目次
- 日本人の風習「精霊馬」とは?
- 精霊馬とは?
- 精霊馬の目的
- きゅうりとナスを使う理由
- 精霊馬の作り方
- 用意するもの
- 準備した割り箸やマッチを野菜に指す
- 地域別の精霊馬を飾る時期
- 関東地方
- 北海道・東北・北陸
- 西日本
- 精霊馬の飾り方
- 飾る場所
- 飾る向き
- 宗派によっても違いがある
- 精霊馬のアレンジが話題
- スポーツカーを見立てた精霊馬
- 馬車を見立てた精霊馬
- 戦艦に見立てた精霊馬
- ネズミに見立てた精霊馬
- 精霊馬の処分法
- 川に流す
- お清めして半紙にくるんで処分
- 精霊馬を食べるのは?
- 一般的なお盆の風習
- 地域によって違うお盆の期間
- 旧暦7月15日
- 新暦7月15日
- 新暦8月15日
- 地域ごとに違うお盆の風習
- 北海道地方
- 東北地方
- 関東地方
- 中部地方
- 近畿地方
- 中国地方
- 四国地方
- 九州地方
- 地域によっては知らない人もいる伝統的な風習
北海道・東北・北陸地方でも、精霊馬・精霊牛を作る風習はあります。この地方でも7月にお盆とする地域や家庭もありますが、関東地方に比べると8月をお盆とするところが多いようです。
関東地方では13日に精霊馬・精霊牛をお供えしますが、北海道・東北・北陸地方は送り盆である16日にお供えします。中には15日を送り盆とする地域もあるようです。
処分する日は、関東地方と同じ16日。ゆっくり丁寧にお出迎えするために精霊牛を、急いで帰ってもらうために精霊馬を使用する地域もあるようです。
関東地方では13日に精霊馬・精霊牛をお供えしますが、北海道・東北・北陸地方は送り盆である16日にお供えします。中には15日を送り盆とする地域もあるようです。
処分する日は、関東地方と同じ16日。ゆっくり丁寧にお出迎えするために精霊牛を、急いで帰ってもらうために精霊馬を使用する地域もあるようです。
西日本
via pixabay.com
実は精霊馬・精霊牛という文化が西日本では無いのは知っていましたか?お盆にお供えをする精霊馬のことすら聞いたことが無い人もいるかもしれません。
西日本は8月13日~15日をお盆とする家庭が一般的です。しかしお盆行事をしないわけではなく、精霊流しや精霊舟などの風習が深く根付いています。
精霊舟とは麦わらや木などで造った小舟です。ご先祖様の霊を精霊舟に乗せて川に流す風習が、送り盆である8月15日に行われています。
西日本は8月13日~15日をお盆とする家庭が一般的です。しかしお盆行事をしないわけではなく、精霊流しや精霊舟などの風習が深く根付いています。
精霊舟とは麦わらや木などで造った小舟です。ご先祖様の霊を精霊舟に乗せて川に流す風習が、送り盆である8月15日に行われています。
精霊馬の飾り方
精霊馬・精霊牛は作ったらお仏壇の前に、お供えすれば良いだけなの?と、疑問に感じる人もいるでしょう。こちらも地域や家庭によって、違いはありますが飾り方や向きなどの正しい方法があります。
正しくお供えすることで、ご先祖様も気持ちよく家にたどり着け、安心して帰ることができるはずです。
また親戚が多く集まる家では、どうしても目についてしまうのがお供え物。恥ずかしい思いをしなくても良いように、正しく精霊馬・精霊牛を飾っておくと安心して親族のお出迎えもできそうです。
正しくお供えすることで、ご先祖様も気持ちよく家にたどり着け、安心して帰ることができるはずです。
また親戚が多く集まる家では、どうしても目についてしまうのがお供え物。恥ずかしい思いをしなくても良いように、正しく精霊馬・精霊牛を飾っておくと安心して親族のお出迎えもできそうです。
飾る場所
精霊馬を飾る場所は精霊棚が一般的です。精霊棚とは盆棚とも言われ、本格的な作り方もありますがお仏壇の前に小さなテーブルを置いて白布を敷く簡易的なものでも構いません。
また精霊棚を作るスペースが無い場合は、お仏壇にそのまま精霊馬を置く方法もあります。お仏壇が無い場合は、お皿やお盆に置いたり、地域によっては玄関先・軒下に置いたりする場所もあります。
精霊棚に置く場合は、精霊馬と精霊牛を両端に置く場合、右端に置いて置くに精霊牛を手前に精霊馬を置く場合とさまざまです。事前に住んでいる地域の風習を調べておきましょう。
また精霊棚を作るスペースが無い場合は、お仏壇にそのまま精霊馬を置く方法もあります。お仏壇が無い場合は、お皿やお盆に置いたり、地域によっては玄関先・軒下に置いたりする場所もあります。
精霊棚に置く場合は、精霊馬と精霊牛を両端に置く場合、右端に置いて置くに精霊牛を手前に精霊馬を置く場合とさまざまです。事前に住んでいる地域の風習を調べておきましょう。
飾る向き
精霊馬を飾る時には、向きにも注意が必要です。しかし考え方によって精霊馬の向きが変わるので、こちらも住んでいる地域の考え方を調べておいた方が良いでしょう。
一般的には迎える時には精霊棚の内側に頭を向けて飾り、送る時には外側に向けて飾ります。また東側からご先祖様が来るという考えもあるため、迎える時には東に頭を向け送る時には西に頭を向けるというのもひとつの考え方です。
