苦手になるのは、甘やかされ全て承認されてきたことにより、自身が常に中心であり、相手の気持ちを考える必要がなかったためです。

つまり、日常生活で相手の気持ちを考えたり、知ろうとする習慣のない大人になります。他者を顧みることもなく、自分本位な考え方は、非常にかたよっているため、僻みっぽい人の特徴となるのです。

また、自身が中心である生活をしてきたため、他者を認めることもできませんし、自身が否定されることへの免疫もありません。そのため、誰かに注意や助言を受けると、それを曲がった気持ちで受け止め、拒絶したり排除したいといった認められない気持ちが発動し、僻みやすくなるのです。

自分に自信がない

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僻みっぽい人の中には、自分に自信がない人もいます。他者の優れた部分を認識できないということは、自身の優れた部分や持っている能力も正確に把握できないのです。そのような状況は、自信のなさに繋がります。

自分の能力や、優れた部分を正確に認められていれば、他者の優れた部分を受け入れることもできますし、事実や物事を捻じ曲げて受け取り、自身を慰める必要もないのです。
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