2019年7月24日 更新

裏ピースは危険?韓国やイギリスでの意味や日本に浸透した理由

財布に現金を持ち歩く人、夜ひとりで歩く人に特に驚かない、いつも平和が基本の日本では『裏ピース』どころか、ピースサインに意味を感じる人はいません。では、お隣の韓国や、何かと戦争が多かったイギリスではどう感じるのでしょう?海外でNGなハンドサインって?

「郷に入れば郷に従う」という言葉もありますが、日本でしても「誰も考えもすることがない」ような何の問題もないハンドサインでも、日本以外で使うと「悪い」ということもありますが「危険な目にあうことを引き起こしてしまう」ということになりがちなので、意味なく使うことはおすすめしません。

命がけで使いたいハンドサインなど、日常生活では使いません。たかがハンドサイン、されどハンドサインということです。どのハンドサインが、どこの国でNGと言われているのか知っておくだけで、危険な種をまかなくてすみます。

ピースサイン

Peace Sign Hippy - Free image on Pixabay (503566)

日本以外でも、ほとんどの国で「友好的な意味」「意味はない」とされるピースサインですが!ギリシャでやると「クソくらえ」の意味になります。

ビザンチウム帝国時代のギリシャでは、通りを連れ回されている犯罪者に対して、街の人たちが2本指で炭や汚物を投げつけていたそうです。汚物をわしづかみにすると手が汚れるので、人差し指と中指で挟んで、フォークボールを投げるような感じで犯罪者に投げつけていたとか。

そこから「相手に対して人差し指と中指を立てる行為」=『ピースサイン』=「クソくらえ」という意味になりました。

サムズアップ

Hand Like Thumb - Free vector graphic on Pixabay (503578)

サムズアップは、こぶしを握って親指だけを上に向けたサインです。「Good」や「OK」という意味で使われることが多く「ヒッチハイクで車を止めるときにするサイン」というイメージもあります。

FacebookなどのSNSでも「いいね」とされるなど、世界的にも良い意味で使用している国が多いです。が!ギリシャ・中東・南アフリカなどでは『サムズアップ』=「おまえの肛門にこの親指を突っ込んでやる」という相手を侮辱する意味になります。

ほとんどの国で『サムズアップ』=「良い意味」なので過剰に心配する必要はありませんが、一応頭に入れておいてください。

サムズダウン

Dislike Hand Thumb - Free vector graphic on Pixabay (503580)

サムズダウンは、サムズアップの逆で親指を下に向けたハンドサインです。主にブーイングで使われるハンドサインとして知られていますが、日本の日常生活で無意識に使用することはなく、イベントや演出として使われることがあるかないかくらいです。

海外でも日本と同じようにブーイングの意味として捉えられていますが!そもそものサムズダウンの由来は「闘技場で敗れた戦士を殺せ」というとても物騒な意味です。

その流れで、今では「舞台から引っ込め」といったブーイングよりも過激なジェスチャーとして使われます。日本では軽く使われぎみなサムズダウンサインですが、海外で相手の目の前で使ったりすると、かなり挑発的なジェスチャーになるので気をつけてください。

ガッツポーズ

Person Girl Human - Free photo on Pixabay (503599)

喜びを表現するという意味を持つ『ガッツポーズ』は、元プロボクサーののガッツ石松が試合に勝利した際に、両手を挙げて勝利の喜びを表した姿からガッツポーズと呼ばれるようになりました。

が!フランスではガッツポーズを控える方が無難です。

フランス語圏ではガッツポーズは『Dégage』「出て行け」「くたばってしまえ」という意味で相手を侮辱するときに使うので、知らない間に自分から周りにケンカを仕掛けていたなんてことになりかねません。一応頭に入れておきましょう。

オッケーサイン

Ok A-Ok Woman - Free photo on Pixabay (503603)

親指と人差し指で輪をつくる『OKサイン』は、日本では賛成を意味するジェスチャーで、日本円の単位「円」の由来にもなっています。

しかしフランスでは「お前は無価値で役立たずだ!」と言う意味になり、ブラジルでは「おれは危険だぞ」という意味になり、南米の一部では、お尻の穴を示すジェスチャーで「相手を性的に侮辱する意味」になります。

数多くの国で悪い意味を表すハンドサインなので、海外では使わないハンドサインと認識しておきましょう。

ストップサイン

Stop Shy Cover - Free photo on Pixabay (503608)

手のひらを相手に向かって見せたり突き出したりする『ストップサイン』は、日本では「NO」「もう結構です」「STOP」などの否定を表すハンドサインで、日常生活で使うジェスチャーです。

が!ギリシャでは、ビザンチウム帝国時代に通りを連れ回されている犯罪者に対して、街の人たちが犯罪者の顔に炭や汚物を塗りつけたそうで、そこから顔の前に手のひらを突き出すことは、「顔に糞や泥をつけるぞ!」という意味になりました。

こちらにそんなつもりがなくても「ケンカを売られている」と勘違いされることもあるので、頭に入れておきましょう。

グッドラック

Accountant Programmer Guys - Free photo on Pixabay (503614)

日本ではあまり馴染みのない人差し指と中指をクロスさせるのが『フィンガークロス』と呼ばれて使用されるハンドサインは、アメリカなどでは「幸運を祈る」=「グッドラック」という意味を表します。

が!ベトナムでは『フィンガークロス』=『女性器』を意味します。

日本でも、人差し指と中指の間に親指を挟んで握りこぶしを作ると『女握り(めにぎり)』=『女性器』を意味しますが、
「幸運を祈る!」と相手に言いたくてフィンガークロスのサインをしても、ベトナムだとこの状況で何を言ってんだ?と誤解されがちです。

ファックサイン

Smile Smiley Fuck You Middle - Free image on Pixabay (503617)

ファックサインは、英語では「the finger」と呼ばれる、手の甲を相手に向けて中指だけを立てるジェスチャーの日本での通称です。

中指は陰茎、人差し指と薬指は陰嚢を象徴し『Fuck you』=「くたばれ、くそくらえ」などの侮蔑表現に相当する卑猥で強烈な侮辱の仕草です。特に、サインを出した後、突き上げるようにするとさらに意味が強くなります。

テレビやアニメにおいては、手の部分をモザイクでぼかされることもあるくらい強烈なハンドサインです。

コルナ

Finger Hand Thumb Index - Free vector graphic on Pixabay (503620)

人差し指と小指は立て、親指、中指、薬指はたたんだ状態の手を使った『コルナ』と呼ばれるハンドサインは、イタリア語で角(つの)を意味し、起源は古代ギリシアまで遡るもので、地中海諸国では侮辱的な意味を持ちます。

イタリアでは「自分のパートナーが浮気をすると、浮気された方に角が生える」と言われて、伸ばした2本の指を角に見立てて、本人に見つからないように後ろ頭から出し、妻や夫に騙されていることを示唆するために相手に突きつけます。

イタリアでは、贔屓のサッカークラブの敗北を「無能者」「賄賂を受けた者」「不適格な審判員」を責める際に『コルナ』が使われる習慣もあります。

小指を立てる

Hand Finger Ring - Free photo on Pixabay (503622)

3 / 5

関連する記事 こんな記事も人気です♪