目次
- ヘテロセクシャル(heterosexual)の意味
- 性的嗜好ではなく性的指向
- 最も多いとされる性的指向
- 異性に対して性的欲求や恋愛感情を持つ
- 恋愛感情のみはヘテロロマンティック
- ヘテロノーマティヴィティという概念
- ○○ロマンティックとは
- 性的指向はセクシュアル
- 恋愛的指向はロマンティック・オリエンテーション
- ロマンティック・オリエンテーションの種類
- 女の異性が男とは限らない!「異性」の意味
- 一般的には自分の身体的性に対立する性
- 自分の性自認に対立する性
- 自分の性表現に対立する性
- セクシュアリティの種類
- 身体的性
- 性自認
- 性的指向
- 性表現
- ヘテロセクシャル以外の性的指向
- 同性愛者(Homosexual)
- 両性愛者(Bisexual)
- 無性愛者(Asexual)
- 多性愛者(Polysexual)
- 性的嗜好もさまざま
- サディズム
- マゾヒズム
- ペドフィリア
- エフェボフィリア
- ネクロフィリア
- アガルマトフィリア
- ヘテロセクシュアルが当たり前ではない!多様化するセクシュアリティを受け入れよう!
ロマンティック・オリエンテーションの種類
via pixabay.com
ロマンティック・オリエンテーションには、さまざまな種類があります。先に解説したヘテロロマンティック(Heteroromantic、恋愛対象が異性)の他に、恋愛対象が両性であるバイロマンティック(Biromantic)、恋愛対象が同性であるホモロマンティック(Homoromantic)などです。
他にも全ての性別(トランスジェンダーなども含む)に恋愛感情を持つパンロマンティック(Panromantic)、自分が人に恋愛感情を持つことはあるが、自分が恋愛感情を向けられることは望まないリスロマンティック(Lithromantic)などもあります。
さらに全く恋愛感情を持たない人もおり、そのような恋愛的指向をエイロマンティック(Aromantic)と呼びます。
他にも全ての性別(トランスジェンダーなども含む)に恋愛感情を持つパンロマンティック(Panromantic)、自分が人に恋愛感情を持つことはあるが、自分が恋愛感情を向けられることは望まないリスロマンティック(Lithromantic)などもあります。
さらに全く恋愛感情を持たない人もおり、そのような恋愛的指向をエイロマンティック(Aromantic)と呼びます。
女の異性が男とは限らない!「異性」の意味
via pixabay.com
一般的に異性とは、女性に対する男性、男性に対する女性のことです。しかし、性の在り方が多様化している現在では、「異性」という概念も絶対的なものではありません。
以下で多様化する「異性」という言葉の意味について詳しく解説します。
以下で多様化する「異性」という言葉の意味について詳しく解説します。
一般的には自分の身体的性に対立する性
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一般的には異性とは、自分の身体的性に対立する性と考えられています。例えば、自分の身体的性が男性であれば女性が異性、自分の身体的性が女性であれば男性が異性です。
先に解説したヘテロノーマティヴィティにおける異性とは、身体的性に対立する異性を指しており、この考え方を元に社会制度が作られてきました。
しかし、近年はこのような旧来の考え方は通用しなくなってきており、異性という概念も変化しつつあります。
先に解説したヘテロノーマティヴィティにおける異性とは、身体的性に対立する異性を指しており、この考え方を元に社会制度が作られてきました。
しかし、近年はこのような旧来の考え方は通用しなくなってきており、異性という概念も変化しつつあります。
自分の性自認に対立する性
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異性を身体的性別ではなく、性自認の視点から捉え直そうとする考え方もあります。性自認とは、自分は男である、女であるといった自覚のことです。
例えば身体的性は男性だったしても性自認が女性であれば、その人にとっての異性は男性です。このような人の異性愛は、表面上は同性愛に見えますが、実際には異性愛ということになります。
例えば身体的性は男性だったしても性自認が女性であれば、その人にとっての異性は男性です。このような人の異性愛は、表面上は同性愛に見えますが、実際には異性愛ということになります。
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性自認の種類はさまざまで、自分は男性とも女性とも言えず、既存の性には当てはまらないと考えるXジェンダー(英語ではThird gender)や、自分の性自認がいまだに定まっていない、すなわち性的自認を探している状態であるクエスチョニング(Questioning)などがあります。
この立場から異性という概念を捉え直すと、実に多様な種類の異性が存在することになります。
この立場から異性という概念を捉え直すと、実に多様な種類の異性が存在することになります。
