2019年8月30日 更新

いのち短し恋せよ乙女の元ネタは?このフレーズを使った作品を紹介!

どこでかわからなくても「いのち短し恋せよ少女(おとめ)」というフレーズを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?このフレーズは大正時代に流行した歌謡曲「ゴンドラの唄」の1節です。「ゴンドラの唄」は、日本が誇る黒澤明監督作品『生きる』でも使用されています。

目次

Video Production Headphones - Free photo on Pixabay (582859)

Doris Dörrieは、1955年5月26日 – )は、ドイツ出身の映画監督です。オペラ演出家、作家、教授としても活動しています。カリフォルニア州ストックトンのパシフィック大学(University of the Pacific)、ニューヨークのニュースクール大学(New School for Social Research)で俳優の勉強をしました。

ミュンヘンテレビ・映画大学で学び、1997年~、同大学でクリエイティブ・ライティング/映画台本の講座を担当しています。映画作品や文学作品で多くの賞を受け、1985年、東京映画祭で監督デビュー作品『心の中で(Mitten ins Herz)』を上映するため初来日しました。

日本で『MON-ZEN(Erleuchtung garantiert)』、『漁師と妻(Der Fischer und seine Frau)』、『HANAMI(Kirschblüten - Hanami)』、『フクシマ・モナムール(Grüße aus Fukushima)』の4作品を撮影しています。

現在ではプリクラの落書きとしても人気

Love Graffiti Lettering - Free photo on Pixabay (582861)

プリクラは、一人でも、好きな彼氏や友達などと一緒にでも、いつもより盛れた写真を写真を撮れるだけではなく、そこに一言付け加えるだけで「意味のある写真」に変わります。

プリクラを取る理由は、それぞれに違うでしょうか、せっかく盛れた写真を撮るなら、見た時に見る人の心をぐっと掴んで動かしてしまうものにしたいのではないでしょうか?

いつの時代も、女性は恋するのが好きで、恋愛トークも大好きで、ガールズトークの主なトピックになるものは恋の話です。

人気の理由は「可愛いから」

Graffiti Quote Hope - Free photo on Pixabay (582862)

女性は、特に日本の女性は「可愛い」ものが大好きで、遺伝子に組み込まれているのではないかと思うほど「可愛い」が何よりも力を持ちます。

プリクラは、どんな人でも男性でも「この人はだれ!?」と思ってしまうほど最大限にかわいく盛れて撮れるものですが、そこに「いのち短し恋せよ乙女」に関する文章や歌詞や言葉を書き加えるだけで、ただの薄っぺらいプリクラではなく、更にかわいく意味のある可愛い写真にすることができます。

「いのち短し恋せよ乙女」はこれからも活躍するだろう

Girl Balloon Composing - Free photo on Pixabay (582864)

「いのち短し恋せよ乙女」という短いフレーズの中には「いのち短し」=「メメントモリ(死を忘れるな)」、「恋せよ少女」=「近代的な自由恋愛」が象徴されていますが、最近では逆に「命に限りがあるからといって、恋愛がそこまで大事なものか?」という対照的な価値観も世の中に広まってきています。

日本では「ゴンドラの唄」が発表される数10年前まで、士農工商と江戸時代以前の身分制が定着し、自由恋愛は難しく、結婚は家柄で決まり、自分の村から出ることは不可能でした。明治維新からの四民平等や、西洋からの近代的な思想・文化の流入で自由恋愛の文化が花開きました。

日本が開国し近代化・産業化がもたらされることで、市民生活が劇的に変化し「ゴンドラの唄」生まれました。江戸期の物語は「心中物」が多くありましたが「ゴンドラの唄」自体は、19世紀西洋のロマン派文学や革新的演劇の影響下にあり、日本では「いのち短し恋せよ少女」という発想はなかったのでしょう。

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