2019年7月30日 更新

ライナスとはどんなキャラ?名言やライナス症候群についても

スヌーピーで有名な漫画「ピーナッツ」の登場人物「ライナス」は、お気に入りのブランケットを手放せない気弱だけど優しい男の子です。今回はそのライナスの哲学的な名言や、彼のキャラクターから生まれた「ライナス症候群(安心毛布)」の意味などについてまとめてみました!

目次

昼間、慣れた場所(家の中など)での活動時は無くても大丈夫だけど、寝る時や初めて訪れる場所、知らない人がたくさんいる場所などでは、そのアイテムがないと不安でパニック状態になってしまうという時はそのアイテムがいわゆる「安心毛布」です。

大人でも「お守り」のような気持ちである物を肌身離さず持ち歩いている、ということがあるかもしれません。その物自体が役に立つというわけではない場面でも、それを持っていたいと思う気持ちが執着です。

漫画の中ではいつも冷静で優しいライナスが、スヌーピーに毛布を奪われそうになる時には「バカ犬!」「まぬけビーグル!」などと怒ることがあります。

特定のアイテムの手触りを確認する

Baby Handle Tiny - Free photo on Pixabay (502441)

「安心毛布」となるアイテムのどこに安らぎを感じるかは、その子供によって微妙に違います。手触りを重視する子供は毛布の中でもこの毛布じゃないとダメとか、タオルでも角の硬めところを触らないと落ち着かない、ということがあります。

ぬいぐるみをいつも大事に持ち歩いているからぬいぐるみが好きなのかな?と、他のぬいぐるみを渡してみてもそれには目もくれず、結局ずっと同じぬいぐるみを抱いている子供もいます。

手触り・肌触りが重要なので、洗濯をしたり新しい物に買い替えてしまったりすると、触った時の感覚が変わってしまって「安心毛布」の役割が果たせなくなってしまうのです。

特定のアイテムの匂いを嗅ぐ

Cat Interest Hay - Free photo on Pixabay (502452)

手触りではなく特定のアイテムの匂いにこだわるライナス症候群の人たちもいます。自分自身の匂い、お母さんの匂い、素材そのものの匂いなど、自分の好きな匂いをかぐと安心できるというのです。

匂いに執着がある場合、洗濯をしてしまってその匂いが無くなってしまったら不安になってしまう場合がほとんどですが、洗濯後の洗剤や柔軟剤の匂いが好きという場合もあって、その場合は定期的に洗う必要があります。

手触りも匂いも、他の物との違いは本人にしかわからないことも多く、どうしてそのアイテムでないといけないかは理解しがたいところがありますが、本人にとっては心のよりどころとなる、とても大切な物なのです。

特定のアイテムにより安心感を得ている

Baby Girl Sleep - Free photo on Pixabay (502459)

ではどうして、「安心毛布」という安心感を与えるアイテムが必要となるのでしょう?

先ほども少し触れましたが、生まれたばかりの赤ちゃんは「母子未分化」の状態で、赤ちゃんにとって母親は安全や安心、食料などを与えてくれる一心同体の存在だという感覚に覆われているといわれています。

ですが、ちょうど乳離れの頃に母親と自分などの違いがわかるようになってきて、母親から離れる不安が増してきます。その時に母親にいつもべったり引っ付いている子もいれば、物に執着することで不安をまぎらわせようとする子も出てくるのです。

汚れや匂いを気にしない

Graffiti By Children Wall - Free photo on Pixabay (502469)

「安心毛布」の役割を持つアイテムは、その手触りや匂いが安心感に繋がるポイントとなります。なので、できるだけその状態をそのままずっと維持していたいのです。

常に持ち歩いたり、物によっては舐めたり吸ったりもしますので、もちろん汚れていきますが、その汚れや染みついた匂いなどでさらに自分だけの物だという特徴となって、愛着が増していきます。

ライナス症候群の子供たちにとって、特定のアイテムは、汚れや匂いも含めて安心感をもたらす特別なものなのです。

洗濯・捨てられてしまうと癇癪を起こす場合も

Baby Crying Cry - Free photo on Pixabay (502473)

子供のお気に入りの毛布やタオルなどが汚れてくると、周りの大人としては「きれいにしてあげたい」と思うのは当然でしょう。ですが、洗濯や新しい物と交換することが子供にとっていいこととは決して言えないのです。

前述のように、手触りや匂いなど他人にはわからないような特徴をとらえて安心感に繋げているアイテムは、そのままの状態が最良なのです。同じ種類や似たものだったら良いというわけではないのです。

「安心毛布」がなくなってパニックになる子供や、無理矢理捨てられて心に大きな傷が残る子供もいます。大人の都合や常識を当てはめて勝手な判断で処分してしまったりしないよう、注意が必要です。

ライナス症候群の原因

Pug Dog Blanket - Free photo on Pixabay (517567)

子供がある程度大きくなって自分で歩き回れるようになっても、ずっと毛布やぬいぐるみを抱いていたり、それが無くなると激しく泣き出したりすると、親としては「何か問題があるのかな?」と不安に感じるところがあるかもしれません。

特に保育園や幼稚園など、家の外に行く時に必ず持っていないといけないアイテムがあると、この先小学生になった時は大丈夫なんだろうか?と心配になってしまいます。

ライナス症候群になる原因は一体何なのでしょうか?原因を理解し対策を考えていきましょう。

ストレスを抱えている

Person Little Boy - Free photo on Pixabay (502804)

ライナス症候群の症状がみられ始める乳離れの時期は、子供にとってストレスが一気に増える時期でもあります。

それまでは泣くことで、お腹がすいた・眠い・オムツが気持ち悪い・暑い・寒いなど、自分の欲求やストレスを全て解消してもらえたのに、ある程度意思疎通ができてくると、“しつけ”が始まり徐々に我慢が必要になってきます。

決して厳しいしつけではなくても、子供にとっては初めて直面する我慢はストレスとなりえます。この時期の子供は、毛布やタオルなど、自分の欲求が満たされた時の感覚に似たものを抱いて、無意識にストレスを解消しようとしているのだと思われます。

不安ごとがある

Baby Girl Shy - Free photo on Pixabay (502811)

また、母親から離れて一人の人間としての人格をつくっていく過程には、大きな不安感も出てきます。先ほども少し触れましたが、生まれたばかりの赤ちゃんにとって母親は一心同体の存在です。

それから少しずつ自分と他者との違いということを認識していくのですが、母親との違いを認識する時には特に“分離不安”という、強い不安感を抱きやすくなります。

その後正常に成長すれば、例え目の前にいなくても、その人(物)は存在しているということを理解し、不安は減少しますが、ある一定の期間は母親に執着したり、「安心毛布」的な物に固執することで不安を紛らわそうとします。

愛情不足

Child Play Happy - Free photo on Pixabay (502810)

子供がずっと毛布やぬいぐるみを抱きしめていて、無いと夜も眠れない…。そんな状態だと周りの大人は愛情が足りていないからなのか?と不安になりますね。

確かに、まだしっかりと乳離れができていない頃に弟や妹が生まれたり、親が仕事を始めて近くにいない時間が増えることなどで愛情不足になっていることも考えられます。

ですが実際は、他の子供に比べてライナス症候群の子供たちへの愛情が特別不足しているわけではないことがほとんどです。赤ちゃんの頃とは母親との関係性が変わっていく中で“一時的に”愛情が足りてない、と感じているのだと考えられます。

欧米では「自立の為の一歩」とされている

Puppy Dog Pet - Free photo on Pixabay (502797)

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