自分の性表現に対立する性
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性表現とは、社会的に要求される男らしさや女らしさのことです。例えば髪が長くスカートを履いているのは女らしい、髪が短くズボンを履いているのは男らしい、などの社会的な規範は性表現の一種です。
性表現は非常に多様な概念であり、髪型や服装などの見た目だけのことを指しているわけではありません。口調(日本であれば男性の場合は一人称が僕や俺、女性であれば私など)なども性表現の一種です。
性表現は非常に多様な概念であり、髪型や服装などの見た目だけのことを指しているわけではありません。口調(日本であれば男性の場合は一人称が僕や俺、女性であれば私など)なども性表現の一種です。
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どのような性表現が男らしい、もしくは女らしいかは、時代や社会によって変わるため、一概には言えません。例えば先に挙げた髪の長さは、現在では通用しなくなっている性表現の1つと言えます。
この性表現が身体的性や性自認と一致しない場合があります。例えば身体的性は男性で性自認も男性だが、性表現は女性(服装や口調など)だという人の場合、性表現という視点からの異性は男性ということになります。
この性表現が身体的性や性自認と一致しない場合があります。例えば身体的性は男性で性自認も男性だが、性表現は女性(服装や口調など)だという人の場合、性表現という視点からの異性は男性ということになります。
セクシュアリティの種類
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一般的にセクシュアリティは、身体的性、性自認、性的指向、性表現の4種類に大別されます。この4種類の下にさらに多くのセクシュアリティがあり、それらが複雑に絡まりあって、人のセクシュアリティが形成されます。
以下でセクシュアリティの種類について詳しく解説します。
以下でセクシュアリティの種類について詳しく解説します。
身体的性
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身体的性とは、身体構造を生物学的、医学的に見た場合の性別のことです。生物学的性とも呼ばれます。例えば男性であれば男性器(ペニスなど)がある、女性であれば女性器(子宮など)がある、といった特徴で性別が判断されます。
ただし、生物学的、医学的に見て男性か女性か判別できないケースもあり、そのような人をインターセックス(intersex)と呼びます。医学的には性分化疾患(DSD、Disorders of Sex Development)と言います。
ただし、生物学的、医学的に見て男性か女性か判別できないケースもあり、そのような人をインターセックス(intersex)と呼びます。医学的には性分化疾患(DSD、Disorders of Sex Development)と言います。
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インターセックスにはさまざまな例があり、一概には言えませんが、体の器官(主に生殖器)に女性と男性、両方の性質を備えているのが特徴です。外科手術を行うケースもありますが、必ずしも手術を要するとは限りません。
しましば性自認の問題と混同されますが、インターセックスはあくまで身体構造に由来する性であり、性自認とは関係ありません。
しましば性自認の問題と混同されますが、インターセックスはあくまで身体構造に由来する性であり、性自認とは関係ありません。
性自認
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性自認とは、身体的構造のような客観的な性ではなく、主観的な性のことです。本人が自分の性別をどう思っているかということだと考えるとよいでしょう。私は男である、女であるといった自覚のことを指します。
性自認は、身体的性と一致していれば特に問題はありませんが、中には一致しない人がおり、そのような人のことを医学的には性同一性障害(GID、Gender Identity Disorder)と呼びます。
ただし、近年は身体的性と性自認が一致しないことは障害ではないという考え方が主流になっており、そのような考え方から性同一性障害を性別違和(GD、Gender Dysphoria)と言い換えようとする動きが広まっています。
性自認は、身体的性と一致していれば特に問題はありませんが、中には一致しない人がおり、そのような人のことを医学的には性同一性障害(GID、Gender Identity Disorder)と呼びます。
ただし、近年は身体的性と性自認が一致しないことは障害ではないという考え方が主流になっており、そのような考え方から性同一性障害を性別違和(GD、Gender Dysphoria)と言い換えようとする動きが広まっています。
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