目次
- あんぽんたんの意味と語源
- あんぽんたんの意味
- あんぽんたんの語源
- アホとバカの意味とそれぞれの違い
- アホの意味について
- バカの意味について
- アホとバカのそれぞれの違いについて
- あんぽんたんの類義語について
- あほう
- まぬけ
- のろま
- ぼんくら
- おたんこなす
- ばかもの
- すかたん
- うすのろ
- あんぽんたんがフランス語が由来と言われている理由
- フランス語に「アポンタン」がある
- アポンタンの意味
- あんぽんたんを使った例文
- 忘れ物が多いのはあんぽんたんがすることだ
- 君はあんぽんたんだね
- 鈴木君のあんぽんたん!
- あんぽんたんは方言?標準語?
- 江戸時代に流行したものだから標準語?
- 「あんぽこたん」という方言も
- あんぽんたん!と男性が女性に言われたい理由
- 響きがかわいい
- 怒られているが怒られていない感じがする
- 女性にはゆるりと怒られたいから
- あんぽんたんは仲のいい人だけに使うようにしましょう
あんぽんたんの意味と語源
via pixabay.com
「あんぽんたん」ということばを知っていますか?何となくユーモラスな響きのあることばですが、これは人が愚かな行為をしたときにそれを罵ることばなのです。
しかし、柔らかな響きからもわかるように、これは、その相手への憎しみや軽蔑といった感情ではなく、親しみをこめて口にされることばです。
今回は、この「あんぽんたん」ということばについて、その意味や語源や類義語などを紹介しながら、どんなときにどういった使い方をするのか、解説していきます。
しかし、柔らかな響きからもわかるように、これは、その相手への憎しみや軽蔑といった感情ではなく、親しみをこめて口にされることばです。
今回は、この「あんぽんたん」ということばについて、その意味や語源や類義語などを紹介しながら、どんなときにどういった使い方をするのか、解説していきます。
あんぽんたんの意味
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「あんぽんたん」は、「愚かなこと、間が抜けていること」、あるいは「愚かなことをする人間、間が抜けたことをする人間」という意味を表すことばです。同じ意味をもつ「あほ」とか「ばか」とかいうことばがありますが、それらを親しみをこめて、もう少し軽い口調でいうときに用いられます。
この「あんぽんたん」ということば漢字では「安本丹」と書かれ、江戸時代ではすでに使われていたようです。ただし、このことばの発祥地は上方だったようでそれが江戸に入りこんで、1764年頃には江戸でも流行語となったことが、当時の書物に書き残されているようです。
このことばの語源にはいくつかの説がありますが、どれも歴史的な背景を由来にもっていて興味をそそられます。これについては以下で詳しく説明します。
この「あんぽんたん」ということば漢字では「安本丹」と書かれ、江戸時代ではすでに使われていたようです。ただし、このことばの発祥地は上方だったようでそれが江戸に入りこんで、1764年頃には江戸でも流行語となったことが、当時の書物に書き残されているようです。
このことばの語源にはいくつかの説がありますが、どれも歴史的な背景を由来にもっていて興味をそそられます。これについては以下で詳しく説明します。
あんぽんたんの語源
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ここでは、「あんぽんたん」の語源について説明します。いくつかの説がありますが、そのうちでよく知られている説は5つあります。
最も有力なのは、「あほ」ということばに、愚か者という意味の「だらすけ」をつけて「あほだら」とか「あほんだら」、あるいは「あっぽんだら」などといわれていたことばが、当時、重宝されていた和漢胃腸薬の「萬金丹(まんきんたん)」や「反魂丹(はんごんたん)」の語尾と語呂合わせをしているうちに、「あんぽんたん」に変化していったという説です。
2番目に紹介するのは、上記の「あほだら」とか「あほんだら」、あるいは「あっぽんだら」からあらたな音便形「あんぽんたん」が発生したという説です。これもかなり信ぴょう性の高い説です。
最も有力なのは、「あほ」ということばに、愚か者という意味の「だらすけ」をつけて「あほだら」とか「あほんだら」、あるいは「あっぽんだら」などといわれていたことばが、当時、重宝されていた和漢胃腸薬の「萬金丹(まんきんたん)」や「反魂丹(はんごんたん)」の語尾と語呂合わせをしているうちに、「あんぽんたん」に変化していったという説です。
2番目に紹介するのは、上記の「あほだら」とか「あほんだら」、あるいは「あっぽんだら」からあらたな音便形「あんぽんたん」が発生したという説です。これもかなり信ぴょう性の高い説です。
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3番目の説は、1760年頃に長崎に漂着した船に乗っていた外国人の名前が「あんぽんたん」によく似た名前だったことに由来しているというものです。何を聞いても話しても相手に伝わらなかったために、「あんぽんたん」が「愚か者」を意味するようになったという説です。
4番目に紹介するのは、寛政時代(1789-1801)に江戸で売られていた魚の名前が「あんぽんたん(安本丹)」だったという説です。この魚はとても大きくていかにも美味しそうに見えたのに、食べてみたらたいそうまずかったことから、この魚の名前「あんぽんたん」が役に立たない愚か者という意味になったという説です。
ただ、この魚の説は、寛政時代よりも前に「あんぽんたん」ということばが使われていたという史実から、信ぴょう性がないといわれています。
