2019年7月24日 更新

裏ピースは危険?韓国やイギリスでの意味や日本に浸透した理由

財布に現金を持ち歩く人、夜ひとりで歩く人に特に驚かない、いつも平和が基本の日本では『裏ピース』どころか、ピースサインに意味を感じる人はいません。では、お隣の韓国や、何かと戦争が多かったイギリスではどう感じるのでしょう?海外でNGなハンドサインって?

裏ピースは危険?隠された意味とは

Harmony World Peace Globe - Free image on Pixabay (503502)

海外で裏ピースするのは危険です。自分ではそう思っていなくても誤解されるような事態になってしまうことはあります。同じ日本の中でも、地域によって感じ方が違ったりすることがあるのですから、海外ではなおさらです。

『ピース』は、英語で『平和』という意味なので「仲良くね」「楽しいよ」などという意味で写真にとられることはありますが、実は『裏ピース』にも「なるほど」と思うような意味が隠されていました。ここでは裏ピースについてのあれこれを解説していきます。

裏ピースとは

Emoticon Emoji Shock - Free image on Pixabay (503506)

1294年頃からの百年戦争で、イギリス(イングランド)軍の弓兵隊は、飛距離や貫通力に優れていた『ロングボウ」という弓を使っていました。そのため、フランス軍に捕虜にされると、二度と弓を引けないように利き手の人差し指と中指を切り落とされたのです。

そこで、イギリス兵がフランス軍に対して「相手に屈せずに誇りを持って任務を果たす」「切り落とせるなら切ってみろ!」という挑発する意味で裏ピースサインが広まったのです。

時間と共に意味は変化し『裏ピースサイン』=『欧米の中指を突き立てる性的な侮辱のハンドサイン』として、イギリス、オーストラリア、アイルランド、ニュージーランドなどで使われるようになりました。

逆さピースとも呼ばれている

Fantasy Spirit Nightmare - Free photo on Pixabay (503511)

日本でも幅広い世代が使っている『裏ピース』は『逆さピース』とも呼ばれ、アジア諸国でも「特に意味がない」「かわいく魅せる」ハンドサインとして使用されています。

ですが、長い戦争の歴史を持つイギリスや関係諸国では、逆さピース(裏ピース)は「挑発や侮辱など相手に喧嘩を売るような意味」を表します。

『裏ピース』=『逆さピース』という意味なので、使いたいなら意味を理解してから使わないと、命の危険に身をさらすほど相手を怒らせてしまいかねます。

韓国での裏ピースの意味

Korea Julia Roberts Flag - Free image on Pixabay (503515)

Kポップアイドルなどが、よく裏ピースをしているのを見かけるように、裏ピースは日本と同様に韓国でも深い意味はありません。日本の若者同様、みんなが写真を撮るときの「可愛い仕草」「可愛く見せる仕草」として使われます。

ところが、日本や韓国とつながりが濃いアメリカでは、公の場では「下品極まりない」と思われてしまうサインです。アメリカと言えばヒップホップですが、そのヒップホップの世界で口の前での裏ピースは「女性器を舐める仕草」を表します。

なので、何気なく裏ピースをするのは「挑発的で卑猥な含みを持っている」と思われてしまいます。

写真を撮影する際のポーズ

Holiday Travel Vacation - Free photo on Pixabay (503517)

アメリカやヨーロッパでは「可愛い」と言われると「子供じみている」「下の立場だと思われている」などと、あまり良い意味で受けとられることがありません。

ですが、日本と同様に韓国でも「綺麗」より「可愛い」ほうが人の人気や支持を集めます。もちろん写真を撮るときにも「可愛く見せたいor見られたい」「小顔に見せることで可愛く思われたい」などと、裏ピースすることは「可愛く見せる」「小顔効果を狙う」仕草として使われます。

深い意味はない

Portrait Girl Asian - Free photo on Pixabay (503519)

日本と同様に韓国でも、裏ピース自体に意味はなく、裏ピースすることで得られる「可愛く見せる」効果を期待して使われます。

ピースサインは、どこでも誰でも使うことに違和感を感じないハンドサインですが、裏ピースサインは、フォーマルな場所や、大人が使うことはありません。あくまでも、可愛く見せたい女子や女性が、女性っぽく可愛らしく見せたい人が、カジュアルな場で使うハンドサインです。

裏ピースを使う時はTPOを心がけましょう。

イギリスでの裏ピースの意味

Union Jack Britain British - Free image on Pixabay (503521)

ヨーロッパは、ただ単に「良い」とか「悪い」で説明ができるようなものでなく、ヨーロッパに人にしか理解できないような、長くて複雑な歴史を持っています。もちろん、ヨーロッパの中でも、国々によって理解できることとできないことがわかれます。

国という形ができる前は、どこの国も戦争によって盗ったり盗られたりで『国』がつくられていきました。なので、特に長い歴史を持つヨーロッパでは、いろんな物事にもれなく長い戦争時代の意味が絡んできやすいのです。

「Fuck You」

Man Finger Funny - Free photo on Pixabay (503523)

裏ピースは、英仏百年戦争の時、イングランド軍の弓兵が「凄腕の弓使いである自分たちの指を切って倒せるものなら倒してみろ!」と、フランス軍を挑発するサインとして用いたのが始まりとされ、今では「侮辱する仕草」「性的な表現に由来する揶揄」に意味が変えられました。

英国のワン・ダイレクションが来日し、Mステに登場したとき、某アイドルタレントが「I LOVE YOU!」と言った後に裏ピースをしてしまい、ワン・ダイレクションのメンバーが顔をしかめるという「文化の違い」が引き起こした悲しい事件もおこりました。

敵意・威力を込めたサイン

Middle Finger Insult Defamation - Free vector graphic on Pixabay (503524)

『裏ピース』=「中指を立てる」=「挑発&侮辱的な意味を込める」から、性的な意味で相手に対して「やってやる!」と、攻撃的な意味で相手に「やってやる!」という意味で使われます。

どちらにせよ「敵意・威力を込めたサイン」という意味で使われます。「敵意・威力を込めたサイン」=「反骨精神」という意味をこめて、昔から海外のロックスターが使ったりもしますが、遊び半分で使うのは無駄なトラブルを引き起こすだけでかなり危険なのでやめましょう。

戦時中の挑発的なサイン

Soldiers Military Usa - Free photo on Pixabay (503525)

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