2019年7月24日 更新

裏ピースは危険?韓国やイギリスでの意味や日本に浸透した理由

財布に現金を持ち歩く人、夜ひとりで歩く人に特に驚かない、いつも平和が基本の日本では『裏ピース』どころか、ピースサインに意味を感じる人はいません。では、お隣の韓国や、何かと戦争が多かったイギリスではどう感じるのでしょう?海外でNGなハンドサインって?

裏ピースは、世界に『国』がつくられてきた長い歴史の中で、ヨーロッパで2巨頭と言っても過言ではない「フランス」vs「イギリス」の長い戦争の中で「ざまあみろ」「俺の指はまだ無事だ」などという挑発や侮辱の意味のあるハンドサインになりました。

「背景に深くて強い揺るがない歴史を持ちながら、自由と愛を愛するフランス」と「ヨーロッパに振り回されながらようやくつかんだ権力を二度と手放さない、ルールを重んじる英国」この両国の複雑なを関係を日本人が理解しようと思っても難しいでしょう。

性的で屈辱的なサイン

Sexy Girl Women - Free photo on Pixabay (503527)

裏ピースは、英仏の百年戦争で、イングランド軍からフランス軍への「ざまあみやがれ!」から「お前なんて倒してやる」という意味に変わり、反骨精神や性的に侮辱する意味まで加わるようになりました。

「裏ピース」=「中指を立てるハンドサイン」=「お尻の穴に指を突っ込んでやる」という意味で「性的に侮辱してやる倒してやる」という意味で使われます。性的にといっても決してセクシーな意味ではないので、もし使いたいなら注意してください。

裏ピースが日本に浸透した理由

Japan Flag National - Free vector graphic on Pixabay (503529)

日本人は特に「写真を撮る時にはピースサインをするもの」と思っているので、まさか英仏の戦争での裏ピースが、ピースの発信元ということを知っていた人は多くないでしょう。

「どうやら裏ピースには良くない意味があるらしい」と知ったとしても、直接自分の生活に関係なければ「へぇ~」で終わり興味など持ちません。「裏ピースをすることで小顔に見えて可愛く見える」の方が生活に直結するならそちらを優先して当然です。

プリクラ・カメラの普及

Phone Cell - Free photo on Pixabay (503530)

プリクラが流行る前の日本人は、写真を撮ること撮られることに、今ほど熱狂的ではありませんでした。使い捨てカメラなどの大流行の後に、プリクラで写真を撮ることが大流行し、カメラ機能が進化し始め、携帯電話やパソコンのカメラでも驚くほど綺麗に撮れたり加工できたりするようになりました。

写真をとられることが「楽しい!」と大流行し慣れ始めると、今度は「いかに可愛く写真を撮られるか」「写真は本物より可愛く撮れるもの」ということに熱狂するようになり、その方法が大流行しました。裏ピースも、その方法のひとつです。

テレビ

Children Tv Child - Free photo on Pixabay (503532)

テレビがブラウン管の形から液晶などのフラットなものに変わってから、突然価格破壊が起こりました。そのことにより、テレビは気軽に一部屋に一台置かれるものになり、自分の好きなテレビ番組を自分の好きな時に見られるようになりました。

裏ピースをする可愛らしい芸能人を見る機会も増え「裏ピースは可愛く見える」ことが知られることもあっという間でした。プロのモデルよりも「本物より可愛く見せる」意気込みの強い素人が、テレビで「可愛く写真を撮られる方法」などを伝授するようになりました。

ジョン・レノン

John Lennon Beatles Peace - Free image on Pixabay (503535)

日本で裏ピースが流行りだしたのは、発信元の英仏戦争による裏ピースと歴史とは逆に『ピースサイン』の方がかなり昔です。

アメリカとベトナムが戦争を始めたことにより、世界中で旋風を巻き起こし続けグループとしては疲れ始めていた伝説のバンド『ビートルズ』のジョン・レノンが、妻でありアーティストであったオノ・ヨーコさんと「ラブ・アンド・ピース運動」を始めました。

ジョン・レノンさんは英国人です。そして、このピースサインは「戦争反対」「平和の勝利」という意味で使われ始めたのです。

裏ピースをする日本人の心理

Marriage Japanese Buddhist - Free photo on Pixabay (503544)

日本人が裏ピースをするのは、侮辱したり挑発したいからではありません。

「写真を撮る時にはピースサインをするもの」と平和的で友好的な意味での固定観念はあっても、特別に「ピースやサインについて」考えることもないほど平和な日本人には、裏ピースなどという言葉の意味に興味がない人が多いのが当たり前です。

なので、裏ピースをする日本人には「裏ピースをしたい理由」があります。その理由は海外とは全く違うものです。

顔が小さく見える

Blue Eyes Woman Female - Free photo on Pixabay (503551)

写真を撮る時に「手を顔周りに持ってくると顔が小さく見える」というのはプロのモデルやカメラマンならだれでも知っていることでした。

ですが「お金持ちでない人の方が、本物のお金持ちよりお金を持っているように見せたい」と思う原理で、プロのモデルではない人の方が「自分をより綺麗に撮られたい」「何とか可愛く写真が撮られる方法を知りたい」と渇望するものです。

そこで生み出されたのが『裏ピース』というわけです。プロのモデルのように不自然に顔周りに手をもっていかなくても「裏ピースをするだけで可愛く見える小顔効果がある」と大流行するようになりました。

顎のラインが際立つ

Woman Sexy Portrait Hand On - Free photo on Pixabay (503554)

根元から高くて大きい鼻から口元が小さく下顎がシャープに前に出ているヨーロッパや欧米の人に比べて、全体的に平面的で上あごが大きく下あごがもっさりした印象になり気味の日本人の顔は、口元で裏ピースをするだけでお互のラインが際立つことがわかりました。

元々、ちょっと下顎を引いて上目づかいで可愛く見せたい日本人にとっては「より簡単に可愛く見える」だと一石二鳥というわけです。顎をシュッととさせる効果は若見えする効果もあります、

定番ポーズになっている

Beautiful Woman Face Young - Free photo on Pixabay (503556)

裏ピースは、アメリカなどのギャングの世界では「威嚇する」という意味でも使われるので、日本人にとっては「かっこいい!」ということで使われるようにもなりました。

なので、日本で裏ピースは「ハンドサイン」としてではなく「かわいく」も「かっこよく」も見せられる便利なものとして、写真を撮る時につかわ荒れる定番のものになりました。

いまだに争いの多い諸外国から見ると「とんでもないこと」ですが、平和な日本ならではの定番です。

海外でやってはいけない危険なハンドサイン

Airport Transport Woman - Free photo on Pixabay (503561)

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