2019年7月30日 更新

ライナスとはどんなキャラ?名言やライナス症候群についても

スヌーピーで有名な漫画「ピーナッツ」の登場人物「ライナス」は、お気に入りのブランケットを手放せない気弱だけど優しい男の子です。今回はそのライナスの哲学的な名言や、彼のキャラクターから生まれた「ライナス症候群(安心毛布)」の意味などについてまとめてみました!

目次

ライナスは親指をしゃぶり毛布を頬に当てながらも、時々独り言のように深い言葉をつぶやき、人生の無情や世の中の理不尽さについて思考をめぐらせています。

特に医者や弁護士に扮したスヌーピーに向けて、大人の世界を代弁するかのような名言を発することが多く、その言葉は大人にとって胸がチクっと痛むような内容の時があります。

これからライナスが言った名言をいくつかみてみましょう。どれも深くて味わいのある言葉です。

どんなことも永遠に続きはしない。いいことはすべていつか終わる

Crete Aptera Greece - Free photo on Pixabay (502336)

楽しい時間ほど早く過ぎてしまって、もう終わってしまう…と考えるだけで寂しくなってしまいます。
ですがライナスは「いいことはすべていつか終わる」と言って、過剰に感傷に浸らず気持ちを切り替えるよう諭します。

子供は特に、楽しいことやラッキーなことがずっと続く人生だったら最高なのにと考えがちですが、ライナスは「いつもいつも幸せでいるなんてありえないんだよ、アガリサガリがあって当たり前さ…それが人間的ってもんだよ!」と考えています。

ライナスは、「いいこと」ではない出来事も、人間らしく生きるには必要なことだとわかっているのです。

この世に幸せな人間なんているのかね?

Skateboard Child Boy - Free photo on Pixabay (502349)

「自分は不幸だ」とか「自分だけが辛い目にあってる」と感じている人にとって、ライナスの「この世に幸せな人間なんているのかね?」という直球の質問が刺さります。

ライナスは「人生は後悔だらけさ」「もし何かを理解してたら、そんなに怖じけづかずすむのがふつうさ…ぼくらはみんな、未知のものを怖がるんだと思うよ」とあえて辛い状況を例に出して、臆病なチャーリーを励ますことがよくあります。

試合に負けて落ち込むチャーリーには「元気だせよ、勝つより負ける方がためになることが学べるよ」と前向きな言葉をかけています。ライナスはただ人生を悲観しているだけではなく、良いことも悪いことも大切だと思っているのです。

人生、別れの連続だからさ

Child Waving Goodbye Departure - Free photo on Pixabay (502356)

ルーシーに「どうしていつも小さい子に“バイバイ”を教えるのかしら?」と問われ、ライナスは「人生、別れの連続だからさ」と答えます。まだ生まれて数年しか経ってないはずのライナスですが、一体どれくらいの別れを経験したのでしょうか?

ライナスは博学で、いろんな小説や詩文、聖書の内容までも熟知しています。その中で、出会いがあれば別れがあるということを知ったのかもしれません。

この悟りの境地にいるライナスと、ハロウィンの「かぼちゃ大王」を信じている無邪気な姿とのギャップで、ライナスに恋してしまう女の子がたくさんいます。

建物は崩れ去るかもしれない、だが知恵は永遠だ

Ruin Gothic Old Building - Free photo on Pixabay (502369)

形あるものは壊れる、ということはよく言われますが、ライナスは「だが知恵は永遠だ」と続けます。ライナスが知識の習得に余念がないのは、人類の知恵は永遠に受け継がれていくべきものだと考えているからです。

ライナスはいろんな人に質問を投げかけて自分の知的好奇心を満たそうともします。「どうして姉さんは全てに答えがあるって思うの?」「弁護士は他の人より落ち込むことが多いって本当ですか?」などなど。

ですがライナスの友達はみなライナスの質問には真剣に答えてくれません。ライナスのことを好きなはずのサリーにまで「何か理由がないとダメなの?」などと軽くあしらわれてしまいます。

法と法律家はいつもぼくらとともにある。生まれたその日からぼくらは法とかかわらざるをえない

Lady Justice Legal Law - Free photo on Pixabay (502375)

子供の世界であってもきちんとルールはあって、それを守りながらお互いを尊重し合って生きていかなきゃいけない…というようなことを表現するために、ライナスはこんな難しい言葉を使います。

ある日も靴紐が結べなかったライナスは、「考えずに結ぶくせがついていたから、考え始めたら結べなくなったんだ…」と、小難しく言い訳します。そんなライナスにルーシーは「バカとどこが違うの?」と辛辣です。

それでもライナスは「筋が通っているだろ?」と持論を曲げません。ライナスの名言は時に重く、時に意地っ張りな可愛らしさがあって、なぜだか心に残ります。

ライナス症候群とは

Sleep Child Girl - Free photo on Pixabay (517569)

ところで「ライナス症候群」という言葉はご存知ですか?漫画の中のライナスはよく、青い毛布を頬に当てながら親指をしゃぶっている姿で描かれます。時々毛布を引きずって歩いていることもあります。

姉のルーシーからはみすぼらしいし情けないから早く捨てなさいと言われ、スヌーピーとは毛布の取り合いで激しい攻防戦を繰り広げるというネタがお約束となっていますが、ライナスは「毛布がないと不安になる」と言うのです。

このように、小さな子供が毛布など特定のアイテムに執着し、それがないとパニックを起こしたり眠れなくなったり、何かしらの不具合が起きてしまうような状態を「ライナス症候群」と言います。

ブランケット症候群とも呼ばれている

Cat Lying Dormant - Free photo on Pixabay (500736)

小さな子供が執着するアイテムの代表格が毛布なので、ライナス症候群は「ブランケット症候群」と呼ばれることもあります。また同じ意味で「タオルケット症候群」・「タオル依存症」と呼ばれることもあります。

なお、執着の対象となるアイテムは毛布だけではありませんが、それを持っていると安心するということでそのアイテムのことを「安心毛布」や「ライナスの毛布」と総称することがあります。

これらの症状は「症候群」や「依存症」などと呼ばれてはいますが、病気ではありません。そういった症状を持つ人がたくさんいる、ということです。

ブランケットだけではない

Rabbit Hare Baby - Free photo on Pixabay (500744)

ライナスは自分のお気に入りの毛布を持つことで安心感を得ますが、毛布以外にもタオルやハンカチ、ぬいぐるみなどのおもちゃに強い愛着を持つ子供もいます。

ライナス症候群だと思われる人たちの、無いと不安になるという物はその他に、枕やクッションだったり、お母さんのTシャツなど洋服が対象となることもあります。

人によって好みの肌触りやニオイ・色などがあるようで、意外な物が「安心毛布」の役割を担っていることもあります。

乳離れ時期の幼児に見られる

Baby Child Toddler - Free photo on Pixabay (502422)

このような「ライナス症候群」は幼児に現れることが多い症状だと言われます。特に乳離れをする時期に、母親と自分は一体ではないという漠然とした不安感を持つことがあり、それを紛らわせるために、ある物に執着し安心感を得ようとすることがあるそうです。

いわば「安心毛布」は母親の代わりなのです。ちなみに乳離れ(卒乳)の時期はかなり個人差がありますが、日本では1歳から3歳半頃という子供が多いようです。

その後成長するにつれ、「安心毛布」がないとパニックを起こすような症状が出ることは少なくなっていきますが、「安心毛布」がある時と無い時では、精神的な安心感が違うという人は大人でも多数いるといわれます。

特定のアイテムに執着を持つ

Girl Teddy Bear Toy - Free photo on Pixabay (502428)

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