2022年7月3日 更新

ニキビ芯を食べる人がいるってホント?食べる理由と意外な健康効果とは

ニキビを絞ると、ニュルンと出てくる芯。アレを食べちゃう人がいるって、知っていましたか?なぜ、ニキビを絞って出てくる芯を食べる人がいるのでしょうか。今回は、ニキビの芯を食べる人の心理と、意外な健康効果の真相について解説します。

ニキビ芯の正体

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ニキビの芯を食べる・食べない論争の前に、まずはニキビ芯の正体をご紹介しましょう。同じようにニキビと呼んでいても、ニキビには種類が存在します。その種類によって、ニュルンと出てくる芯の特徴も異なるのです。

それではここからニキビの種類別の特徴と、芯の正体について解説していきましょう。自身のニキビがどの種類に該当するのか、特徴と見比べてみてくださいね!

ニキビは病気

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思春期特有の自然現象として認識されていたニキビ。中学から高校にかけて、ニキビで悩む若者も多いですよね。「大人になったら自然に治る」「みんな経験する普通の状態」と言われていませんか?

実は研究が進んだ結果、ニキビはれっきとした病気であることが判明しました。病名は”尋常性ざ瘡”。病気ということは、誰もが必ず経験するものではなく、正しい治療を行わなければならないということ。

さらに、大人になったら自然に治るようなものではなく、誤った方法により一生”ニキビ跡”として残ってしまう可能性があるのです。

白ニキビ

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肌の上にぷっくりと小さな膨らみとして現れる白ニキビ。肌の色とほとんど変わらず、ニキビと認識する人も少ないかもしれませんね。白ニキビは、毛穴に皮脂が溜まることが原因で発症するニキビ初期段階。

ほとんど痛みや痒みもなく、しっかり触ると気付く程度の大きさです。発症場所は、顔全体。また、体の各部位に出ることもありますが、気付かない人がほとんどです。非常に小さいので、強く絞っても芯がニュルンと出てくることはありません。

専用の美容アイテムなどを使って芯を掘り返す方法もありますが、食べられるほどの大きな芯が取れることはないでしょう。

黒ニキビ

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黒ニキビは、白ニキビの進化系。毛穴に溜まった皮脂が空気に触れ、黒く酸化した状態です。つまり、白ニキビの時よりも、毛穴が開いているということ。毛穴が開き空気に触れ、黒く酸化していった状態なのです。

特徴は黒ずんで見えるところと、毛穴がしっかり見えるところ。まだ炎症は起こしていない状態ですが外部からも見える状態なので、清潔感のない印象です。

黒ニキビを絞ると、小さな芯が出ます。先端だけが黒く、中の芯は透明のような肌色です。また芯を取り出した後、ポッコリ毛穴が開いた状態になります。

赤ニキビ

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赤ニキビもまた、白ニキビの進化系。ニキビの中でも、特に潰してはいけないニキビです。同じ白ニキビの進化系である黒ニキビとの違いは、既に炎症を起こしているところ。ニキビの中にいるアクネ菌が皮脂を栄養素として繁殖し、内部で炎症が進行している状態です。白ニキビや黒ニキビと違って、1つ1つがプツプツと出るというよりも、ブヨブヨと盛り上がった見た目をしています。

虫刺されをかいた後、広く腫れた状態に似ていますね。さらに、痛みや熱を持つことも珍しくありません。そのため気になってかいてしまったり、寝ている間に触って炎症が加速することも…。また赤ニキビは、黒ニキビからも進化します。黒ニキビの開いた毛穴でアクネ菌が繁殖すれば、炎症が加速し赤ニキビになることもあるのです。

ちなみに、赤ニキビの芯を出すことは可能ですが、非常に強い痛みを感じます。内部が膿んでいる状態なので、白・黒ニキビのように硬いコリコリとした芯がニュルンと出てくるわけではありません。膿みのような、半液体の物質が出てきます。

黄ニキビ

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黒ニキビの黒い部分が、白っぽくプックリと膨らんだ見た目の黄ニキビ。赤ニキビよりも小さいことがほとんどなので、黒ニキビと同レベル程度かなと思っていませんか?実は黄ニキビは膿疱性ニキビといって、ニキビの最終段階なんです。赤ニキビを放置または適切に対処しなかったために炎症が悪化し、化膿した状態。

ブドウ球菌やアクネ菌が活発に繁殖した状態で、重度の炎症状態なのです。また炎症が進行しているだけではなく、菌の死骸が溜まった状態でもあります。つまり非常に衛生環境が悪く、キレイに治しきるのは難しいということ。長期化すると痕が残り、完全に元の肌に戻すことが難しくなってしまいます。

ちなみに黄ニキビを潰すと、半液体の膿みと、芯のような硬い物体が出てきます。進行状態によっては、血が出てくることも。無理やり絞った後、肌をえぐったような凹みができるのも特徴です。

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なぜニキビの芯を食べるのか

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ニキビの正体がわかったところで、気になるのはニキビの芯を食べる人。ニキビの芯は独特な臭いがしますし、ほとんどの人は食べたいと思ったこともないでしょう。それなのに、一定数、特に若者を中心にニキビの芯を食べる人が存在します。

ここからは、なぜニキビの芯を食べる人がいるのか、理由について解説していきましょう。都市伝説のような説によって食べる人もいるので、説の検証も同時に行っていきます。

美味しい

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ニキビの芯を絞るのが気持ちいいと感じる人もいますし、興味本位で食べた結果「美味しい」と感じ食べ続ける人がいます。ニキビの芯には独特な臭いがありますが、味に苦みや辛みなどの刺激はありません。

無味に近い味です。しかし、ナッツのような香ばしい油の感覚を感じる人もおり、ハマってしまう人がいます。ニキビの芯と同じように、頭皮の角質を食べる人も…。カリカリと頭をかいたとき、爪の間に溜まったクリーム色の角質を、そのままパクリと食べてしまう人がいます。

中には「辞めたい」と感じている人もいますが、無意識のうちに食べてしまうという口コミも。

免疫力が上がる

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ニキビ芯を食べる理由として、免疫が上がるという回答がありました。これは、都市伝説のように囁かれている説の1つです。ニキビの菌を体内に取り込むことによって、菌に強い体になるという説。

しかしこの説は、ただの都市伝説であり間違いです。菌を意図的に体内に取り込んでも、そのまま免疫力が向上するわけではありません。体内の構造は非常に複雑で、口から取り込んだものと血管から摂取したもの、肛門や皮膚表面といった取り込む場所・部位によって体内の反応が異なります。

飲み薬よりも座薬の方が効果を発揮したり、逆もまたしかりですよね。ニキビ芯を食べたからといって、ニキビの元となる菌に強くなる免疫力強化は期待できません。

ニキビが治る

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