4番目に紹介するのは、寛政時代(1789-1801)に江戸で売られていた魚の名前が「あんぽんたん(安本丹)」だったという説です。この魚はとても大きくていかにも美味しそうに見えたのに、食べてみたらたいそうまずかったことから、この魚の名前「あんぽんたん」が役に立たない愚か者という意味になったという説です。
ただ、この魚の説は、寛政時代よりも前に「あんぽんたん」ということばが使われていたという史実から、信ぴょう性がないといわれています。
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最後に紹介するのは、「あんぽんたん」がフランス語の「アポンタン」(性交不能という意味)からきているとする説です。しかし当時そういったフランス人がやってきたという史実は残っていないため、この説も信ぴょう性がないとされています。
アホとバカの意味とそれぞれの違い
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では、この「あんぽんたん」と、通常、人々が愚か者や間抜けなどを指して口にする「アホ」や「バカ」ということばとはどのような違いがあるのでしょう。
「あんぽんたん」とのニュアンスの違いを探るうえで参考になるように、以下で、「アホ」と「バカ」について、それぞれの意味と違いについて解説します。
「あんぽんたん」とのニュアンスの違いを探るうえで参考になるように、以下で、「アホ」と「バカ」について、それぞれの意味と違いについて解説します。
アホの意味について
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「アホ」は「愚かな人」や「愚かなこと」を意味することばです。このことばの発祥の地は関西ですが、テレビなどの影響で今では関東でも使われています。地元の関西では、「バカ」といわれるとムカっとくるけれど、この「アホ」ということばをいわれても、あまり気にならないという人が多いようです。
ほかにこの「アホ」には、強調語としての意味があります。「アホみたいに高い」とか「アホほどある」といったような使い方をしますが、いずれも「すごく」とか「非常に」といった意味を表します。
ほかにこの「アホ」には、強調語としての意味があります。「アホみたいに高い」とか「アホほどある」といったような使い方をしますが、いずれも「すごく」とか「非常に」といった意味を表します。
バカの意味について
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「バカ」は、関東圏において「愚かな人」や「愚かなこと」を意味するときに使われることばです。関東では、「アホ」といわれると侮辱されたように感じてムカつくけれど、「バカ」といわれても「なるほど」といった気持ちで素直に受け入れられるという人が多いようです。
またこの「バカ」にも強調語としての意味があります。「バカうけ」とか「バカ正直」などのように使われますが、いずれも「すごく」や「非常に」といった意味を表します。
もう1つ「バカ」には、「親バカ」や「車バカ」といったような使い方があります。この場合は、好きが高じてバカになったようにまともな判断ができなくなるという意味を表します。
またこの「バカ」にも強調語としての意味があります。「バカうけ」とか「バカ正直」などのように使われますが、いずれも「すごく」や「非常に」といった意味を表します。
もう1つ「バカ」には、「親バカ」や「車バカ」といったような使い方があります。この場合は、好きが高じてバカになったようにまともな判断ができなくなるという意味を表します。
アホとバカのそれぞれの違いについて
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「アホ」も「バカ」も、どちらも「愚かな人」や「愚かなこと」を意味することばです。ただそのことばの発祥地や常用されている地域によって、受け取る印象が大きく異なってくるようです。
関西発祥の「アホ」は、上述したように、関東の人がいわれると侮辱されたように思って頭にくるようですが、関西の人は、反対に関東で常用されている「バカ」といわれた方が頭にくるようです。
また、「アホみたいに高い」や「アホほど多い」のように、「アホ」を使った場合は、「みたいに」とか「ほど」といったように助動詞がつきますが、「バカ高い」や「バカうけ」や「バカ正直」のように「バカ」を使った場合は、何もつきません。
もう1つの違いは、「バカ」は「親バカ」とか「車バカ」とかいった使い方をしますが、「アホ」の場合はそういう使い方はしません。
関西発祥の「アホ」は、上述したように、関東の人がいわれると侮辱されたように思って頭にくるようですが、関西の人は、反対に関東で常用されている「バカ」といわれた方が頭にくるようです。
また、「アホみたいに高い」や「アホほど多い」のように、「アホ」を使った場合は、「みたいに」とか「ほど」といったように助動詞がつきますが、「バカ高い」や「バカうけ」や「バカ正直」のように「バカ」を使った場合は、何もつきません。
もう1つの違いは、「バカ」は「親バカ」とか「車バカ」とかいった使い方をしますが、「アホ」の場合はそういう使い方はしません。
あんぽんたんの類義語について
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以下では、「アホ」や「バカ」ではなく、この「あんぽんたん」と同じような意味をもつ類義語をいくつかあげて、その語源と使い方について解説します。
あほう
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