2019年2月22日 更新

処女作は放送禁止用語?意味や語源と処女作が重要視される理由

今回は、処女作という言葉の意味や語源と処女作と放送禁止用語の関係、処女作が重要視される理由についてお話ししていきます。処女作という言葉の持つ深みや、好きな芸術家や作家の作品の一味違った楽しみ方を処女作を通して知って頂きたいと思います。

目次

放送禁止用語は各局の判断や視聴者の声で変わる

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放送禁止用語は放送事業者各局の判断や情報を見聞きする視聴者側の受け取り方によって日々変化したり増えたりします。最近では、震災を機に「頑張れ」という言葉も放送禁止用語になりつつあるようです。

「頑張れ」という言葉に対してテレビ局へ「ストレスになる」というクレームも増えているそうで、過労死が増えているという背景からも自粛する局が増えているそうです。世の中の流れの中で視聴者側が気分を害すると感じるような言葉が今後も放送禁止用語として増えていくのかもしれません。

分かりやすい放送禁止用語の例として、看護婦やOL、スチュワーデスや女中、産婆などは女性蔑視であるとされ最近では看護師・女子社員・キャビンアテンダント・家政婦・助産師などに言い換えられています。

処女作はCランクの放送禁止用語とされる

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処女作は、Cランクの放送禁止用語に位置付けられています。Cランクの放送禁止用語ということは、その用語を使用する背景や状況、文脈の前後関係に注意して使用しないと、不快な思いをする人がいるということです。

Cランクの放送禁止用語には、他にも家柄・家系・血統・毛並み・血筋など結婚や就職の際注意した方がよい言葉や芸人・獣医・町医者・女流作家(画家)など職業に関するものなどもあります。

処女作という放送禁止用語が使われる背景としては、やはり音楽や美術、文学などの芸術分野が多いですが、例え使用する分野を限定したとしても処女作という放送禁止用語に対して、ネットで不快感を感じている人はいるため、ネット上でも処女作よりは類語であるデビュー作と表現されているのを多く目にします。そのうち、処女作という言葉に類語であるデビュー作や第一作目がとってかわる日も来るのでしょうか。

どう使う?処女作という言葉が使われる分野とは

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処女作という言葉が使われる分野にはどんなものがあるのかご説明します。

文学作品

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処女作という言葉が使われる分野にはまず文学作品があります。最近では処女作のことを第一作目、デビュー作などと言い換えていますが「処女作にはその作家のすべてが表れる」という言葉があるように、処女作にはその作家を知るための手がかりや初心がこもっていると言われます。

また、昭和の文芸評論家である亀井勝一郎は「作家は処女作に向かって成熟する」と言っています。明治の文豪夏目漱石は処女作でもあり代表作でもある『吾輩は猫である』の中で、自身の飼い猫に重ねて、猫という視点から日常で繰り広げられる人間模様を人の意表をつくような巧妙さに富んだ皮肉で描いています。

確かに処女作にはその作家の人となりが表れているといっても過言ではありませんね。興味のある作家を知りたければ、処女作を読んでみるのもおすすめです。

美術作品

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ダ・ウ”ィンチやピカソ、ゴッホやモネなど、現代では誰でも知っているような有名な画家達にも、処女作と言われる作品があります。なかでも、ピカソが9歳の時に描いた処女作『ピカドール』やダリが6歳の時に描いた『フィゲラス付近の風景』には人々を圧倒する存在感があると言われています。

『ピカドール』は父親と闘牛を見に行った当時9歳のピカソが、馬にまたがる闘牛士を描いた初めての作品と言われています。9歳で見た闘牛にピカソは衝撃を受け、歳月を経て闘牛を描いていることからも『ピカドール』にはピカソのインスピレーションの原点が垣間見えますね。

またダリが6歳の時に描いたとされる『フィゲラス付近の風景』には、ダリが画家としてのキャリアをスタートさせる際大きな影響を受けた印象派の特徴が表れていて、ダリ印象派時代を代表する作品の1つと言われています。処女作には、その画家がキャリアをスタートさせた際大きな影響を受けたものは何かを知る手がかりがあります。

音楽作品

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音楽作品というと幅広いジャンルがありますが、最近の音楽作品にはデビュー作という言葉が使われることが多く、処女作という言葉はクラッシック音楽の方が馴染みやすいのかもしれません。

そんなクラシック音楽の中でも、「現代音楽のルーツの1つ」「環境音楽の先駆者」と言われている作曲家がエリック・サティです。クラシックの世界では変わり者と称されたサティの作品は、掴みどころのない物憂げな旋律で、一度耳にすると忘れられない魅力があります。

サティの代表作『ジムノペディ』はサティが22歳の時作曲したものですが、処女作は18歳の時に作曲されたわずか40秒ほどの長さのアレグロという曲です。
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サティが音楽家としてのキャリアをスタートさせたのは、軍隊から戻り親元から離れた21歳の時と言われていますから、処女作が直接キャリアにつながった例とはちがいますが、最初の作品がなければ次は生まれませんから、第一作目の存在が重要なことに変わりありません。

映像作品

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処女作という言葉は、映画史の中でも使われています。すべての映像作家に初めての作品というものが必ず1本は存在すると言われているように、処女作が映画史に残る作品になった映画監督も数多く存在します。

日本でも世界でもその名を知られる黒澤明監督のデビュー作である『姿三四郎』では、それまでの日本映画にないダイナミックな映画技法や、ハリウッド映画の影響を強く受けた映像の撮り方に、後の黒澤作品の全てが凝縮されていることを伺い知ることが出来ます。

処女作の中に、撮りたい映像に対する意気込みが込められています。

処女作が注目されやすいのはこんなパターン!

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処女作が注目されやすいパターンには4つあります。

作者が芸能人などもともと有名な人

Mount Rushmore Sculpture Monument · Free photo on Pixabay (72051)

処女作が注目されやすいパターンとして、作品の作者がもともと有名人ということが挙げられます。例えば、2015年にお笑いコンビピースの又吉さんの処女作『火花』が芥川賞を受賞しました。

もともとお笑いタレントとして注目されていた又吉さんでしたが、芥川賞受賞でさらに有名になりました。処女作の『火花』はまだ売れ続けているようですね。

また、シンガーソングライター絢香さんの夫で俳優・作家の水嶋ヒロさんが2010年に処女作『KAGEROU』でポプラ社の小説大賞を受賞した時も大きな話題になりましたね。水嶋さんの処女作は異例の売り上げで、当時発行部数が100万部に到達するほど注目を集めました。

作者がとても若い

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