目次
- もののけ姫に登場した「おっことぬし」について
- 映画・もののけ姫のあらすじ
- おっことぬしのプロフィール
- 「乙事主」と書く
- 4本の牙を持った巨大な白い猪神
- 500歳の最長老
- 視覚を失っている
- 嗅覚・洞察力が長けている
- シシ神の森を守る為にやってきた
- おっことぬしの名前の由来
- 長野県諏訪郡富士見町乙事
- 宮崎駿の別荘があった土地の名前
- 他のキャラの名前も富士見町の地名から取られた
- 「乙事」の意味
- おっことぬしが祟り神にはならなかった理由
- 赤い蛇は未完全体
- 黒い蛇は完全体
- 完全体の祟り神になる前にシシ神に命を奪われた
- 祟り神になってしまう条件
- 人間によって強制的に殺される立場
- それによって生まれる憎悪と恐怖
- 映画・もののけ姫での「祟り神」とは
- 人々を襲う
- 足元の植物を枯死させる
- 無差別に呪いと死をまき散らす厄災
- もののけ姫の都市伝説
- コダマは後にトトロに進化した
- タタラ場はハンセン病患者の施設
- 少女・カヤはアシタカの許婚だった
- エボシ御前は死ぬ予定だった
- サンの母親はエボシ御前だった?
- 猩々の存在意義
- もののけ姫は税金対策で制作された
- もののけ姫は別タイトルの予定だった
- 千と千尋の神隠しとの繋がり
- 映画・もののけ姫の奥は深い
エボシ御前は死ぬ予定だった
via pixabay.com
物語の終盤、モロが最後の力を振り絞ってエボシ御前に向かっていくシーンは迫力があります。そして首だけになったモロにエボシ御前は腕を噛みちぎられ、モロはそのままシシ神のドロドロの液中に入って死んでしまいます。
腕を負傷したエボシ御前をサンは殺そうとしますが、アシタカに止められ助かります。しかしこのシーン、構想の段階ではエボシ御前は死ぬことになっていました。ところが宮崎駿監督がエボシ御前を気に入っていたことから、死なない設定になったそうです。もし構想のままエボシ御前が死んでいたらまた違ったストーリーになっていたかもしれません。
腕を負傷したエボシ御前をサンは殺そうとしますが、アシタカに止められ助かります。しかしこのシーン、構想の段階ではエボシ御前は死ぬことになっていました。ところが宮崎駿監督がエボシ御前を気に入っていたことから、死なない設定になったそうです。もし構想のままエボシ御前が死んでいたらまた違ったストーリーになっていたかもしれません。
サンの母親はエボシ御前だった?
via pixabay.com
サンの母親はエボシ御前だったという都市伝説もありますが実際はどうなのでしょう。サンは山犬を母と慕い共に生活をし、山犬に育てられた少女となっていますが、そのサンの母親がエボシ御前だったのではないかというのです。
タタラ場は森を切り開いて作られた村ですが、そのタタラ場を作る際森に住む動物や自然からの怒りを収めるためにサンを生贄にエボシ御前の娘、つまりサンを出したと言われています。
しかしその話が本当であれば、サンはモロ一族に山犬として育てられ、人間を憎み、最終的には母親であるエボシ御前と対峙することになってしまいます。とても悲しいことですね。
タタラ場は森を切り開いて作られた村ですが、そのタタラ場を作る際森に住む動物や自然からの怒りを収めるためにサンを生贄にエボシ御前の娘、つまりサンを出したと言われています。
しかしその話が本当であれば、サンはモロ一族に山犬として育てられ、人間を憎み、最終的には母親であるエボシ御前と対峙することになってしまいます。とても悲しいことですね。
猩々の存在意義
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猿のような出で立ちで人間の言葉を喋り、なにか不気味な雰囲気の猩々ですが、その存在意義は何なのでしょう。サンが怪我したアシタカを連れているときに「ここは我らの森。そこの人間よこせ。人間よこしてさっさと行け」と言いながら石や木の枝を投げ、「人間を食う」と言っています。
人間を食べることで人間の持つ力を奪い、人間と対等戦えると思っているのです。また「木植えた。木植え、木植えた。みな人間抜く。森戻らない。人間殺したい」と続けていることから、森を壊す人間を憎んでいるが対等には戦えず弱い立場にあると解釈でき、森や動物といった言葉を話せないものたちの声を猩々が代弁しているのではないかと考えられます。
人間を食べることで人間の持つ力を奪い、人間と対等戦えると思っているのです。また「木植えた。木植え、木植えた。みな人間抜く。森戻らない。人間殺したい」と続けていることから、森を壊す人間を憎んでいるが対等には戦えず弱い立場にあると解釈でき、森や動物といった言葉を話せないものたちの声を猩々が代弁しているのではないかと考えられます。
もののけ姫は税金対策で制作された
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もののけ姫の制作費がジブリの中で最も高額だというのは有名な話ですが、それが単なる税金対策だったという話があります。
