2019年11月6日 更新

祟り神の祟りは本当にある?日本の祟り神一覧と祟り神になった理由

もののけ姫に登場した「祟り神」は、日本に実在する神であることをご存知でしょうか。日本には、祟り神と呼ばれる荒れ狂った神はもちろん、人々や土地に力を貸す神々も多数存在します。この記事では、神の種類や祟り神の正体、それらを祀る神社など一覧でご紹介していきましょう。

中部地方

Japan Kyoto Shimogamo Shrine - Free photo on Pixabay (736835)

中部地方では、岐阜県海津市に御霊神社が存在しています。祀っているのは、神話に登場することが多い「大国主神(おおくにぬしのかみ)」です。大国主神を祀っている神社は、日本各地に存在しています。

大国主神がもたらすご利益は、金運や仕事運です。他にも縁結びや子授けなど、ご利益が多い神として知られています。また、魔除けや対人運にもご利益があるため、良縁を望んでいる人、断ち切りたい相手がいる人は、是非訪れてみましょう。

関西地方

Great Torii Of Miyajima Symbol - Free photo on Pixabay (736836)

関西地方には、御霊神社が数多く存在します。その中でも、面白半分で訪れたり、素人が軽い気持ちで訪れると危険な神社を紹介しましょう。まずは、擬音の外れに存在する安井金比羅宮です。縁切り神社として、知られています。

安井金比羅宮には、祟り神としておそれられた崇徳天皇が祀られているのです。他には、橋姫神社などでしょう。御霊神社ではないものの、現在も園内に五寸釘を撃たれた人形が散乱しています。人の恨みが集まる場所であり、御霊神社と似た特徴を持つ神社です。

祟りと呪いの違いとは?

Bangkok Buddha Gold - Free photo on Pixabay (736837)

祟りと呪いについて、どのような違いがあるのか、また与えられる影響にどのような違いがあるのあ明確にわからない人もいるでしょう。ここからは、祟りと呪いの違いについて、解説していきます。祟りも呪いも、人間に災いをもたらすといった点は、同じです。

しかし、与える側によって使い分けられます。呪いは人や人に近しい下等なものが危害を加える様であり、祟りは神や特別な力を持った存在、人間ではない高貴な存在がもたらす災いとして使用されるのです。

ですから、不遇の死をとげた死者が災いをもたらす場合、それらは「祟り」と表現されますし、生きている人間が、他者へ恨みを募らせ怨念を送ることを「呪い」と表現します。

日本の神様の種類

Japanese Tatami - Free photo on Pixabay (736965)

神や人ではない高貴な生き物、高次元の存在がもたらす大きな災いを、祟りと表現します。祟りをもたらすことができる存在は、日本各地に存在しているのです。信仰や宗教によって、それぞれが神と認識している存在は、異なる場合もあります。

ここからは、日本に存在する神様の種類について、ご紹介していきましょう。ここでは、一般的な神々を紹介していきます。信仰する神が紹介されなかったとしても、それらを否定するものではなく、さまざまな神が存在することを理解し、読み進めてみましょう。

日本神話由来の神様

Dragon Woman Human - Free photo on Pixabay (736966)

日本には、神に関するさまざまな話が存在します。アマテラスとスサノオノミコトの制約や出雲神話、世界の誕生秘話など、物語のように語り継がれているのが、日本神話と呼ばれるものです。この日本神話に登場する神々は、非常に多く、それぞれの関係性も複雑な場合があります。

日本各地に、日本神話に登場する神々を祀った神社や、ゆかりの地などが存在するため、フィクションでありながら現実味のある物語として、信じている人も少なくありません。また、日本神話として伝えられた儀式や習わしが定着し、現在もそれらが行われている場所が存在します。

陰陽道の神様

Japan Japanese-Style Room Houses - Free photo on Pixabay (736962)

古くから信じられ、学問や政治にも関与してきた神が陰陽道です。歴史上の人物で、陰陽道を信仰し、政治や祀りに取り入れた人物は多数存在しています。陰陽道は、仏教や神道と異なるものですが、双方に影響を与えあった時代もありました。古神道では、陰陽道の術式を取り入れた呪術が行われていたようです。

陰陽道の神は、信仰や考え方によって多少異なりますが、十二天将や歳徳神、牛頭天王など、多くの神々が存在し、それぞれに特徴を持っています。

民間信仰の神様

Japan Iron Kettle - Free photo on Pixabay (736964)

暮らす地域や家系、伝承によって誕生した宗教、神々を民間信仰と表現します。アニメのもののけ姫で表現されていた神々や祟り神は、民間信仰の神的要素が強いと言えるでしょう。

民間信仰の神様で有名なのが、七福神やダイダラボッチなどです。他にも、動物や土地・自然に似た特徴の神々が存在します。天狗や天女、貧乏神や座敷童なども、民間信仰の神様です。他の神々と違い、民間信仰の神様は時折人目に触れることがあります。

人神

Craft Okinawa Glass - Free photo on Pixabay (736960)

人神とは、実際に存在していた人間が死後、神として誕生する様です。つまり、祖父母や先祖が守護霊として自身を守ってくれるという考え方が人神というものになります。人神には種類があり、生前優れた行いによって死後神化したもの、生前に未練があり現世に残った霊、などです。

人神となった理由によって、能力やもたらすものが大きく変わってしまうのが特徴的でしょう。人神の行いによっては、悪霊や呪いと表現される場合もあります。

琉球の神

Hibiscus Hashigo梧 Okinawa - Free photo on Pixabay (736959)

沖縄を中心に栄えた宗教が琉球神道であり、琉球神道で祀られているのが、琉球の神です。琉球神道は、地域によって多少異なりますし、民間信仰と混ざり合い、独自の発展をとげたものもあります。

琉球神道では、セジという言葉が存在し、人間に幸福をもたらすセジの顕現者こそが神だと認識されているのです。他には、巫女やシャーマン、オナリ神など、琉球の中にも多数神が存在しています。世の中には、多くの神が存在し、そのどれもが存在を否定できるものではありません。

自身の地域にも独自の神、信仰がないか探ってみるといいでしょう。

祟り神を怒らせないように注意!

Shisa Okinawa - Free photo on Pixabay (736961)

日本各地には、多くの神が存在し、それらをそれぞれ信じる多くの人間が存在しています。神も人間も、魅力的な部分だけを持っているわけではありません。怒りを感じることも、悲しみに打ちひしがれることもあるのです。

神を都合のいい存在として認識するのではなく、それぞれの歴史やどういった思いを持っているのか考えてみるといいでしょう。くれぐれも、祟り神を怒らせることのないように注意してください。

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