2019年8月2日 更新

ナッツリターンの概要とその判決は?海外の反応や現在の話も

2014年に起きたナッツリターン事件を覚えていますか?ナッツ姫と呼ばれ世間を賑わせた趙顕娥(チョ・ヒョナ)は現在何をしているのか?ナッツリターン事件の概要から判決、海外の反応までをまとめていきます。その後、ナッツリターン事件はどうなったのか見ていきましょう。

目次

チーフ・パンサーに「飛行機から降りろ!」激怒したときは、飛行機は滑走路に向かう準備であるプッシュバックしている段階であり、もちろん搭乗者は乗り終えていることなります。

それなのにも関わらず、チーフ・パンサーや客室乗務員に「飛行機から降りろ」ということ自体がおかしな話なのです。ましてや、航空会社の副社長である趙顕娥(チョ・ヒョナ)がそんな無茶苦茶な言い分を突きつけることが意味不明な言動といえます。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)の、怒り狂った叫び声はファーストクラスのみならず、エコノミークラスの搭乗者にまで聞こえており異常な空気が流れていたということです。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)が搭乗口に戻すよう命令

Hand Stress Anger - Free photo on Pixabay (515275)

離陸準備に入っていた、大韓航空機は滑走路に向かいプッシュバックしていた飛行機を、趙顕娥(チョ・ヒョナ)はチーフ・パンサーを飛行機から降ろすために搭乗口に戻すように機長に指示を出したといいます。

しかし、機長は「すでに滑走路に向かっている、そんなことのために搭乗口に戻ることはできない」と説明するが、趙顕娥(チョ・ヒョナ)は「そんなことは関係ない!止めろと言ったら止めろ!」と激昂したようです。

機長は、なぜ趙顕娥(チョ・ヒョナ)がそこまで激昂しているのか理由はわからなかったが、異常な様子を察知し飛行機を一旦停止させ搭乗口に引き返していきます。

ランプリターンからナッツリターンと命名

Medicine Biology Healthcare - Free image on Pixabay (515245)

飛行機がプッシュバックしたのにも関わらず、搭乗口に引き返してくることは異例なことではありますが、持ち主のいない荷物を積んでしまっていたり、搭乗者の中に体調不良が生じた際には空港官制官にランプリターンすると無線を飛ばします。

このときも、ランプリターンすると許可を得て滑走路に向かっている途中で引き返したため、はじめは横暴な「ランプリターン」だと言われていましたが、詳細がわかっていくうちにランプリターンならぬ「ナッツリターンである」とメディアで取り上げられ世界中で大騒動となっていったのです。

チーフパーサー不在で離陸

Aircraft Take-Off Air New Zealand - Free photo on Pixabay (515246)

機長に搭乗口に戻るように指示し、搭乗口に到着すると趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、本当にチーフ・パンサーを飛行機から降ろしてしまいます。そして、飛行機はチーフ・パンサー不在のまま出発予定時刻を20分遅れで仁川空港に向け離陸することになりました。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、チーフ・パンサーが飛行機から降りたのを確認すると自分の席に戻り何事もなかったかのように出発を待っていたといいます。

自分の思う通りにならないと気が済まない性格で、自分のせいで飛行機の到着時間が遅れ多くの人に影響してしまうということを全く考えていないことは明らかです。

11分遅れで目的地に到着

Time Management Stopwatch - Free image on Pixabay (515248)

20分遅れで、ケネディ空港を出発し仁川空港には11分遅れで到着した大韓航空機ですが、そもそもどうしてプッシュバックしていた飛行機を搭乗口に引き返してランプリターンすることになったのかは、搭乗者には一切の説明がなされていなかったのです。

飛行機がなぜ遅れてしまったのかの遅延理由、一連の運航状況を乗客に説明していなかったことも批判の的となっています。搭乗していた乗客は、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が飛行機内で激昂していたのを知ってはいましたが説明をしなくてはいいという理由にはなり得ません。

ナッツリターンの判決

Hammer Court Dollar - Free photo on Pixabay (515788)