「となりのトトロ」「蛍の墓」「魔女の宅急便」などスタジオジブリ作品が人気となり、作品の商品の売り上げなどで多額の税金を納めなければならず、それなら経費を使おうということではじまったのがもののけ姫の作品制作だったというのです。
しかし、宮崎駿監督が構想16年、制作に3年をかけた大作であることから、ただの税金対策ではなく強い意志を感じることができます。作品も深く考えさせられる素晴らしいものに仕上がっています。
「となりのトトロ」「蛍の墓」「魔女の宅急便」などスタジオジブリ作品が人気となり、作品の商品の売り上げなどで多額の税金を納めなければならず、それなら経費を使おうということではじまったのがもののけ姫の作品制作だったというのです。
しかし、宮崎駿監督が構想16年、制作に3年をかけた大作であることから、ただの税金対策ではなく強い意志を感じることができます。作品も深く考えさせられる素晴らしいものに仕上がっています。
もののけ姫は別タイトルの予定だった
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ジブリ作品の中でも「もののけ姫」はとてもインパクトのあるタイトルです。しかしこの「もののけ姫」とは別に「アシタカ聶記(せっき)」というタイトルも検討されていました。
作品完成間近になって宮崎駿監督が「アシタカ聶記」にしようと鈴木敏夫プロデューサに提案したそうですが、鈴木プロデューサーはそのまま「もののけ姫」で広告や宣伝をしたのです。
このインパクトのある作品名だったからこそヒットにつながったのかもしれません。
作品完成間近になって宮崎駿監督が「アシタカ聶記」にしようと鈴木敏夫プロデューサに提案したそうですが、鈴木プロデューサーはそのまま「もののけ姫」で広告や宣伝をしたのです。
このインパクトのある作品名だったからこそヒットにつながったのかもしれません。
千と千尋の神隠しとの繋がり
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もののけ姫は室町時代の頃の日本、千と千尋の神隠しは現代の物語ですが、この二つの作品に繋がっていたという都市伝説があります。千と千尋の神隠しの主人公千尋がもののけ姫のサンの子孫だというものです。
他にも湯婆婆がハクを操るために使った虫の名前に注釈が「タタリ虫」、もののけ姫に登場した「タタリ神」、二つとも呪った相手に力を与えるが、代わりに命を奪うという面でも能力が一致しています。ジブリ作品が思わぬところで繋がっているとするとまた違った楽しみ方もできそうです。
他にも湯婆婆がハクを操るために使った虫の名前に注釈が「タタリ虫」、もののけ姫に登場した「タタリ神」、二つとも呪った相手に力を与えるが、代わりに命を奪うという面でも能力が一致しています。ジブリ作品が思わぬところで繋がっているとするとまた違った楽しみ方もできそうです。
映画・もののけ姫の奥は深い
via pixabay.com
宮崎駿監督、スタジオジブリ作品の「もののけ姫」は実に奥が深いです。今回は「もののけ姫」の「おっことぬし」についてクローズアップしてきましたが、「おっことぬし」だけでもこれだけの深い内容がありました。さすが日本を代表する映画監督、宮崎駿です。
宮崎駿監督のスタジオジブリ作品は、「もののけ姫」だけでなくどれも素晴らしい映画です。ただ素晴らしい、面白いだけではなく細部までに工夫や仕掛けがこらしてあって、視聴者としてはそういった部分を見つけたり、考察するのが楽しくもあります。それは宮崎駿監督のスタジオジブリ作品の醍醐味の一つと言っても過言ではないでしょう。
特にこの「もののけ姫」は、宮崎駿監督が構想に16年もかけた作品として言われています。長い年月を費やして作られた作品には随所に監督の思いを感じることができます。まだ私たちが気づいていない、監督がこだわっていた点が隠されているかもしれません。この機会に「もののけ姫」を見たことがないという方も、内容を忘れてしまったという方もご覧になってみてはいかがでしょうか?
宮崎駿監督のスタジオジブリ作品は、「もののけ姫」だけでなくどれも素晴らしい映画です。ただ素晴らしい、面白いだけではなく細部までに工夫や仕掛けがこらしてあって、視聴者としてはそういった部分を見つけたり、考察するのが楽しくもあります。それは宮崎駿監督のスタジオジブリ作品の醍醐味の一つと言っても過言ではないでしょう。
特にこの「もののけ姫」は、宮崎駿監督が構想に16年もかけた作品として言われています。長い年月を費やして作られた作品には随所に監督の思いを感じることができます。まだ私たちが気づいていない、監督がこだわっていた点が隠されているかもしれません。この機会に「もののけ姫」を見たことがないという方も、内容を忘れてしまったという方もご覧になってみてはいかがでしょうか?
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