2019年8月2日 更新

ナッツリターンの概要とその判決は?海外の反応や現在の話も

2014年に起きたナッツリターン事件を覚えていますか?ナッツ姫と呼ばれ世間を賑わせた趙顕娥(チョ・ヒョナ)は現在何をしているのか?ナッツリターン事件の概要から判決、海外の反応までをまとめていきます。その後、ナッツリターン事件はどうなったのか見ていきましょう。

目次

2014年12月30日に、ソウル西部地検により趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、航空保安法違反と虚偽の証言を強要した罪で逮捕されることになります。

その虚偽の証言を強要については、大韓航空社常務も従業員などに「チーフ・パンサーは自らの意志で飛行機を降りた」と証言するようにと強要していたことが明るみとなり逮捕されました。

会社ぐるみで、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が引き起こした事件を隠蔽しようとしていたことが明らかとなったことで、世論の批判が集中していき更に騒動が大きくなっていくのです。

国土交通部の調査官逮捕

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大韓航空社専務の逮捕に続き、国土交通部の調査官も逮捕される事態となりました。逮捕されは国土交通部の調査官は、ナッツリターン事件の捜査状況を大韓航空社専務に内容をリークしていたということです。

国土交通部の調査官の逮捕によって、大韓航空社と国土交通部との癒着があったことが明らかとなり、いつから両者の間にそのような関わりがあったのかについても詳しく捜査が開始されることになります。

大企業でもある大韓航空社と国が、口裏を合わせて事件を隠蔽しようとしていたのではないかと、韓国メディアのみならず世界中でバッシングの標的となっていきます。

初公判では航空保安法違反を否認

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趙顕娥(チョ・ヒョナ)が逮捕され、2015年1月19日にソウル西部地裁にて初公判が開かれました。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、客室乗務員とチーフ・パンサーへの暴言や暴行については認めたものの「自身が飛行機を停止させるように命令したのではない」「日頃はまだ滑走路に向かっていなかった」とし航空保安法違反の容疑を否認しました。

しかし、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が飛行機を止めろ!と言った際にチーフ・パンサーは「飛行機は滑走路に入っているため、戻ることはできません」と述べたのにも関わらず「飛行機を止めろと言ったら止めろ!」と主張したのを乗客や従業員からの証言を得られていると検察側は主張し、趙顕娥には飛行機が動いているとの認識があったとしています。

趙顕娥は、初公判で反省の弁は述べてはいますが航空保安法の容疑については、チーフ・パンサーや責任者が事を意図的に誇張して証言していると主張し容疑を否認し続けました。

結果懲役10月執行猶予2年

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初公判で航空保安法容疑を否認した趙顕娥(チョ・ヒョナ)でしたが、裁判官は「飛行機のドアを閉めた時点で航空中とみなされる」とし、趙顕娥の弁護側の「まだ、離陸していない飛行機に航空変更を罪とする航空保安法にはあたらない」の主張を退けました。

そして、趙顕娥に対し暴行罪と航空保安法違反で検察側が求刑していた懲役3年の求刑ではなく、懲役1年の実刑判決をソウル西部地裁は言い渡しました。しかし、判決の翌日に量刑が不服とし控訴しています。

2015年5月に控訴審判決では、業務妨害罪と暴行罪は認められたものの一審の航空保安法に対しては判決を棄却し無罪となり、懲役10月執行猶予2年の判決となりました。

検察側が航空保安法が無罪となったことを不服てして上告しましたが、上告が棄却されたため判決が確定しました。

2015年5月釈放

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控訴審判決で、懲役10月執行猶予2年の判決が確定となり検察側は上告しましたが、趙顕娥(チョ・ヒョナ)側は上告せず、検察の上告が認められなかったため、2015年5月に趙顕娥(チョ・ヒョナ)は釈放されることになりました。

釈放される際は、多くの取材陣が集まり注目の高さが伺えました。しかし、趙顕娥(チョ・ヒョナ)は全ての罪を認めることはなく、家族・会社ぐるみで事件を隠蔽しようとしていたことから、世論からの批判が収まることはことはありませんでした。

また、裁判中の趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、反省文を提出するなど反省の意志は示していたようですが、判決を聞いた瞬間に泣き崩れたりと感情的な一面も見せていたようで「自業自得」「同情の余地なし」と世論の評価は厳しいものとなっています。

