2019年2月22日 更新

処女作は放送禁止用語?意味や語源と処女作が重要視される理由

今回は、処女作という言葉の意味や語源と処女作と放送禁止用語の関係、処女作が重要視される理由についてお話ししていきます。処女作という言葉の持つ深みや、好きな芸術家や作家の作品の一味違った楽しみ方を処女作を通して知って頂きたいと思います。

目次

処女作の意味や語源と類語

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まずは処女作の意味や語源とその類語について見て行きましょう。

処女作の意味

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処女作とは、初めて描いた絵や小説など芸術や文学における最初の作品のことで、特に世の中に初めて発表した作品のことを意味しています。

処女作という言葉の語源である『処』には世の中に出ないで家にいるという意味があります。また『女』という漢字の語源は「をみな」で「を」は小川などと同じ小さいものを意味する接頭語で「み」は女を意味する語源のため、もともとは年少の女性を意味していたそうです。

他にも若い女性を意味する「をとめ」という言葉がありましたが、「をとめ」と「をみな」は結婚適齢期の同じくらいの若い女性をさしていたため、古くから混同されていたそうで、やがて「をとこ」の対義語が「をみな」に変わり、女(をみな)は女性一般をさすようになったと言われています。
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転じて処女という言葉は、家にいる未婚女性のことを指すようになりました。そして、未婚で家にいるということから性行為のない女性と解釈され、処女という言葉は初めてという意味合いを含んだ言葉になりました。
最後に処女作の『作』の意味ですが、音楽・文学・美術などの芸術作品についていうことが多く、そういった作品を作ることまたは作った作品そのものを意味します。

処女作の語源

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処女作という言葉の語源は、世の中に出ないで家にいるという意味の『処』と、もともとは年少の女性を指した「をみな」を語源とする『女』、音楽や文学、美術などの作品を表す『作』からきていますが、『初めての』意味を持つようになったのは明治以降のこととされています。

これには英語のvirginとmaidenという言葉の語源が関係しています。英語virginの語源は、ラテン語のvirginでこちらの語源には乙女、童貞、未経験者の意味があり男女関係なく性交経験がない人を指していますが、一方のmaidenは過去に若い女性が結婚前に奉公に出されていたこと(語源のドイツ語Madchen)に由来して、語源の古くからの意味に家事手伝い、メイドという意味があり、乙女、若い女性のという意味も加わって、性交経験のない女性のみを指す言葉になりました。

virginもmaidenも、初めての最初のといった意味合いをもちますが、もともとの語源の意味からvirginは童貞と訳されmaidenは処女と明治以降の日本で訳されました。

処女作の類語

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処女作の類語には、処女出版やデビュー作などがあります。処女作も類語である処女出版もデビュー作も、作家などが初めて世間に発表する作品のことを指して使われています。

最近は、類語として第一作目ということも多いようです。他にも類語には、初著・初作などがありますが、類語として多用されているのは、デビュー作や第一作目などが多いようです。
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ちなみに、処女作の類語である処女出版は英語でVirginPublishing、デビュー作は英語でDebutwork、初著は英語でFirstAuthorとなります。また処女という言葉にも類語があります。
未婚の少女や性行為をしたことがないという意味で乙女や少女という言葉が処女の類語にあたります。

英語で処女作は何という?

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処女作は英語でamaiden workあるいはa maiden effortなと表現されます。maidenには、処女の・未婚の、初めてのといった意味合いがありますが、なぜvirginを使用しないのかというと、処女作の作にあたるeffort/work(作品)という言葉がpen(女性名詞)と関係していることから、maidenを使用しているのではないかとも言われています。

ちなみに他にも処女作に当たる類語に、Firstbookがあります。

「処女作」は放送放送禁止用語?テレビでの扱いは?

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処女作は放送禁止用語とされていますが、テレビなどではどのように扱われているのかご紹介します。

そもそも放送禁止用語とは?

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そもそも放送禁止用語とは何かというと、テレビやラジオなどの放送において何らかの理由があって使用が禁止されている用語のことです。最近では電波法という法律によって規定されている一部の例外を除いては、はっきりと法律によって使用禁止とされている放送禁止用語はなく、放送事業者側の自主規制によるものとなっています。

2008年以降、放送禁止用語は日本では視聴者の意見を取り入れて定められるものとなっており、類語に放送注意用語もしくは放送自粛用語などがあります。放送禁止用語の中には「えっ、これも放送禁止用語なの?」と思うようなものもありますが、あくまでも放送局側が作った自主規制で、日常会話で禁止されているわけではありません。

ただし、電波法第108条には「無線設備又は第100条第1項第1号の通信設備によってわいせつな通信を発した者は、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する」と定められているため、わいせつな放送禁止用語に関しては注意しないといけません。

放送禁止用語のランク分け

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放送禁止用語にはランク分けがされています。そのランクとは、人の人格や人権を否定したり、差別ととれる表現が含まれるため原則として使用しない放送禁止用語(Aランク)、特別な場合を除き使用しない方がよい放送禁止用語(Bランク)、その用語が使用される背景や状況、前後関係によっては使用しない方がよい放送禁止用語(Cランク)です。

放送禁止用語の主な目的は、テレビなどの放送で無責任な発言により、人権を傷つけられる人がいないように、人権を守る目的で放送局側が設けていると考えてよさそうです。

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