トランス状態の入り方のコツは？トランス状態に入る音楽や瞑想法も

マインドフルネス瞑想の効果

マインドフルネス瞑想や坐禅をしばらくしてみて気が付くのは、自分がいかに偏見やイメージ、また自分の都合で世界を把握しているか、ということです。
自分がどんなに自分に都合よく物事を解釈しているか、あるいは家庭環境や友人環境によって、どんな影響を受けたか、どんな偏見と思い込みをもっているか、そういった自分の（偏見）に気が付くだけでもいいのです。

今までよりずっと、自覚的になるのです。

また、マインドフルネス瞑想や坐禅は、心というよりむしろ身体の感覚にとても敏感になっていきます。自分の身体に耳を澄ますことによって自分は本当は、何を欲しているかを静かに聞き取っていきましょう。日常のささいなことにも歓びを感じることができるようになるでしょう。

ストレスに強くなり、とても気持ちは明るく前向きになっていきます。

坐禅やマインドフル瞑想によって、幸福なことがおこるとかそのように、瞑想は魔法ではないのです、無駄なことを考えずにすみますから物事がスムースに行くのです。
頭の中をシンプルにすることによって、むしろ、どんな状況でも明るく前向きに生きていくことができるようになるでしょう。

また、執着もなくなります。執着とは、恋人やパートナーに精神的にも物質的にも、依存したり期待してしまうことです、人から何かを得ようと期待している限り、つまり執着がある限り、あなたは本当に人を愛することはできません。

人にも環境にも依存せずに、幸福感を味わえた時、あなたは本当に自由なのです。

トランス状態は催眠療法でも使われている

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また、トランスを応用した催眠療法もあります。それについてご紹介していきましょう。

催眠療法におけるトランス状態の効果

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ミルトン・エリクソンという優れた心理療法家がいました、従来の催眠療法と違うトランス療法です。
相手の変性意識（トランス）に働きかけて、その人が本来持っている自己治癒能力を引き出していくものです。

相手の変性意識（トランス）をキャッチする能力に優れていた人でしたので体系的なマニュアルは残っていません。

変性意識（トランス）は二つに分けられます。没入と、解離です。没入とは、テレビに夢中になるとか本に夢中になる、創作活動に夢中になって我を忘れるとか、日常でもよくみられる没我状態ですね。

また解離とは、例えば何かショックな出来事があった時、意識が日常、現実から離れてしまう状態のことを言います。解離の状態になると、肉体的な苦痛がなくなったり、不安が和らいだりします。シャーマニズムは「解離」に近い状態なのです。

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セラピストは、患者を丁寧に観察することによって、相手の変性意識（トランス）の入り口を探していくのです。そして患者の無意識に同調していきます。セラピスト自身も感受性を鋭くして、患者と同調、連想してコミュニケーションをとっていくのです。

それから「診る」です、エリクソンは医者でしたのでふつうの医者が患者の顔色や様子を観察するように、「診る」のです。気になるパーツを探していくのです、何となく不自然である、あるいはまったく触れない事柄がある、患者は何にこだわっているか、など何となく相手の違和感を感じる部分を探していくのが「診る」になります。

そして相手とコミュニケーションをとりながら、相手の無意識（トランス）に任せていくのです。常識ではなく、無意識のセオリーを尊重するのです。（サッカーばかりして不登校の子どもに、サッカーができるのも、勉強ができるのも同じだよね、と語りかけるように）

かなりおおざっぱですが、こうしたやり方がミルトン・エリクソンのトランスを使った催眠療法です。