地域によっては玄関からお出迎えをするということで、迎える時には頭を玄関に送る時にはお尻側を玄関に飾る場合もあります。
一般的には迎える時には精霊棚の内側に頭を向けて飾り、送る時には外側に向けて飾ります。また東側からご先祖様が来るという考えもあるため、迎える時には東に頭を向け送る時には西に頭を向けるというのもひとつの考え方です。
地域によっては玄関からお出迎えをするということで、迎える時には頭を玄関に送る時にはお尻側を玄関に飾る場合もあります。
宗派によっても違いがある
via pixabay.com
宗派によっては精霊馬を作らないところもあります。それはお盆に対する考え方が違うからです。浄土真宗はお盆に精霊馬を作る風習はありません。
精霊馬を作るところでは、霊となったご先祖様をお盆におもてなしをし、一緒に過ごしお見送りをするという考えのもとお盆を過ごします。また浄土真宗はご先祖様が霊になるという考えを持ちません。
お盆はご先祖様を感謝するための日。お墓参りなどでご先祖様に会いに行き感謝を伝えるという考え方が、浄土真宗では一般的です。
精霊馬を作るところでは、霊となったご先祖様をお盆におもてなしをし、一緒に過ごしお見送りをするという考えのもとお盆を過ごします。また浄土真宗はご先祖様が霊になるという考えを持ちません。
お盆はご先祖様を感謝するための日。お墓参りなどでご先祖様に会いに行き感謝を伝えるという考え方が、浄土真宗では一般的です。
精霊馬のアレンジが話題
via pixabay.com
古くから伝わる風習では馬や牛に見立てて精霊馬を作られますが、最近ではネット上に少し変わった精霊馬の画像が多く投稿されています。
ご先祖様への気持ちがあれば、精霊馬のアレンジも決して間違いではありません。より早く家にたどり着けるように、より心地よく乗れるように愛情がこもったものばかりです。
故人が好きだった乗り物に見立てて精霊馬を作ると、ご先祖様もきっと喜んでくれることでしょう。アレンジされた精霊馬のほんの一部を紹介します。
ご先祖様への気持ちがあれば、精霊馬のアレンジも決して間違いではありません。より早く家にたどり着けるように、より心地よく乗れるように愛情がこもったものばかりです。
故人が好きだった乗り物に見立てて精霊馬を作ると、ご先祖様もきっと喜んでくれることでしょう。アレンジされた精霊馬のほんの一部を紹介します。
スポーツカーを見立てた精霊馬
車が好きな故人に喜んでもらえそうな精霊馬のアレンジが、スポーツカーです。作り方に少し工夫は必要ですが、タイヤに見立てる場所、フロントと見立てる場所を作ると意外と簡単に作れます。
馬に見立てる精霊馬は反りのあるきゅうりを選んでいましたが、スポーツカーに見立てるならなるべく反りが少ないきゅうりを選んだ方が良いでしょう。
割り箸を使うと太すぎるので、刺しやすくデザインしやすい爪楊枝を使うのがおすすめ。馬に見立てた精霊馬よりも、早いスピードでご先祖様をお出迎えできそうです。
馬に見立てる精霊馬は反りのあるきゅうりを選んでいましたが、スポーツカーに見立てるならなるべく反りが少ないきゅうりを選んだ方が良いでしょう。
割り箸を使うと太すぎるので、刺しやすくデザインしやすい爪楊枝を使うのがおすすめ。馬に見立てた精霊馬よりも、早いスピードでご先祖様をお出迎えできそうです。
馬車を見立てた精霊馬
同じ馬でも馬車のように見立てた精霊馬を作っている人もいます。ご先祖様が振り落とされないように手綱をつけたり、雨に濡れてしまわないように屋根をつけたり工夫をするのも良いでしょう。
この精霊馬のアレンジは、故人に対する想いの大きさや心遣いからくることがほとんど。子供と一緒に作る時には、今年はどんな精霊馬でお出迎えをしようかという話をすると、故人への想いを自然と募らせながら温かい気持ちでお盆を過ごせるはずです。
この精霊馬のアレンジは、故人に対する想いの大きさや心遣いからくることがほとんど。子供と一緒に作る時には、今年はどんな精霊馬でお出迎えをしようかという話をすると、故人への想いを自然と募らせながら温かい気持ちでお盆を過ごせるはずです。
戦艦に見立てた精霊馬
ナスで作る精霊牛をアレンジして、戦艦に見立てたものも作られています。迎える時は通常とおりの精霊馬を作り、送る時は海を見ながらのんびり帰ってもらうのも良いでしょう。
海が好きな故人をお送りする時、普段から海と密接な暮らしをしている家庭のご先祖様には特に喜んでもらえそうです。
戦艦に見立てた精霊馬を作る時にはできるだけ大きく、反りが無いものを選ぶと安定感が生まれます。爪楊枝は各部分を抑えたり、戦艦のデザインに使ったりと少し多めに必要です。
海が好きな故人をお送りする時、普段から海と密接な暮らしをしている家庭のご先祖様には特に喜んでもらえそうです。
戦艦に見立てた精霊馬を作る時にはできるだけ大きく、反りが無いものを選ぶと安定感が生まれます。爪楊枝は各部分を抑えたり、戦艦のデザインに使ったりと少し多めに必要です。
ネズミに見立てた精霊馬
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