2019年4月6日 更新

夜鷹の意味とは?夜鷹や花魁などの江戸時代の遊女たちの実情

江戸時代の風俗文化で有名なのが吉原の遊女たちですが、江戸には幕府の許可を得た“公娼”と呼ばれる吉原の遊女たち以外に許可を得ずに色を売る“私娼”と呼ばれる女性が数多く存在していました。この記事ではそんな“私娼”の中から“夜鷹”について詳しくご紹介していきます。

目次

“夜鷹”は夜になるとゴザを抱えて街頭に立って客を取る私娼の通称というのは前の前項でも説明しました。ですが、この“夜鷹”と呼ばれる私娼がいた地域は江戸に限定されます。

同じ行為を行う私娼というのは全国に居ましたが“夜鷹”と呼ぶのは江戸だけでした。では他の地域では何と呼ばれていたのだろうか?と思われる方も多いのではないでしょうか。

それでは、そんな“夜鷹”と同じ行為を行っていた他地域の私娼の呼び名について次はご紹介していきましょう。

地域による呼び名の違い

Smile Laugh Girl - Free photo on Pixabay (140393)

地域によって江戸の“夜鷹”の様な私娼の呼び名が違うということを前述しましたが、“夜鷹”の様な私娼を京都では“辻君(つじぎみ)”、大阪では“惣嫁(そうか)”と呼ばれていました。又、大阪では“惣嫁”の他に“白湯文字(しろゆもじ)”という呼ばれ方もしていたそうです。

“辻君”は言葉を分解すると『街頭(辻)の遊女(君)』、“惣嫁”『全て(惣)の妻(嫁)』という意味となります。“夜鷹”の場合、夜鷹(鳥)の習性から取った呼び名でしたが西ではそのままストレートに表現しているのが面白いですね。

又、“白湯文字”について、『湯文字』とは女性の腰巻の事を意味しています。遊女(公娼)は赤い湯文字を、素人の女性(つまり私娼)は白い湯文字をしていた事から“白湯文字”とも呼ばれていたそうです。

夜鷹の料金

Money Tower Coins - Free photo on Pixabay (140394)

“夜鷹”は短い時間の野外で、且つ敷物もゴザ程度であった為、破格の料金で商売をしていました。又、雇い契約した“夜鷹”はヤクザに守って貰う事もあり、契約を交わした抱え主達に売り上げの多くを吸い取られていたそうです。

江戸の末期には気前よく50文や100文を出してくれる客も居たそうですが、“夜鷹”の相場は24文とかなりの低料金でした。故に、“夜鷹”達は客を一人でも多く取ろうと必死だったことは明らかでしょう。

夜鷹が相手をする客層は?

Fantasy Surreal Mask - Free photo on Pixabay (140396)

あまり良くない環境で、更に低料金であった為“夜鷹”が相手をする客層は、下級武士の元で働く奉公人や土方業の男達でした。要するに「お金持ちとは言えない男性」が“夜鷹”の客となっていたのです。

又、それにより客層が悪いという問題もあり、“夜鷹”は性病や犯罪に巻き込まれるという危険が他の私娼に比べて遥かに高かったと言えるでしょう。

どのような状況で客の相手をしていたか

Boy Sitting Lantern - Free photo on Pixabay (140398)

“夜鷹”は基本的に街頭で客を取り、仮小屋や土手、近くの材木置き場といった物陰などに隠れて客の相手をしていたそうです。着物が汚れない様にゴザを敷き、手短に済ませる為着物は脱がず、所謂こぶ巻きで行為が行われていました。

“夜鷹”が商売をする際には必ず黒ずくめといった様に暗い色の着物を着て頭は手ぬぐいなどの布でほっかむりをしていたそうです。又、高齢の“夜鷹”となると暗い時間に出没するとはいえ皺を隠す為に白粉をする必要がありました。

夜鷹をしていた女性の特徴

Japan Osaka Night - Free photo on Pixabay (140405)

夜鷹になる女性の多くが、夫の稼ぎが少ないなどの理由で生活に困っている人達でした。中には、遊郭で雇ってもらえなかったり、年季明けで遊郭から出ていかなければならない女性も多く居ました。

晴れて自由の身になったのにも関わらず、何故また色を売る遊女が居たのか、それには身売りなどで幼くして遊郭に入った遊女ならではの深い理由がありました。次は、そんな“夜鷹”をしていた女性たちの特徴について詳しく解説していきます。

夫の稼ぎが少ない女性や未亡人

Mother Depressed Homeless - Free photo on Pixabay (140408)

“夜鷹”になる女性の多くは貧しい家の者でした。夫の稼ぎが悪かったり、夫が遊び人で金を無心される女性など。又、早くに夫を無くし、未亡人になった女性も多く居ました。

彼女達は進んで“夜鷹”になったのでは無く、生きる為に“夜鷹”にならざるを得なかった状況であったということが考えられます。共働きが当たり前と言えども当時はまだ女性の社会進出は、はしたない事であるという考えがあった為、貧しいとなると更に仕事の選択肢が限られていたのかもしれません。

生活に困っている高齢女性

Hands Aged Elderly - Free photo on Pixabay (140412)

又、生活に困っている高齢女性も“夜鷹”の中に多く居ました。高齢ともなると暗がりとは言え老いた外見が目立つもの、彼女たちは皺や白髪交じりの頭髪を隠す為に白粉を肌に塗り、黒い油を髪に付けていたそうです。

江戸時代、高齢の女性が就ける仕事は限られています。ましてや遊女などの公娼になるには適齢期をとうに過ぎているので、彼女達にっとては私娼の中でも最下等の“夜鷹”になるしか残されていなかったのかもしれません。

遊郭で雇ってもらえない女性

Birds No Person Nature Animal - Free photo on Pixabay (140415)

江戸時代、人身売買は禁じられていましたが表向きは「妓楼に勤める奉公人」という名目で、後の遊女になるであろう女性たちが売られてきました。そして売られてくる女性の多くが女衒(ぜげん)と呼ばれる女性を鑑定する専門の仕事を持つ人が居ました。

全ての女性が身売りされ遊女になるのでは無く、その中にも女衒の目に叶わず身売りされなかった女性も居たでしょう。又、それは直接妓楼に行っても同じこと。そんな遊郭で雇ってもらえない女性の中にも“夜鷹”になる人が多くいたのです。

遊郭で働けなくなった女性

Japan Japanese-Style Room Houses - Free photo on Pixabay (140425)

遊女は基本的に10歳前後で遊郭に入り、27歳前後(年季明け)で引退をします。その後の遊女はと言うと、誰かと結婚をしても家事や炊事の経験をしてこなかった為、庶民の女房として生きる事はとても難しいものでした。

その為、妾になったり、借金を完済出来ずそのまま妓楼に残って監視や管理を行う遣手(やりて)として働く者も居ました。又、今度は私娼として岡場所や宿屋の女郎屋などで色を売る女性も居ました。そして、その中に“夜鷹”になる者も居たのです。

危険と隣り合わせ!夜鷹をするリスク

Cube Play Random - Free photo on Pixabay (140436)

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