2019年3月1日 更新

「人の不幸は蜜の味」の意味と語源は?人の不幸は蜜の味と感じる心理

人の不幸は蜜の味というのは誰しも経験したことのある感情ではないでしょうか。どうして他人を羨ましく思う反面、しめしめと思う気持ちが生まれるのでしょうか。また人の不幸は蜜の味の語源や人付き合いの中で気を付けるポイントについて解説します。

「人の不幸は蜜の味」の意味

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誰かが失敗をした、苦い思いをした、うまくいっていると思っていたがひょんなことから叱られているのを聞いた。あなたにとって「目の上のたんこぶ」のような存在の人がそのような失敗談を聞いた時、あなたはどのような感情を抱きますか。

「しめしめ」という感情が浮き上がるのは誰しも経験があるはずです。人の自慢話には正直うんざりしてしまいますし、聞き続けるのは忍耐力も伴います。あまり聞きすぎるとかえって自分が惨めに感じる人もいるでしょう。しかし、順風満帆と豪語していた人が何かの拍子で不幸になったという話題は、気になりますし「そりゃ失敗するよね」という気持ちを持ち、少し自分が優位に立ったように思い気分が滅入ることはないでしょう。

人の不幸は蜜の味という言葉は言い得て妙ですね。

人の不幸は蜜の味の語源や由来

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こういった他人の不幸で自分自身が優越感に浸る感情というのを「シャーデンフロイデ」と言います。これは心理学用語としても有名な言葉です。そして語源はドイツ語です。Freudeは喜び、Schadenは損害、毒、という意味ですを合わせてシャーデンフロイデという言葉となりました。

自分と同じ立場、もしくは近しい立場の人間が自分より秀でているものを見たとしましょう。それが人にとっては財産や土地、もしくは家の大きさかもしれません。または高級車に乗っていること、ランチは高級レストランで毎週食べているなどなど。人が人を羨ましく思う気持ちは実は近しい人間に対してほど強くなり、その気持ちは羨ましいから妬みという感情へ変化していきます。

人の不幸は蜜の味の類義語と対義語

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人の不幸は蜜の味という言葉以外に似たような心情を表す言葉、または反対の意味を有する言葉はあるのか見てみましょう。

人の不幸は蜜の味の類義語

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同じような意味合いも持つ言葉として、ほくそ笑む・くすくす笑う・すすら笑いをするといった笑い方にも色々な表現があります。影で嘲笑うという表現が類義語としてあがるでしょう。

当事者の前では不幸や失敗に対する共感を示します。「辛かったね」や「お気の毒に」という言葉かけをしますが本心はまた別の気持ちがあるでしょう。儲け話や色恋話を鼻高々していた人が損をしたり例えば浮気話が浮上し右往左往している様子を他人から聞くと「そりゃそんなうまくいく話ばかりではないですよね」と心の中でしめしめと思いますよね。

人の不幸は蜜の味の対義語

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人の不幸は蜜の味という言葉の意味の反対の意味を表す言葉というのはいったいどういった様子でしょうか。例えば、誰かが失敗したことを教訓にすることで自分も気を付けようと自戒することです。

諺の中で「他人のふり見て我がふりなおせ」や「明日は我が身」という言葉が対義語に近いような意味合いを持ちます。
人の不幸を嘲笑うだけでなく、自分自身が同じような状況に置かれた時に「あのような失敗をしたくない」や「周囲から反感を買うようなマネはしないよう、浮足立たないように日々言動には気を付けよう」と学ぶ姿勢を意味します。

人の不幸は蜜の味の使い方

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人の不幸は蜜の味という言葉の意味は誰しも経験したことある感情だということが分かりました。どのようなシチュエーションの時にそのような感情をより強く感じるでしょうか。

例えば、恋愛の話ではどうでしょう。パートナーが容姿も良く性格も優しい。有名な企業にいて重要なポストにいる。お金に困っておらずいつも高級なレストランで外食、記念日にはサプライズがあって幸せすぎてどうしようと自慢している人がいます。それを聞かされる度にあなたはうんざりしていたとしましょう。

ある日、突然に別れを切り出された。当の本人は何が何だか分からず明らかに落ち込んでいる。実は交際相手は他に好きな人ができた、もしくは嘘をもっていた(借金があったなど)という話が本人からではなく、回り回った噂話から聞いた時に感じる「ざまあみろ」という感情が人の不幸は蜜の味です。

なぜ人の不幸は嬉しいのか?その心理

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どうして人は誰かの不幸を知るとほくそ笑まずにはいられないのでしょうか。「自分の性格が悪いのかもしれない」と思う人もいるかもしれません。イイ人というのは必ずしもこういった感情を持たない人のことを意味するのではありません。

他人の不幸を蜜の味を思う、気持ちのメカニズムについてお伝えします。

優越感に浸れる

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優越感というのは、他人と比べた時に自分の方が優っているときに生じる気持ちです。そしてとても気分の良い感情であることで、人は他人と比べて今の自分が優っているのか劣っているのかを評価軸にしていることがたくさんあります。

例えば、容姿。モデルや芸能人と比べると身長、体重、スリーサイズという目に見える数字では勝ち目がないと思う人は多いでしょう。しかし、学校の友達・職場の同僚など近しい関係の人とだったらどうでしょう。「私の方がスマートだ」「私の方が足が長い」など比較しませんか。そして優越感を感じるでしょう。

また、財産について。年齢を重ねるごとにその財力に対して優越感を感じます。住宅街でもひときわ大きな家を所有している、高級外車を所有しているなど持っている財力を示すものは日常に溢れています。他人から羨ましがられているだろうという気持ちも優越感の1つです。

妬みや嫉み

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誰かが得をしている話、勉強ができる話、好成績をおさめた話というのは羨ましいという感情があります。しかし羨ましいと思う気持ちと同じくらい、それを失えばいいのに=失敗をすればいいと思う気持ちも少なからず持ち合わせています。それが妬みや嫉みという感情です。

自分の現状が大きく不安定でなかったとしてもそのような感情は生まれます。しかし体調不良や気分の落ち込みなど精神的な不安定も合い重なると、妬みや嫉みという感情はより増えてきます。羨望が少しずつ強くなり、相手への恨みへとつながることもあるでしょう。

人と比べることで生じる気持ちです。しかし比べずに生活するというのは難しいですし、日常生活では比べられることばかりです。比べられることに疲れてしまいますね。

劣等感の表れ

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誰かと比べるというのは人間だれしも経験があります。自分自身が誰かと比べることもありますし、第三者があなたと他人を比べることもあります。評価されるということですね。評価というのは優劣を判定することでもあるため、あなたと他人を比べた時に能力が秀でているか否かを知る結果となります。

劣等感は、こういった自分自身が評価した、または他人に評価された際に相手に負けた時に感じる気持ちです。自分が劣っていることを認めざるを得ない状況といいましょうか。負け惜しみと言われたくない気持ちもあり反論する気持ちも失われてしまい、メンタル面が落ち込んだり虚しく感じることがあります。

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