ナッツリターン事件の概要についてを解説してきました。事件の発端となったのは、全て趙顕娥(チョ・ヒョナ)による、身勝手な言いがかりと横暴な態度が引き起こした事件です。

ナッツリターン事件は、趙顕娥(チョ・ヒョナ)の横柄さだけではなく、様々な人物にまで警察の捜査の目がいくこととなっていきます。ナッツの提供方法という些細な出来事だったはずが、どんどん色んな悪事も発覚していく結果となっていきます。趙顕娥(チョ・ヒョナ)も、ここまで大きな事件になるとは想像もしていなかったことでしょう。

そんな趙顕娥(チョ・ヒョナ)と大韓航空社には、どのような判決が下ったのかを詳しく解説していきます。

趙顕娥に出頭要請

Judge Hammer Judgement - Free photo on Pixabay (515791)

大韓航空機の到着を遅延理由について、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が関わっているとし、2014年12月11日に、その当時大韓航空機副社長であった趙顕娥(チョ・ヒョナ)に対し国土交通部により出頭要請が出されました。しかし、大韓航空機側は指定された日に出頭するのは難しいとの見解を示したといいます。

これを皮切りに、国土交通部をはじめとする調査チームを編成し、当時大韓航空機に搭乗していた客室乗務員や事務長などからも事実調査を実施し、今後は乗客などからの聞き取り調査を開始すると発表しました。

国土交通部は、趙顕娥(チョ・ヒョナ)が出頭要請に応じなければ罰金賦課する可能性もあると強気な姿勢で捜査にあたっています。また、ランプリターンに至った経緯を調査したうえだ航空保安法の適応をするか検討するとも発表しています。

大韓航空本社を家宅捜査

Police Baltimore Officer - Free photo on Pixabay (515803)

韓国の大手市民団体の参加連帯は、2014年12月10日に趙顕娥(チョ・ヒョナ)副社長に対し、航空機をランプリターンさせた経緯は航空保安法違反にあたり、趙顕娥の威力による業務妨害などの疑いがあるとし検察に告発を行いました。

市民団体の調べによると、趙顕娥(チョ・ヒョナ)がチーフ・パンサーに「お前が降りろ、飛行機を戻せと機長に伝えろ」と罵声を浴びせている様子を目撃証言があるとし検察に告発した経緯を説明しています。この告発を受けた検察が、航空保安法違反の容疑で大韓航空本社の家宅捜索に踏み切りました。

大韓航空に行政処分と課徴金

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大韓航空本社の家宅捜索の結果、ナッツリターン事件を起こした大韓航空機に対し運行停止処分にくわえ、課徴金処分を下すことを国土交通部は明らかにしました。大韓航空社は事件発生と事件後の対応について、航空法違反にあたるとし行政処分を下すことに至ったと説明しています。

行政処分審議委員会を開き協議の結果、大韓航空機の21日の運行停止、14億4000ウォン(日本円で約1億5000万円)の課徴金処分を課せると処分を決定した。この処分にくわえ、趙顕娥(チョ・ヒョナ)に対して4つの容疑で本格的な捜査が開始されました。

趙顕娥(チョ・ヒョナ)に逮捕状

Police Squad Car - Free photo on Pixabay (515811)

マカダミアナッツの提供方法に腹を立てた趙顕娥(チョ・ヒョナ)は、客室乗務員に罵声を浴びせたのちにチーフ・パンサーに対して、飛行機から降りるよう強要し暴力行為にまで至っていたと検察の捜査で明らかとなっています。

また事件後、チーフ・パンサーに「自らの意志で飛行機から降りた」と書類へ記入させ、証言を強要していたことも明らかとなり会社ぐるみで事件を隠蔽しようとしていたことも発覚しています。

そして、2014年12月24日に趙顕娥(チョ・ヒョナ)に対し4つの容疑で検察から逮捕状が請求されました。韓国では、憲法よりも国民の意見が反映されやすい国民情緒法が逮捕状を請求される後押しとなったと言われています。

大韓航空常務も逮捕

Handcuffs Cuffs Arrest - Free vector graphic on Pixabay (515821)

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