2019年9月13日 更新

ヤマノミ族とは?かわいい少女達が出産したこどもを殺す理由とは

「ヤノマミ族の少女はかわいい」と日本でも話題になりました。ヤノマミ族の少女のセックスと出産など性の習慣を中心に、女性だけで行われる出産の儀式や精霊返し、ヤノマミ族の生活習慣と自然環境を脅かす問題や殺人事件について、幅広くご紹介します。

目次

地球 宇宙 スペース - Pixabayの無料写真 (628406)

ヤノマミ族は森に生息する動植物が自然の一部であるように、ヤノマミ(人間)も自然の一部だと考えています。動植物は、自然の食物連鎖の中で生と死の営みがあるのです。

ヤノマミ族が行う精霊返しも、自然と共存するための営みと言えるでしょう。それが、ヤノマミ族が生きるための秩序です。自然の中の秩序と近代文明の秩序は相反するもので、共存するは難しいことです。

精霊返しという口減らしで食料を確保して生存するヤノマミ族と、愛と平和とグローバルを叫びながら、世界中の資源を食い尽くして滅亡していく我々と、どちらが正しくて幸せなことなのでしょうか。

価値観や倫理観や当たり前と思っていたことが音を立てて崩れた

ひまわり 夏 黄色 - Pixabayの無料写真 (628350)

人間の心や知性、そして向上心というのはどこから芽生えてくるのだろうか。「自然と共存している」と言えば聞こえはいいけど、やっていることは人殺しに変わりがない。

厳しい自然の中で生きながら文化や秩序の変化を受け入れず、頑なに森に留まり続けるという事がおかしいのではないだろうか。森から外に出ると、別世界が広がっているのだから。

進歩とは、そういうものではないだろうか。「自然と共存」というきれいな言葉で、感動と哀れみを共有する気にはなれません。命への冒涜、そして自然への冒涜とは何なのだろうか、わからなくなります。

ヤノマミ族は現在も文化を守りながら生活している

火 火災作り 発火具 ネアンデル - Pixabayの無料写真 (611933)

ヤノマミ族が精霊返しをするのは、食糧難から部族を守るためです。定住して外部の人間と接することで、食料は豊かになるでしょう。しかし、自然の豊かさと心の豊かさを失います。

そもそも食糧難が無ければ精霊返しも不要なのです。しかし、近代文明の豊かさと便利さを求める人々が森を乱開発し、自然環境のバランスが崩れています。精霊返しの儀式は、昔以上に必要性を増すでしょう。

森には動物がいなくなりました。ヤノマミ族の風習と彼らが抱える問題に、人々は無関心でいてはならないのです。ヤノマミ族は厳しさを増す森の中で、今も昔と変わらぬ生活を営んでいます。

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