2019年9月9日 更新

おっことぬしとは?名前の由来やもののけ姫の都市伝説も!

スタジオジブリ作品の「もののけ姫」をご覧になったことはありますか?「おっことぬし」という4本の牙を持った巨大な白い猪神は、人間たちとの争いによって祟り神になりかけてしまいます。おっことぬしとは一体何者なのか、もののけ姫の都市伝説もご紹介していきます。

おっことぬしの名前の由来

Paper Art Artist - Free photo on Pixabay (609775)

「おっことぬし」という名前は、宮崎駿監督が独自に考えた猪神の名前と言われています。もののけ姫の登場人物は宮崎駿監督に関係がある土地の名前から取られたといいます。もののけ姫は物語の構想に16年間もかかっているので、その登場人物一つを取っても監督の思い入れのある名前なのでしょう。

実際に「おっことぬし」にはどんな名前の由来があるのか、合わせて他のキャラクターはどんな由来があるのかも詳しく見ていきましょう。

長野県諏訪郡富士見町乙事

Forest Away Path - Free photo on Pixabay (609776)

「おっことぬし」という名前の由来は、「長野県諏訪郡富士見町乙事」という地名から取られています。長野県諏訪郡富士見町乙事とは、長野県でも中南部に位置し、山梨県との県境にある程よく田舎の自然があふれる町です。

宮崎駿監督はこの町をとても気に入っていて、ジブリの作品の中でよく登場させているのです。自然豊かな長野県諏訪郡富士見町乙事を彷彿させる「おっことぬし」という名前は、宮崎駿監督が気に入った町の主であるといいたいのでしょうか?

宮崎駿の別荘があった土地の名前

Project Exterior Summer - Free photo on Pixabay (609777)

宮崎駿監督は、「長野県諏訪郡富士見町」をとても気に入ったので別荘と呼ばれる山小屋を建てています。この「長野県諏訪郡富士見町」に遊びに来てはジブリ作品の構想を練っていたのでしょうか。

「長野県諏訪郡富士見町」がジブリ作品で登場しているのはもののけ姫だけではありません。他にも「千と千尋の神隠し」で、千尋たち一家が引越してきたのも富士見町だというのです。冒頭の映像中で、車を運転している場面があり標識に書いてあることからわかるようです。全く同じではないが映像と似た風景が、実際の「長野県諏訪郡富士見町」にも存在しています。

さらに「風立ちぬ」にでてくる、主人公の奥さんが療養する場所も富士見町にある場所です。宮崎監督は本当に「長野県諏訪郡富士見町」を気に入っていたことがよくわかりますね。

他のキャラの名前も富士見町の地名から取られた

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先ほどもご紹介した通り、「千と千尋の神隠し」や「風立ちぬ」でも宮崎駿監督は「長野県諏訪郡富士見町」を登場させていました。もののけ姫では、「おっことぬし」だけでなく他のキャラクターも「長野県諏訪郡富士見町」の町の中の地名が付けられています。

「おっことぬし」は、「長野県諏訪郡富士見町乙事」から 、タタラ場で働く牛飼いの「こうろく」は「長野県諏訪郡富士見町小六」から、タタラ場を収める 「エボシ御前」は、「長野県諏訪郡富士見町烏帽子」からきています。 ただ付けられた名前ではなく、監督の思い入れのある地名をつけています。宮崎駿監督のジブリ作品は、こう言った裏設定が楽しいですね。

「乙事」の意味

Sand Footsteps Footprints - Free photo on Pixabay (609782)

「おっことぬし」の名前の由来が「長野県諏訪郡富士見町乙事」という地名からきていることがわかりました。では「乙事」とはどういった意味があるのでしょうか?

「乙事」の名前ぼ由来は、「おちこち」つまり「遠近」からきているといわれています。「長野県諏訪郡富士見町乙事」は各地から集まった人によって構成された集落ということでしょう。「遠近」の文字通り「あちこちから来てる人」とい意味で、「おちこち」から「おっこと」に変化したのでしょう。

おっことぬしが祟り神にはならなかった理由

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映画「もののけ姫」の中では、人間との戦いで重傷を負った「おっことぬし」が怒りで我を忘れ、タタリ神へと豹変していくシーンがあります。山犬の娘であるもののけ姫「サン」は必死にそれを止めようとしますが、自らもタタリ神の中へとらわれてしまいます。

サンを助けにきたアシタカがタタリ神の中からサンを救い出しますが、おっことぬしが完全にタタリ神となる前にシシ神が現れ、おっことぬしにキスをし命を奪われてしまいます。シシ神はどうしておっことぬしがタタリ神へなる前に命を奪ったのでしょうか?その理由に迫ります。

赤い蛇は未完全体

Snake Rainbow Boa Reptile - Free photo on Pixabay (609785)

そもそもタタリ神とは、巨大な猪神の体が赤黒い粘土の塊のようで蛇のような形状をした触手で覆われた姿をしています。その原型はイノシシでありながらも、触手に覆われた姿は土蜘蛛を比喩した姿をしています。

劇中の「おっことぬし」を見てみると、体が怒りと憎しみで支配され、赤い蛇のような触手がおっことぬしの体に生えていました。サンが手で払おうとすると、簡単に払えるのものすぐに体から湧き上がってきていました。

しかし、アシタカを襲ったタタリ神をよく見ると赤い触手が黒くなっていました。全身が黒い蛇のような触手で覆われ、イノシシの姿はどのにもありませんでした。おっことぬしの触手はまだ赤い蛇のようなものが生えてきていただけだったので完全体のタタリ神にはなっていませんでした。

黒い蛇は完全体

Fractal Art Fractals 3D - Free image on Pixabay (609790)

アシタカを襲ったタタリ神は、黒い蛇のような触手に覆われていました。黒い蛇に覆われている状態は、タタリ神の完全体であるといわれています。タタリ神は、自由に触手を伸ばすことができ、性格は憎しみと怒りによって狂わされています。

我を失っているので、しゃべることもなく自分の意志もありません。タタリ神が通った場所は植物が枯れ、周りの木々を瞬時に腐らせるなど無差別に呪いと死をまき散らしています。 完全体のタタリ神になってしまったら、その命が尽きるまで呪いと死を撒き散らせながら果てもなく歩き回るのでしょう。

完全体の祟り神になる前にシシ神に命を奪われた

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アシタカを襲ったタタリ神は、もとはおっとぬしと同じ猪神でした。その猪神もエボシの鉄砲を喰らい、死への恐怖や人間への憎しみからタタリ神となってしまいます。

おっことぬしも同じように人間との争いで重傷を負い、憎しみと恐怖からタタリ神へと豹変していきます。しかし完全なタタリ神になる前にシシ神が現れて、おっことぬしの命を奪ってしまいます。

シシ神がおっことぬしの命を奪ったのは、森を守るためにやってきたおっことぬしが我を失い、人間を殺すことに考えが変わってしまっているからでしょう。シシ神は人間の味方ではありませんが森を守るためにこのような判断を下したのでしょう。

祟り神になってしまう条件

Checklist Check List - Free photo on Pixabay (609772)

祟り神になってしまう条件はどんなことなのでしょう。憎しみや恐怖だけでなく、いろんな感情や情景が重なると、祟り神になってしまうようです。ではどんな条件があるのか詳しく見ていきましょう。

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