さらに見つかる大韓航空の問題

Exclamation Point Question Mark - Free image on Pixabay (518808)

ナッツリターンの判決についてを詳しく解説してきました。趙顕娥(チョ・ヒョナ)が逮捕されただけではなく、大韓航空社専務や国土交通部の調査官にまで捜査の手が及び逮捕に至っていたことがわかりました。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)の横暴な態度が原因で、大韓航空社や国土交通部にまで大きな波紋が及ぶ結果となっています。しかし大韓航空社の問題は、これだけに留まらず次から次へと問題が明るみとなっていきます。

つづいては、次々に発覚した大韓航空社の問題とは、一体どのようなものだったのかについてを解説していきます。

騒動を隠蔽しようとする

Income Tax Calculation Calculate - Free photo on Pixabay (518816)

そもそもの発端は、マカダミアナッツの提供方法でした。趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、マカダミアナッツの提供方法に変更があったのを知らなかったのです。

たしかに以前は、はじめから紙に出しての提供だったのですがアレルギーをお持ちのお客様はの配慮として変更となったばかりだったのです。それを知った趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、それならそうと説明できない客室乗務員やチーフ・パンサーが悪い!自分は悪くない!と開き直り、飛行機が遅れてしまったのも「お前らのせいだ!」と言い放ったようです。

そして、趙顕娥(チョ・パンサー)は大韓航空社に対して自分は悪くないとの虚偽の証言をしていたことが明らかとなっています。その上で、大韓航空社は趙顕娥の不正を守るために会社ぐるみで隠蔽を図ります。

チーフ・パンサーには、自分の意志で飛行機を降りたと何度も書類を書かせ、証言もそのようにするようにと強要し、従業員らにも虚偽の証言をするようにと働きかけていたのです。

虚偽の証言が多い

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趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、初公判でも航空保安法の容疑について「飛行機はまだ滑走路に向かっていなかった」「自身が飛行機を停止させるように指示していない」と容疑を否認していますが、これは真っ赤な嘘です。

先ほどもお伝えしたように、騒動になってから趙顕娥(チョ・ヒョナ)は大韓航空社に虚偽の報告をしています。そして、取り調べや裁判でも暴言と暴力は認めていますが、暴言や暴力を受けたチーフ・パンサーや客室乗務員の証言とは食い違っている部分のほうが多いのです。

虚偽の証言が多く、趙顕娥(チョ・ヒョナ)の証言に信憑性が全くないことは明らかであると言わざるを得ません。

乗客にも懐柔しようとした

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趙顕娥(チョ・ヒョナ)の不正を守るために、会社ぐるみで従業員などに虚偽の証言をするようにと強要し、趙顕娥に不利な関係者の懐柔を画策していった大韓航空社ですが、従業員のみならず同じ飛行機に乗り合わせていた乗客へも懐柔していました。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)が搭乗していたファーストクラスには、一人だけ乗客が乗っていました。その乗客は、唯一趙顕娥(チョ・ヒョナ)が引き起こした事件の目撃者ともなります。その乗客に対しても、懐柔しようとしていたことがわかっています。

その乗客は、メディアの取材に応じ「役員から電話があり、大韓航空機の模型をプレゼントするので、マスコミには大韓航空社からきちんと謝罪を受けたと言ってほしい」と言われたと語っています。

妹の発言にも反感

Conversation Balloon Text - Free photo on Pixabay (518830)

趙顕娥(チョ・ヒョナ)元副社長の妹である、趙顕旼(チョ・ヒョンミン)専務がナッツリターン騒動の最中に従業員に向けて送ったメールの内容について物議を醸すことになります。

メールのタイトルには「反省文」と書かれ「過ちとは一人だけの責任ではない、一人の社員の過ちは全ての社員の過ちである」と綴られており、皆で反省することを求めていたようです。

この一見すると、正しいことを言っているようにも思える内容ですが、そもそも騒動を起こしたのは姉の趙顕娥であり、身内の妹にそんなことを言われても納得する従業員などいるはずもないのです。

このことが、メディアなどにも取り上げられ妹の発言にも世論から反感の声が多く上がり騒動の沈静化どころか、韓国国民の怒りに火をつけるものとなってしまったのです。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)のその後と現在

Statue Sculpture Exhibition Art - Free photo on Pixabay (519047)

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