2019年2月22日 更新

処女作は放送禁止用語?意味や語源と処女作が重要視される理由

今回は、処女作という言葉の意味や語源と処女作と放送禁止用語の関係、処女作が重要視される理由についてお話ししていきます。処女作という言葉の持つ深みや、好きな芸術家や作家の作品の一味違った楽しみ方を処女作を通して知って頂きたいと思います。

目次

Hand Woman Female · Free photo on Pixabay (71878)

漫画家の水木しげるさんは自身の漫画のイメージを崩さないために、徹底して取材を断り作品に対するコメントを避けていたそうです。それだけ作品に対するイメージというものが重要だということが分かりますが、逆に一作目にイメージがついてしまい、その後の創作が自由にしづらくなることに苦悩する芸術家や作家もいるようです。

芸術家や作家として生計を立てるには受け手が求める作品を作らなければいけませんが、それが必ずしも自分が作りたい作品とは限りません。また、一作目のイメージでファンの層もある程度決まってきますから、ファンの期待に応えるという意味でも自由に創作しづらくなってしまうのですね。

注目されることがプレッシャーになるから

Loneliness Anguish Emotion · Free photo on Pixabay (71882)

「注目されることを苦しいなんて思わない。だって、注目されないと終わってしまう。」これはメジャーで活躍するイチロー選手の言葉です。確かに、注目されるということは、それだけ期待されているということでもありますから、悪いことばかりではありません。

ただ、芸術家や作家のように才能のある人は、メンタルが繊細なことも多く、注目されることで苦悩することもあるようです。

「一発屋になるのでは」という恐怖心や焦りがあるから

Little Boy Hiding Sad · Free photo on Pixabay (71990)

一作目のデビュー作が爆発的に売れることで、今までその作者を知らなかった人にもその作品と合わせて作者が広く認知されることがあります。しかし、その作者が2作目、3作目と作品を出しても1作目ほどセールスは伸びず、それを見て結果的に一発屋だと揶揄されてしまうことがあるのです。

そうした「一発屋になるのでは」という恐怖心や焦りから、苦悩する芸術家も少なくはないようです。

処女作が売れなくても大丈夫!遅咲きの芸術家の強みとは

Purposes Life World · Free image on Pixabay (71994)

実は遅咲きの芸術家には、処女作が売れなかったがための強みがあります。

失敗を恐れなくなる

Hands Fingers Positive · Free photo on Pixabay (72069)

デビューと同時に華々しく受賞し多くの人から認められる芸術家も世の中にはいるのかもしれませんが、一方で何度も打ちのめされ困難に苦しみながら前進する遅咲きの芸術家もいます。

最初から上手くいくわけではないことを経験したおかげで、彼らは山ほどの失敗を積み重ねることに恐れなくなるのです。例えば、今では世界中に知られるハリー・ポッターの作者であるJ・Kローリングは、第1作目の出版にこぎつけるまでに山ほどの失敗を経験したことを話しています。

また、ピカソに影響を与えたとされるポスト印象派のポール・セザンヌは20代で画家を志し描き続けましたが、認められることなく、ようやく個展を開けたのが56歳の時、絵が評価されるようになったのは60代になってからでした。

実力派が多い

Man Artist Street · Free photo on Pixabay (71996)

19世紀のフランスにポール・ゴーギャンという画家がいました。ゴーギャンは『ひまわり』で有名なゴッホと共同生活を共にし、個性の違いによってゴッホと決別した後期印象派の巨匠と呼ばれる画家ですが、もともとはごく普通の会社員として家庭をもち生活していました。

しかしゴーギャン自身が画家のパトロンをしていた経緯から、次第に絵画に魅了されるようになり、1882年にフランスで株価が大暴落し職を失ったことを機にプロの画家として生計を立てることを決意したのでした。

この時ゴーギャンは34歳、決して天才ではなかったゴーギャンは苦しみながら絵を描き続け、後の世で大作と認められる作品を描くだけの実力を身に着けていきました。このように遅咲きの芸術家には、努力を積み重ねた実力派が多いのです。

謙虚でおごることが少ない

Daisy Bouquet On Railway Stop · Free photo on Pixabay (71997)

遅咲きの芸術家や作家は、コツコツと日々謙虚に努力を続け、花が開き富や名声を得たとしても、自分が苦労しているだけ他人の苦労も理解できるため、おごることが少ない人が多いです。

101歳でこの世を去るまで絵筆を放さなかった日本画家の大家奥村土牛は遠慮深く謙虚な人柄で「私はこれから死ぬまで、初心を忘れず、拙くとも生きた絵が描きたい。」と語っています。作者の謙虚さがにじみ出ていますね。

成功すれば過去の作品が再評価されることも

People Girls Women · Free photo on Pixabay (71999)

 成功することによって過去の作品が再評価される芸術家や作家もいます。1960年代ニューヨークのアートシーンで活躍し水玉模様のポップアートで有名な草間彌生さんは、アメリカに行く前はまったくの無名でした。

1960年代から1970年代初頭にかけてはニューヨークで名声を高めましたが、日本の美術関係者は草間さんにまったく関心を向けることなく、1973年に日本に帰国し体調を崩した後にはアメリカでも日本でも忘れさられてしまいました。

しかし、1989年と1998年の回顧展で再評価を受け、2000年代に入って人気が再加熱し、過去の作品が再評価を受けるに至り、2016年には文化勲章を受章するに至っています。草間さんの作品には、自分を待っていてくれる人に愛を届けるために描き続けたいという思いが込められており、その人間性も含めて作品が再評価されているのだということが分かります。

他にもある?「処女」がつく言葉

Maid Maiden Fence · Free photo on Pixabay (72077)

処女がつく言葉はまだまだあります。ご紹介しましょう。

処女航海

Ship Boat Lake Sailing · Free photo on Pixabay (72004)

処女航海は英語ではmaiden voyageと言います。新しく造られた船にとって最初の航海のことを意味します。voyageの語源はラテン語のviaticum(旅費・旅行用品)から来ていると言われています。

処女というとvirginが思いつく人もいるかもしれませんが、virgin voyageとは言わないので注意が必要です。virginとmaidenには両方とも初めての最初の使用されていない未使用のといった意味があり類語ではありますが、virginの語源であるラテン語のvirginには処女、童貞、未経験者などの意味があり男女の区別なく性交経験がないことを指し、maidenは性交経験がない女性のみを指します。

さらに、ラテン語では海や船は女性名詞のためラテン語が語源のvoyageにもmaidenがつけられたようです。類語には初航海があり、英語でThe first voyagと言います。

処女地

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