2019年7月22日 更新

炎上商法にメリットや成功例はある?失敗した時の末路は?

芸能人などがブログなどのSNSで炎上商法してメリットを得ているということを聞いたことがあっても、炎上することによる具体的な成功例や、逆に失敗した時にどんな末路になるかなど、あまり知られていません。不快な思いをしてまで得たいものとはいったい何なのでしょう?

目次

炎上させてから次の展開に感動させられるような物語が準備されていない場合は、ただメッキがはがされ「人に不快な思いをさせるということだけで生きている人」「炎上商法でお金儲けをして生きている人」ということがバレてしまいます。

炎上商法した人の中身が、さらに人の興味を掻き立てられないものであるとバレると、人々の興味を失うどころか、ただ単に「頭の悪い中身のない目立ちたがり屋」だというレッテルを張られて生きていかなくてはならなくなります。

不快感を与え発信者のイメージを損なう

Guy Man People - Free photo on Pixabay (498947)

キム・カーダシアンは、炎上後に『家族』という宝物と一緒に、人々を感動させたり考えさせられるネタを提供し続け、その勢いは止まることがなく世界で有名になるほど家族そろってお金を稼ぎだすことができました。引き立て役だったパリス・ヒルトンとは、立場が逆転しておつりが出るほどです。

ですが、ただひたすら人の悪口を言い続けているYOUTUBERなどは、これから先の展開をどう考えているのでしょう?人の悪口で、人の共感を得ることしかできない炎上者はいます。

非難や中傷の嵐に精神的に追い詰められる

Fantasy Spirit Nightmare - Free photo on Pixabay (498976)

SNSなどで、ただひたすら人の悪口を炎上させて有名になっていると、非難や中傷の嵐に精神的に追い詰められることにしかなりません。あとの展開がないのですから。

要するに「人を誹謗中傷することで生活している」以外に、その炎上者に何の魅力や価値もなければ、やがて「そういうことか」とメッキがはがされ、そんな「人を貶めることを楽しんで炎上させて生活するしか能のないような奴はいらない」「かまうことで生かされてるなら、かまうのはやめよう」という結果になります。

個人情報が晒されるなどの危険もある

Magnifying Glass Human Head - Free image on Pixabay (498983)

ネットがあれば、検索しようと思えばどんなことでも検索できるような時代です。特に「こんな奴」とメッキがはがされ始めれば、今まで分誹謗中傷したぶんの誹謗中傷が返ってきます。

個人情報などは簡単にさらされます。自分の住所や過去の学歴や職業、どんな経緯でそんな「誰にも必要とされない人」になってしまったのかなど、触られたくないことほど触られることになります。

その時に「こんなはずではなかった」「人を誹謗中傷して炎上させることなどしなければよかった」と冷静になれるでしょう。

一度の炎上では効果は持続しない

Social Media Faces Photo Album - Free image on Pixabay (498986)

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という言葉がありますが、一度炎上したぐらいで、延々と人の関心を集められるほど、人は他人に対して興味を持ち続けません。特に、流行りの移り変わりが尋常ではないスピードになってきた現代では、興味の対象は次々に変わります。

多少有名になっても、有名であり続けられるものを持っていなければ「あの人は今」「ただの一発屋」的な扱いをされます。自分では「有名人になれた!」と思っていても、他人はさほど自分に興味を示さないことに気づきます。

炎上商法の成功例

Personal Group Silhouettes - Free image on Pixabay (498988)

炎上を目的とする以上、炎上マーケティングには大きなリスクが伴い、社会的地位を失墜することになりかねないので、一般的にはお勧めできる手法ではありません。ビジネスの基本は信頼関係の構築にこそあるからです。

炎上商法で一過性の認知度の向上を手に入れたとしても、長期的に多くの人を敵に回す可能性がありますが、SNSが普及により、意図せずに炎上してしまう事例が増えました。

炎上したときの対応を事前に考える上でも、炎上マーケティングで知名度を上げることに成功した事例をご紹介します。

ルーマニアの製菓メーカー「ROM」

Romania Flag National - Free vector graphic on Pixabay (498995)

ルーマニアの製菓メーカー「ROM」は元々、ルーマニアの国旗をモチーフにしたパッケージでしたが、しだいに「ダサいお菓子」と売れ行きが乏しくなり、パッケージをアメリカ国旗に変更しました。すぐにSNSで広がり、ニュースにまでなり、アメリカ国旗への変更に反対する声や、ROMに対する非難が上がりました。

しかし、その後すぐにROMはさらにパッケージを元のデザインに戻したのです!炎上する可能性を予期し、元に戻すことを初めから考えていたのです。消費者からの炎上を予期し、大規模に広告し、最後にネタばらし。

この炎上で、300,000ユーロ相当の広告効果を獲得し、スニッカーズを抜いて国内でのチョコレート菓子の市場シェア20%を獲得。2011年、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルのプロモ&アクティベーション部門とダイレクト部門でグランプリを獲得しました。

ドナルド・トランプ氏の米大統領選

Donald Trump Politician America - Free image on Pixabay (498998)

日本はアメリカと言えば、ハリウッドなどのセレブリティーのイメージを持ちますが、実際はホームレスが多く「いざという時に500$出せない」という人であふれています。

大統領選挙では「絶対に勝つ」とされ当たり障りのない優等生的発言を繰り返すクリントンより、「国民のお金を他国に渡さない」などと過激発言を繰り返し、炎上商法でマスコミの関心をつかんだトランプの方が、確実に国民の関心を集め始めました。

今まで「大統領になどなるはずがない」とスルーされていたトランプが、少しずつ共感を増やし、結果大統領になりました。

奈良県マスコットキャラクター「せんとくん」

Japan Nara Park - Free photo on Pixabay (499005)

奈良県の「平城遷都1300年祭」の公式マスコットキャラクター「せんとくん」は、従来のゆるキャラとは一線を画したデザインで、制作経費も1,018万円かけ、一般公募ではなく専門家の籔内佐斗司に500万円が支払われ、当初はさまざまな批判が寄せられました。

結果、炎上し「せんとくん」を巡る騒動に関し多くの報道が行われ、知名度が非常に高まり、NHKと民放キー局で計1時間52分02秒放送され、1,469,590,167円の広告料、全国紙の新聞で13,331,019円、合計約15億円の宣伝効果があったとされました。

飲食店が無断キャンセルをSNSで報告

Restaurant Wine Glasses - Free photo on Pixabay (499020)

飲食店が無断キャンセルをSNSで報告する事件が多発し「飲食店の無断キャンセル」が飲食業界全体に与えている被害は年間で約2,000億円、さらに通常の予約の1~2日前に生じるキャンセルを加えると、被害額は1.6兆円になることがわかりました。

店側は「キャンセルは困るが、前向きな集客はしたい」、消費者は「大人数の宴会でもスムーズに予約して気持ちよく利用したい」そんな双方のニーズを両立させるサービスがじわじわと人気を集めています。

日本最大規模の即時予約ネットワーク「ビスポ!」は、LINEアカウント上で即座に飲食店とユーザーをマッチングしてくれるシステムで、LINE Venturesやサッカー本田圭佑選手の個人ファンドから出資を受けて誕生しました。

炎上商法の失敗例

Workstation Office Business - Free photo on Pixabay (499025)

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